Prince And The Revolution 『I Wonder U』(Prince) 86Paisley Park

昨年はデヴィッドボウイが亡くなった年として1年間が過ぎていきましたが、そういえば、プリンスという偉大な才能も潰えたことを改めて思い起こし、追悼特集の雑誌を何冊か読んでみました。

私は80年代中期の絶頂期をリアルタイムで経験し、大阪城ホールにて神ってるとしかいいようのないパフォーマンスも見届けています。

しかし、記事を読んでいると、当時は意識しなかった視点が様々に提示されており、興味深いものでした。

その最たるポイントがレヴォリューションの中核だったウェンディ&リサのもたらした、ジャジーなテイスト。

例えば『I Wonder U』。そういえば、プリンス単体のソングライティングは以外と王道直球勝負な面が強いのですが、ウェンディ&リサとのコラボ期はジャジーに妖しい摩訶不思議さがメロディーにも和音感にも溢れています。

更には彼女たちのバッキングヴォーカル。特徴の薄い無個性の声が、殿下ビザールな風合を醸しています。