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祇園発祥、舞妓さん御用達の化粧品を常連客にご提供 ~祇園本店と出荷部門をWANで情報共有しサービス向上を目指す~

日本人のみならず、海外の方も多く訪れる京都。その、京都の中で最も華やかで、最も“京都らしい”場所である祇園に本店を構える、「祇をん まり菊本店」は、代々お茶屋を経営されてきました。

京都では、老舗で生まれ育ったジュニア世代が、老舗の伝統に敬意を示しつつ、これまでにない自由な発想で新しいビジネスを展開する――という活動が活発に行われています。

「祇をん まり菊本店」も、新しいアイディアで生まれたビジネスを展開するお店のひとつ。

まり菊本店は、日中は化粧品販売とハンドトリートメントのサロンとして営業し、夜は、京都ならではの”お茶屋さんのホームバー”を営業されている、一風変わったお店です。

祇園発祥の化粧品

お茶屋さんと化粧品販売、一見無関係とも思える事業ですが、祇園という町で舞妓さん、芸妓さんと当たり前に接しながら育った「祇をん まり菊本店」の若き経営者である坪井様は、舞妓さん、芸妓さんの「美」に着目。“祇園で働く女性達に愛される商品つくり”を目指し、“まり菊”ブランドのスキンケア商品を誕生させたのです。

外見だけでなく、その立ち居振る舞いの美しさで世の女性の憧れの存在である舞妓さん御用達のスキンケアブランドとして、“まり菊”の石けん、スクワランオイルといった商品は、口コミなどで全国に浸透し、知る人ぞ知る人気商品となっています。

はじめは、テレビを見てご興味をもたれたお客様が、本店や京都阪急で直接ご購入され、関西圏でじわじわとその人気を広めはじめました。

その後、祇園発祥の“高級化粧品”のイメージを確立できそうな雑誌にのみ広告を掲載。広告以外でも、多くのメディアに取り上げられ、さらに、京都の有名ホテルとのコラボレーションで同店の商品をアメニティとして提供するといった効果的なプロモーションにより、全国的に“まり菊”ブランドを浸透させていったのです。

まり菊の商品は、「祇をん まり菊本店」や阪急百貨店でも購入できますが、お客様の利便性を考慮し、現在では自社サイトによるインターネット販売でも手に入るようになりました。

“まり菊”の販売は、それまで自社で設計したアクセスによるシステムで管理されていました。しかし、全国区となって受注数が増加したことにより、アクセスベースのシステムでは限界を感じられたそうです。そして、通販による販売管理をパッケージですぐに構築できる、BIG通販Proをご導入いただきました。

WANで情報共有と分散処理による効率化

“お客様とのつながり”を何よりも大切にされている同店では、顧客情報の管理を特に重点をおかれています。“店頭”、“インターネット”、“デパート”といくつもの購入経路を持つ同店ですが、新規購入経路を区分わけしてBIG通販Proで一元管理されています。

店舗とサーバーの置かれた出荷部門はWANで結び情報共有されているため、店頭でご購入頂いたお客様がのちにインターネットでご購入されたり、最初にインターネットでご購入いただいたお客様から店舗に直接電話を頂いた場合でも、適切な応対ができるようになっています。
この、大切な顧客情報のほか、商品の売上、出荷、回収についても出荷部門で管理されています。

電話による注文は主に本店で受けられます。本店では、アダプタ型CTIを導入。電話着信時に、大切なお客様のお名前を表示します。アダプタ型CTIは、電話交換機を使わず、アダプタをパソコンに取り付けるだけの手軽さで、場所をとらず、店舗での導入には好都合のようです。

受注受付時には手書きの受注シートに記入し、後ほど本店スタッフがBIG通販Proの受注伝票を入力します。一日の終わりに、出荷部門に本日受け付けた受注情報をFAXで送信し、出荷部門では、本店から送られたFAXを見ながら受注伝票を一件ずつ呼び出して確認、売上計上します。そして、出荷部門で受け付けたインターネットからの注文とあわせて、一括出荷処理を行われています。

このように、インターネットと電話の注文を分散処理し、最後に一括処理することで作業効率が上がり、即日出荷を可能としているのでしょう。

リピートオーダーに“定期購入”機能を活用

商品力の強さのみならず、お客様に手書きのごあいさつ葉書を送付する、といった心配りを欠かさないまり菊の商品はお客様からの信頼も厚く、リピートオーダー率が高いそうです。

その大切なお客様へのサービスとして、定期的に商品を発送する“定期購入制度”を導入。商品がなくなった頃に自動的に送られてくるこの“定期購入制度”は、お客様からの毎回の“注文”という手間を簡略化し、割引も受けられるという嬉しいサービスで、さらにリピート率を高めているようです。

ブランドイメージの確立を目指す

祇園発祥、舞妓さん御用達の商品は注目度も高く、ドラッグストアやネットショッピングモールからの商品取り扱いのオファーは絶えないそうです。しかし、「まだまだブランディングの最中」とお考えの同店では、“まり菊”ブランドイメージを大切に守るため、広く浅く流通させることなく、現在のお客様とより深いおつきあいを続けたい、次なる展望はまり菊ブランドを確立してから、とお考えです。

先日、本店に小学生にあがったばかりのお子さんを連れたお客様が来店されたそうです。そのお子さんはアトピーで入院していて、小学校の入学式にもきっと間に合わないだろうとあきらめかけていた頃、まり菊の石けんを勧められて使ってみたそうです。すると、だいぶ良くなって入学式に出ることができました、とお礼を言われるエピソードがあったそうです。

このようなエピソードや、まり菊のホームページ、店長のブログなどを見ていても、お客様を大切にし、商品開発に真剣に取り組んでいる姿勢をうかがい知ることができます。今後もお客様とのよい関係をBIG通販Proでサポートしてほしい、と願うばかりです。