2024年3月5日 / 最終更新日時 : 2024年3月5日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第77回 夜の夜中に政財界人の自宅を襲う、「夜回り」取材の悪弊について考える 取材記者の仕事のひとつに、「夜回り」がある。夜も遅い時間に政財界のおえらいさんの自宅に押しかけ、コメントやネタを取るのだ。 週刊誌の場合は必要がなければ夜回りなどやらないが、新聞記者にとっては「御用聞き」みたいなもので、 […]
2024年2月6日 / 最終更新日時 : 2024年2月6日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第76回 週刊誌の「おわびと訂正」あれこれ、信じがたい「写真入れ替え事故」の思い出 日本経済新聞では「仕掛け」というらしいが、筆者が所属していた週刊誌編集部では「付き物」と呼んでいた。誌面に使われている写真、グラフ、図表、イラスト等々である。 写真は位置・大きさをレイアウトするだけなので、まぁ誰にでもで […]
2024年1月10日 / 最終更新日時 : 2024年1月10日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第75回 年の瀬恒例のビジネス週刊誌「総予測特集」、「当たるも八卦当たらぬも八卦」のお寒い実情 読者の皆々様にあっては、本年も実り多い年でありますよう。筆者もノンシャランと馬齢を重ね、うっかりしているうちに「本卦還り」である。嫌になっちまいますねェ。 嫌になっちまうで思い出したのだが、ビジネス週刊誌も月刊誌もネット […]
2023年12月5日 / 最終更新日時 : 2023年12月5日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第74回 がっぷり四つで付き合った全電通・全逓、労働組合取材で思い出す「あれやこれや」 先月に続いて、「労働組合」に関する話題である。 労働組合と言えば、(個人的に)真っ先に思い浮かぶのが、旧国鉄からJRに至るまでの組織運動を牛耳った松崎明、日産自動車で「天皇」と呼ばれた塩路一郎の両氏だ。 ふたりともに面識 […]
2023年11月7日 / 最終更新日時 : 2023年11月7日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第73回 社長は呼び捨て、ストは日常茶飯事。出版社の「労働組合」の呆れた内情 いつかどこかで書いたことだが、出版社に入社してからの3ヶ月間は「新入社員研修」があり、その総仕上げとして最後の2週間、紀伊國屋書店の新宿本店に「奉公」に出された。 総務部長が新入社員を引き連れ、「2週間は”紀伊國屋さんの […]
2023年10月3日 / 最終更新日時 : 2023年10月3日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第72回 落語で思い出した「社食」の記憶、「通勤手当」で一夜の豪遊を楽しんだあの頃 最近、柳家喬太郎の「社食の恩返し」という落語を聴く機会があった。「社員食堂」という言葉には妙に懐かしい響きがある。 その昔に勤めていた出版社にも「社食」があったせいかもしれない。従業員はたかだか200人くらいしかいないの […]
2023年9月5日 / 最終更新日時 : 2023年9月5日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第71回 「そんなところでゴルフなんかやってる場合ですか!」、元住友海上社長の訃報で思い出したザ・ラストバンカー西川頭取の激怒 今回もまたまた訃報の話題に始まり、汗顔の至りではあるのだが、ちょうど書こうかなと思っていたネタにつながることでもあり、これもまた便法であると予めお赦しを願いたい。 さる8月7日、元三井住友海上火災保険社長(元住友海上火災 […]
2023年8月8日 / 最終更新日時 : 2023年8月8日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第70回 新入社員も驚いた建設業界の闇、「そうそう。そうだね」が口癖だった上司の思い出 新入社員としてビジネス週刊誌編集部に配属され、最初に割り振られたのが建設・不動産・住宅業界である。 建設担当ン十年という、上司の副編集長(Tさん、としておこう)が面倒を見てくれることになり、あちこち一緒に引き回してくれる […]
2023年7月4日 / 最終更新日時 : 2023年7月4日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第69回 花に嵐のたとえもあるぞサヨナラだけが人生だ、30年以上もコンビを組んできた「カメラマン」の死 自分自身がそういう年回りになったということなのだろうが、このメルマガにも「追悼記事」を書く機会が増えてきた。 「次は我が身」の心境である。血圧は200前後で降圧剤も飲まず、日々大酒を喰らい、25年も人間ドッグはおろか健康 […]
2023年6月5日 / 最終更新日時 : 2023年6月5日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第68回 政治家を使って官僚のホンネを引き出す「裏ワザ」、国会(議員)対応に追われる霞ケ関の実態 今回は、ちょっと変わった取材方法について、舞台裏を打ち明けることにしてみたい。新聞・雑誌を問わず、これから紹介するようなアプローチを多用していた記者はほとんどいなかったのではないかと推察されるので、ひとつお付き合いを願い […]