第61回 祝「第1回 日本サービス大賞」

昨年から地域のコミュニティーでの社会貢献としてクワッチセミナーを開催しています。

今年の第一回を、地元のコワーキングスペースを活用して実施しました。

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地元の小学生とお父さん、お母さんが一緒に参加してくれます。

内容は、子供向けというよりも、大人が「へえ~、オオクワガタって凄いんだ!!」と感じられるコンテンツになっています。

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セミナーの様子。学術的な内容も

毎回ほとんど知らない人ばかりで、はじめは挨拶もぎこちないのですが、最後にオオクワガタのペアを片手に満面の笑みで元気よく挨拶して帰る親子を見ると、「今回もやってよかった!」と、パパクワッチも感慨深い想いに浸ってしまいます(笑)。

さて、今月はサービスサイエンスに関連して大きなイベントがありました。

我が国では、これまでものづくりに関する内閣総理大臣賞はありましたが、サービスに関する表彰制度はありませんでした。

6月13日にその第1回目として「日本サービス大賞」の授賞式が東京パレスホテルで開催され、パパクワッチも末席に参加させていただきました。

■「世界に誇れる多様な『価値共創の物語り』が集まりました」

「第1回 日本サービス大賞」は、サービス産業全体を俯瞰する新たな表彰制度で、853件の応募は実に多種多様な業種、事業規模、地域サービスが含まれていたそうです。

審査委員長は、あの一橋大学名誉教授の野中郁次郎先生です。

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日本サービス大賞授賞式での野中先生

気になる内閣総理大臣賞ですが、JR九州のクルーズトレイン『ななつ星in九州』が受賞されました。

会場で発表されたとき、誰もが「ああ、ななつ星なら納得」というような、ため息にも似たどよめきが起こりました!

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『ななつ星in九州』を表彰する安倍総理

■「あしたのコミュニティーラボ」で紹介した事例も受賞!!

日本サービス大賞は、内閣総理大臣賞をふくめ全31件。各大臣賞14件をはじめ、優秀賞17件が次々と表彰されました。

パパクワッチが嬉しかったのは、自らが代表をつとめる「あしたのコミュニティーラボ」でこれまで取り上げてきた様々なソーシャルイノベーション事例が4つも入賞していたからです。

・地方創生大臣賞 食べ物つき情報誌「食べる通信」

一般社団法人日本食べる通信リーグ/特定非営利活動法人東北開墾(岩手県)

・優秀賞 女性の体と心のサポートサービス「カラダのキモチ」

ドコモ・ヘルスケア株式会社(東京都)

・優秀賞 訪問型病児保育サービス

特定非営利活動法人フローレンス(東京都)

・優秀賞 クラウドファンディングサービス「READYFOR」

READYFOR株式会社(東京都)

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表彰を受ける「食べる通信」代表高橋さん

■これからがスタート

内閣府の調査によると、日本のサービス産業の割合は1980年には5割だったものが2010年には約7割まで上昇しています。

しかし、その生産性は欧米に比べて日本は半分程しかないと言われています。

今回、日本サービス大賞はスタートしたばかりですが、これらの事例を国内外に発信して、新たな事例の発掘とシナジー効果が生まれることを期待していきたいと思います。

(つづく)