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葬祭会館での電話受付にCTIを利用

仙台にある株式会社 花祭壇様は、生花店に隣接された葬祭会館です。

仙台市内に3つの葬祭会館を持つ株式会社 花祭壇様は、地元の有力企業、異業種88社(人)が出資し、平成8年に誕生した葬儀会社。これほど多くの企業が賛同し、出資するというのは珍しいケースで、地域に役立つ新しい葬儀事業の開発に関する調査研究についての補助事業を受けるなど、地域社会への貢献が期待されています。筆頭株主の株式会社 フラワー中山様は昭和48年創業の東日本最大のフラワーショップであり、美しい生花を使用した葬儀へのこだわりが感じられました。

業務内容

ご葬儀の企画・実施のほかに、さまざまな会員制度を運営されています。 「フローラル友の会」は、入会金を支払うことにより、会館使用料や祭壇割引などといったさまざまな割引や、宗派によって異なる葬儀におけるマナーや、健康相談などの勉強会にも参加することができます。

「ベル共済」は、月々わずかな月会費によって、葬祭費用50万円を保証する、という制度。

また、自分らしい葬儀をしたい、高齢化や核家族化に伴い自らで葬儀の準備をしておきたい、といった希望を叶えることができる「生前予約」というものがあります。 こちらは、生前の予約金を5つのプランから選択して支払うことにより、特典付きで自分の葬儀の準備を整えることができる制度です。

そのほか、高齢者でも無告知、無審査で安心して入れる「ENBI倶楽部」という保険サービスもあります。

導入のきっかけ

1号店フローラルプラザ中山に続き、2号店、3号店のフローラルプラザ台原を設立、また4号店、5号店の設立も決まっており、1号店の設立時に業務の合理化を検討されました。まず、真っ先に考えたのが”顧客管理”。

それまで紙ベースで管理されていた”顧客情報”を一元化し、3店舗で共有。また、上記のようなさまざまな会員コースがあるため、電話がかかってきた時にすぐにお客様がどのコースの会員様なのかを把握するのが一番の目標となりました。

そこで、OAコンサルタントである有限会社 及川会計事務所の高橋係長に相談、地元の販売店様との打合せにより、BIG顧客管理Pro CTIをご導入いただきました。

VPNで3店舗の顧客情報を共有

担当 山中様

3店舗あるフローラルプラザはインターネットVPNでつなげられ、情報共有されています。

CTI機能を利用いただいているのは、メインであるフローラルプラザ台原様のみ、他の2店舗では、顧客情報を閲覧したり、新しい情報を入力したりしています。

着信のほとんどが、会員様からの電話です。葬儀のご相談の電話だった場合、即座にお客様がどのコースの会員様なのかの確認や住所など、基本的な情報を把握する必要があります。CTIの導入により、一番の目標だった”顧客の特定”はクリアされました。

また、顧客情報を活用して、さまざまなご案内を会員の方に配信されています。

普段、なかなか聞くことの出来ないご葬儀に関するマナーや、お寺と檀家のしくみなどをご住職に直接聞くことのできる勉強会や、健康講座などさまざまな勉強会のご案内をしたり、過去にご葬儀をされた方にひな祭り、母の日、お盆など季節の花のご案内などをDMで出すために、宛名ラベルを印刷します。

 

今後の展望

OAコンサルタント 高橋様 (有限会社 及川会計事務所)

ご葬儀の相談の電話だった場合、悲しみの中に居る遺族の方に、ご住所などあまり詳細に聞くことが難しい時があります。そんな時のために、地図情報との連携が出来たら、とお考えのようです。 また、データの整備がほとんど出来上がってきたので、今後は葬儀の実施から、初七日、四十九日、一周忌、三周忌・・・と続いていく行事ごとに、きめ細やかにご連絡を差し上げられるようにきちんと管理をしていきたいとのことです。

“花”は、生まれてから亡くなるまで、お誕生日、結婚式、そしてご葬儀と、一生を通 しさまざまなシーンで関わりあうものです。 その人の、節目節目で花を使い、ライフサイクルをトータルでお手伝いすること、それが社長の理想のようです。

また、地域のネットワークづくりや、今まであまりなかったホテルでのご葬儀の実施など、さまざまな地域社会への貢献に力を入れていきたい、とのことです。