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ポイントカード・POSレジの顧客管理連動で効果的なマーケティングを実現

誰にでも、ふらっと立ち寄ってつい長居をしてしまう、そんな心地の良い行きつけの居酒屋をお持ちなのではないでしょうか。

岩手県水沢市にあるDinig bar 隠家(あじと)は、まさにそんなお店です。

店内はほの暗く、広いスペースをいくつにも区切られ、落ち着いた雰囲気のこたつのある座敷、大人数で集まれるテーブル席、洋風のカウンターバーなど、それぞれのテーマで独立した空間が不思議と一体化し、独特の雰囲気を醸しだしています。

料理やお酒のメニューにも工夫を凝らし、そこでしか味わえないメニューをご用意されています。どこに行っても雰囲気の同じチェーン店の居酒屋とは違う、まさに隠れ家的なイメージがうけ、週末は常に満席。地元の社会人から学生まで幅広い層に受け入れられています。

ポイントカードシステム導入の背景

オープン当初から、地域に根付いたサービスのご提供を目指していた同店では、サービスの一環として、来店時にお客様にカード会員になっていただき、手書きのポイントカードを発行していました。お誕生日月には、バースディパフェのサービスや割引クーポンのプレゼントといったさまざまな特典をご提供され、ポイントサービスの評判も上々のようで、常連のお客様も多いようです。

「ポイントサービスの導入で、お客様のお名前や住所、お誕生日などの情報を頂くことと、固定客を獲得することには成功しました。しかし、紙ベースでは、そこまでで終わってしまいます。リピート率を出したり、お客様の嗜好に応じた定期的な情報発信をしたりするには、もう一歩踏み込んだ管理が必要だった訳です。」と、統括責任者の安部様は語ります。

“Dinig bar 隠家”のほか、一関に新たにオープンした“謎秘離宮”の2店舗を経営する有限会社 洒落エンターテイメントファクトリー様では、新店舗オープンを機に、ポイントカードやオーダーエントリーシステムとの連動を可能とさせたPOSレジを2店舗に導入。同時に、BIG顧客管理Proもご導入いただきました。

ポイントカードの情報管理(来店日付・ポイント数など)だけであれば、カードリーダと連携した簡易顧客システムでも実現できますが、更にお客様の嗜好を知るためには、POSレジとの連動によるオーダー履歴の管理と、簡単に情報を検索でき、プロモーションに活かせる顧客管理システムが必要だったのです。

POSレジとの連携で顧客の嗜好をより深く知る

1日の終わりにPOSレジを締める際、自動的に生成されるCSVデータをBIG顧客管理Proに取り込み、管理をされています。

CSVデータには、ポイントカードシステムの来店日付や合計ポイント、オーダーエントリーシステムから得られたオーダー情報が含まれます。

顧客台帳には、ポイント累計、累積合計、来店回数のほか、お客様が過去にオーダーしたメニューが全て履歴項目に残ります。

「年に何回か、お客様にDMでキャンペーンのお知らせをしています。今までは、紙ベースの管理でしたので住所などの情報しかなかったので、とりあえずお客様全てに発送していました。システム導入の第一段階として、これからは、季節によって変わるキャンペーンごとに、過去のオーダー履歴から該当する食材やお酒をオーダーしたことのあるお客様に、効率的にお知らせをしていきたい。」と安部様は語ります。

また、ポイントカードをお渡ししている個人のお客様の他に、宴会などで利用いただく地元の企業も管理していきたいと考えていた同店では、今までエクセルで管理していた企業リストも顧客管理に取り込み、データの一元化が実現されました。

今後の展望

マーケティングとプロモーションに活用できるデータ構築は、準備万端です。

導入間もない同店では、更なる顧客データの活用方法について現在模索中のようです。

今後は、紙ベースでの管理では実現できなかった顧客別のリピート率や来店頻度などによって特典ポイントを付与したり、新メニュー追加の案内などを気軽に実践できるメールの活用をご検討のようです。

「お店の一番の売りは?」との問いには、「あくまでも、接客です。」と、お客様とのコミュニケーションににこだわる同店。安部様の人柄や、お店の内装からも、楽しそうな雰囲気が伝わってきます。

今回の導入システムは、お店のスタッフと地元のお客様をつなぐコミュニケーションツールとして役立てていただけるのではないかと期待しています。