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営業・経理・経営部門間での情報共有にBIG販売管理Neoを活用

京都の四条にある古い町屋の一角に、ひときわ目立つモダンな佇まいの事務所を構える株式会社シモムラ様。

同社は、昭和26年の創業以来、各種織物卸事業を展開されてきました。

近年では、系列会社 株式会社オオミ様とタッグを組み、インクジェットプリンタでお客様のご希望のデザインや写真を専用クロスに転写するサービスを提供。

単なる生地の卸にとどまらず、市場のニーズを把握した、提案型のサービス展開を実践されています。

卸事業の大黒柱は、葬祭会場で使用する舞台幕や座布団等の関連商品。セレモニー関連のお得意様はチェーンも多く、全国各地より毎日注文が寄せられるそうです。

長年培ったノウハウと実績をバックボーンに、お客様にとって特別な日となるセレモニーをトータルでコーディネートされています。

同社の中でもトップシェアを占める主力商品が、彩り鮮やかな「ちりめん友禅」だそうです。シモムラ様の「ちりめん友禅」は、和雑貨を手掛けるメーカーに卸され、万華鏡や手鏡といった小物に姿を変え、京都のお土産として親しまれています。

「ちりめん友禅」の卸工程の中で出るハギレは、オオミ様の手がけるネットショップ“和一”で、クラフトアートを趣味に持つ一般消費者向けにも通販でご提供されており、評判は上々のようです。

 

事務スタッフの業務負担軽減を目指したシステムの再構築

シモムラ様では、Windowsのリリース以前より、当社の販売管理システムを長きに渡りご利用頂いてきました。

入社当時、ちょうど販売管理業務をシステム化した記憶がある、と取締役経理部長 妹尾様は当時のことを振り返ります。

取締役経理部長 妹尾様

「当時はまだ請求書も帳簿も手書きの時代でした。ちょうど入社した頃にBIG販売管理Proを導入したのですが、当時パソコンはひとり一台ではなく、BIG販売管理Proも数名で使いまわしていました。

せっかくシステム化して受注、請求に関しては手書きではなくなったのに、社員全員いつでも見られるよう、帳簿だけは手書きという期間が続きました。」(妹尾様)

シモムラ様では、営業スタッフ8名に対し、事務スタッフが2名。日々発生する受注伝票の作成や見積り書の作成を全て事務スタッフがサポートするには限界がありました。

そこで、事務スタッフだけでなく、営業スタッフや経理部門、社長、ぞれぞれがご自身で業務を行い、情報共有するために社員全員のPCにBIG販売管理Proをご導入頂きました。

以降、BIG販売管理Proのバージョンアップが続く度にレベルアップされ、昨年発売された新商品「BIG販売管理Neo」に入れ替えをされました。

最初の導入以降、他社製品への入れ替えをせず、ずっと当社の販売管理システムをご利用頂いている理由を伺ったところ、日々行う受注・請求業務のシステム操作性が変わり、業務に支障をきたしてはいけない、との理由が大きかったようです。

各部門で入力したデータを全社で共有し、効率化を図る

現在、シモムラ様では全社員のPCにBIG販売管理Neoをインストールし、全部で13クライアント稼働しています。

当初の目的どおり、営業スタッフは見積り作成から受注伝票作成、売掛残高やご自身の売上実績の確認等を、事務スタッフは外出中の営業スタッフの受注伝票作成や仕入先への発注業務を、経理部門では請求書の発行、入金、出金の管理、社長は全社の売上実績の確認といったように、それぞれの部門でBIG販売管理Neoをご活用頂き、全社員で情報を共有、管理できるようになりました。

情報を共有することにより、担当の営業スタッフが不在の場合でも、顧客からの問合せがあった際に売上履歴等を確認することでスピーディな顧客対応が可能になっているようです。

また、営業スタッフがいつでもBIG販売管理Neoを使って見積りや受注業務を行うことができるため、営業の業務効率化だけでなく、サポートする側の事務スタッフの業務も軽減され、業務全体の効率アップが図れたようです。

BIG販売管理Neoへの移行

これまで長い間 BIG販売管理Proをご利用いただいていたシモムラ様ですが、新商品BIG販売管理Neoに入れ替えられた感想を聞いてみました。

「これまでのBIG販売管理Proで行ってきた業務をそのままNeoに移行した感じですので、日々使う機能は限られており、正直まだ新機能を使いこなせていない状態です。

ただ、商品検索がしやすくなったとか、細かい部分で便利になったという意見は現場から出ています。便利になったというか、これまで使ってきたシステムと大きく操作性が変わらず、違和感なく使えていることが最大のメリットではないでしょうか。

まだまだ知らない機能も多いと思いますので、いろいろと教えて頂きたいと思っています。」(妹尾様)

シモムラ様の商品特性上、必ず裁断や加工という工程が入るため、パッケージソフトであるBIG販売管理Neoの在庫管理機能は利用できないものの、その他の機能(見積書機能、売上、売掛、請求、入金管理、仕入、買掛機能、実績集計等)ほとんどの機能をうまくご活用されているようです。

今後の展望

これまで安定してBIG販売管理Neoをご利用いただいてきましたが、今後利用してみたい機能について伺ってみました。

「現在、会計処理についてはBIGシリーズではなく別の方法で管理していますが、BIG販売管理Neoとの連動が出来るという話を聞いています。

BIG財務会計Proの仕訳伝票とBIG販売管理Neoとの連動がどの程度詳細まで管理出来るのか、どの程度の業務が効率化されるのかちょっと研究してみたいですね。」と妹尾様は語ります。

手書きの請求書発行、帳簿管理からシステム化を果たし、徐々にクライアントを追加して、現在では全社的にBIG販売管理Neoを使った業務が定着しつつあるシモムラ様。

一通りの操作方法については十分に習得されており、保守サービスの一環であるサポートセンターへの操作質問はほとんど利用されず、相談があると直接弊社の営業マンに連絡を頂くそうです。

長く使って頂くことで、業務担当者の方にしか気づけないちょっとしたアイディアや改善要望が溜まっていくことと思います。今回の取材でも、いくつか我々開発側では気づけないご要望事項を聞かせて頂きました。

今後とも営業マンとの連携を密に、さまざまなご意見を頂ければと思っています。