印刷

他社サービスとの連携で業務処理を改善

無添加にこだわる商品を長きにわたって研究・販売されているカミツレ研究所様では、エコや無添加に敏感になりつつある消費者にターゲットを絞り、商品展開をされています。

もともと印刷会社として起業した創業者である社長が、様々なお客様との出会いの中で、20数年前、ハーブ関連の商品の依頼を受けたことをきっかけに、ハーブの効果に着目。

昭和57年にハーブの中でも効能が高いと言われる“カミツレ”に焦点をあて、商品を開発すべく、長野県池田町に栽培農園とカミツレ研究所を設立。

そして、一般の方にも広くご利用頂くために、利用しやすい薬用入浴剤として、「華密恋」を発売開始されました。

入浴剤をご利用頂いたお客様から要望を受けた形で、その後、カミツレを使った石鹸、シャンプー、化粧品などが発売され、現在では14プロダクトほどのラインナップが揃いました。

商品は、健康志向の強いお客様の好む自然派食材や自然派化粧品を取り扱う全国のオーガニックショップなどで手に入ります。

多くの商品群の中で、特に入浴剤は同社のロングセラーとなり、20年以上経った今でも一番の売れ筋商品です。
商品発売当時、印刷会社という母体から全くかけ離れた化粧品の販売に参入した同社では、販路確保のために、全国で開催される長野県物産展に積極的に参加されたそうです。

お客様に商品の素晴らしさを直に伝えることで、すぐにカミツレブランドは浸透し、着々とお客様を増やしてきました。そして、物産展で購入頂いたお客様からのご要望から通販という販売形態に発展。口コミでお客様を増やし、現在に至ります。
現在では、長年使って頂いているお客様の利便性も考慮し、自社サイトからのネットショップからの購入も可能となりました。

導入のきっかけ

事業の立ち上げ当初は、卸売専用の販売管理のパッケージソフトと、決済データのやりとり部分は自社開発のアクセスベースのシステムで業務をされていました。

顧客数は順調に増加し、データベースは整いました。しかし、販売管理部分と決済部分が分断されていることの不便や、通販ビジネスを続けることにより蓄積されたノウハウを自社システムにその都度反映させることに限界を感じ、システムの改善を検討。そして、対個人、いわゆるBtoC向け専用の通販システム、BIG通販Proをご導入頂きました。

決済代行サービスや伝票発行システムで業務を改善

システム導入は、2007年4月。導入当初は、最初からすべてBIG通販Proで稼働するのではなく、自社開発システムとの併用という形で運用がスタートしました。

顧客データや商品データの移行はスムースにいったものの、併用期間中にダブってしまった決済データの入金があった際、伝票番号が合致せず、うまく入金消しこみが出来ないというトラブルが発生しましたが、BIG通販Proのみの運用になった現在ではそのトラブルも無事なくなり、順調に稼働しているようです。

商品の注文は、電話、はがき、インターネットサイトからのメールなど、様々なメディアで受け付けられています。特に多いのは、リピート顧客からの電話やはがきだそうです。電話による受注の場合、電話番号や氏名から顧客情報を呼び出し、お客様の購入履歴を見ながらの対応を心がけています。

決済には、以前より電算システムの代行サービスを利用されています。お客様は、都合に合わせて、郵便やコンビニ振り込みなどの決済方法を選択できます。送り状は、佐川コンピュータの伝票発行システムe飛伝で一括発行され、業務効率化を図っています。
特に便利になったのは、前記の入金消しこみ部分だそうです。「これまで苦労してきた入金消しこみが一括でできるようになったので、だいぶ楽になりました。」と、担当の榊原様は語ります。

また、インターネットの普及で、webブラウザ特有の、ワンクリックで希望のデータを検索し、次々欲しいデータへと遷移していくという操作感に慣れてきたということもあり、パッケージソフトでもブラウザのように、あいまい検索や絞り込み検索をワンクリックで実現したい、というご要望も頂きました。

今後の展望

BIG通販Proの導入開始から、約4か月。ようやく日常業務にも慣れ、受注部分については一連の流れが定着化してきました。現在は、次のステップに進む時期だと考えているようです。

「まだ、BIG通販Proをトータルで使いこなせていませんが、購入履歴データがもう少し蓄積されたら、購入パターンを分析した上での、お客様のニーズに合わせたアプローチや、リピート顧客が多いので、定期購入機能などを使ってみたい。」と担当の榊原様。また、購入履歴やお客様の特色を社員全員で共有し、誰が受け付けても均質な対応を心がけたい、とのことです。

カミツレ商品のファンとなり、長年に渡ってご愛用頂いているお客様の固定化に成功した同社では、現在、雑誌などのメディアを使ってのプロモーションを展開し、広い層からの新規顧客獲得を試みています。
また、インターネットではブログを公開したり、ネットサイトから購入いただいたお客様にメルマガを定期配信したりと、情報発信に余念がありません。

女性スタッフの多いカミツレ様では、ブログやメルマガも、スタッフの皆さんで工夫して書かれているそうです。今後も、女性ならではのきめ細やかなサービスの提供で、カミツレブランドをますます広げていくことでしょう。