第88回 素人による素人のためのポケモンGO攻略法

アメリカで先行リリースされて世界中で話題となったスマホゲーム「ポケモンGO」が7月22日に日本でもリリースされました。

リリース当初はかなり話題となりましたので、ゲームに興味がなくても、なんとなく「ポケモンGO」をダウンロードをしてみた方もいるのではないでしょうか。

ポケモンと妖怪ウォッチの違いもわからないけど、とりあえずスマホを片手に夜の公園や夜中の居酒屋を徘徊したり、夜明けのコーヒーを二人で飲もうとあの人が言ったりしたのではないでしょうか(なんのこっちゃ)。

そして1ヶ月以上経った今、「ポケモンGO」の話題は沈静化したように見えます。
早くもブームが去ってしまったのでしょうか。

リリース当初から世間やマスコミの「ポケモンGO」に対する風当たりは強く、マイナス要素ばかりが喧伝されたため、良識ある(ふりの)人はやめてしまったのでしょうか、あるいは地下に潜ってしまったのでしょうか。

新聞やテレビの「ポケモンGO」関連の報道には悪意すら感じられます。

「運転中に「ポケモンGO」を操作して交通事故」というニュースは、以前ならば「スマホに気を取られて交通事故」といった表現だったはずですし、「夏休み中、深夜の「ポケモンGO」で補導された中高生800人(人数はウソです)」という異例のニュースも、例年夏休み中には中高生はかならず補導されるという日本の伝統を無視した扱いです。

これは「ポケモンGO」に視聴時間を奪われたテレビ業界の圧力なのか、プレイ時間を奪われた他のゲーム会社からの腹いせなのか定かではありません。でも、こんな逆風が「ポケモンGO」の熱を冷ましたのかもしれません。

とかなんとか、適当なことを書いてしまいましたが、今回のコラムの趣旨は初めて「ポケモンGO」をプレイした素人の私が経験の中から掴んだ攻略法を紹介するというものです。

巷にはすでに無数の「ポケモンGO」攻略法が出回っています。ほぼそれに近い内容になるかもしれませんが、ここで紹介する攻略法の出所は私自身の経験であるということだけは強調しておきたいのです!(って、熱くなる場面ではないのですが)

筆にまかせて書いていくと分かりにくいと思いますので、ちょっと整理しつつ書いてみます。

 

『素人のためのポケモンGO攻略法』

 

1.ポケモンGOの目的
身の回りにあまねく存在するポケットモンスター(略してポケモン。全151種)をモンスターボールで捕獲して、トレーニングして育てて、進化させて、ジムで対戦させて、時々瀕死状態にして、クスリで復活させて、最後に博士に送ってアメに変えるというのが目的です。(ザックリしてますが)

これらの過程を通じてトレーナー(ゲームプレイヤー)はレベルアップしていきます(目に見えてレベルの数字が増えていくのですが、トレーナー自身が人間的に成長をするわけではありません。むしろ後退かと)

2.ポケモンの捕獲方法
ポケモンGOを起動したスマホを片手に街を彷徨すると、音や振動によってポケモン出現が告知されます。
現れたポケモンを指でタッチすると、画面に大きく表示され、名前とCP(戦闘力)も表示されます。そこで初めて、これがポケモン?!と驚き、感心することになります。
そして、心の中で「ポケモン、ゲットだぜ!」と念じながら、手持ちのモンスターボールをポケモンに向かって投げつけます。
うまく命中すると「エクセレント!」「グレート!」「ナイス!」とか言われるけれど、言われるだけで、かならず捕獲できるわけではありません。
モンスターボールを投げるのが下手な場合、ポケモンは捕獲できず、モンスターボールを虚しく消費することになります。モンスターボールは、ポケコイン(電子マネーか否か、グレーゾーン通貨)で購入すれば済むことですが、「ゲーム如きに課金とは・・・」と葛藤することになります。

3.ポケモンを育てる
捕獲したポケモンを育てるには、ほしのすなとポケモンのアメ(ポケモン個々に固有のアメ)が必要です。ポケモンを捕獲したとき、原則として、ほしのすな100とポケモンのアメ3をゲットできます。それらを貯めて、一定の数量になったところで、ポケモンの強化(HPをアップする)や進化をさせることができます。

そのため、ポケモンに出会ったら、とにかく捕獲することが重要です。レアなポケモンかどうか考慮している余地はありません。ほしのすなとアメのゲットが至上命題なのです。
※ほしのすなは小柳ルミ子や関口宏とは無関係です。

4.ジムで対戦、トレーニング
トレーナーがレベル5以上になると、日本全国に無数に散らばるポケモンジムで自分の育てたポケモンの力試しができます。
どうしたらレベル5になるのか?それは主にポケモンの捕獲と進化によって経験値を増やすことです。
経験値が増えるとレベルアップしていきますので、地道にやるしかありません。

レベル5になると、赤、青、黄の三色の中から色の選択を迫られます。青二才とかくちばしの黄色いヤツと言われたくなくて、赤を選ぶと家計の赤字に苦しむことになります。選択は難しいモノです。
ジムには、ジムリーダーがいて、そのリーダーの色がジムの色となっています。自分の色と同じジムならば、ポケモンの対戦はトレーニングとなり、異なる色のジムならば、他流試合、すなわち道場破りの果たし合いとなるのです。
トレーニングでも対戦でも、ポケモンは瀕死状態となります。戦いはいつも悲惨です。平和のありがたさを噛みしめることになります。

5.ポケモンのメンテナンス、進化
瀕死状態になったポケモンは、げんきのかけらで息を吹き返します。さらに元気になるために、キズぐすり、いいキズぐすり、すごいキズぐすりを使用します。効き目は名前のとおりです。
くすりの効果は覿面ですが、オリンピックなどでは検査にひっかかるため使えないようです。

ポケモンは規定の数量のアメを集めると進化できます。ピカチュウは、ピカチュウのアメ50個でライチュウに進化します。コラッタはコラッタのアメ25個でラッタに進化します。
進化は、現在のポケモンGOでは最大三段階です。フシギダネ→フシギソウ→フシギバナ、ヒトカゲ→リザード→リザードンなど、まるで英語の動詞のようです。drive→drove→driven、drink 呑む→drank 呑んだ→drunk 酔っ払った
二段階の進化や進化しないポケモンもいます。それは捕獲しながら学んでいきましょう。

6.ポケストップ
街には至る所にポケストップがあります。公園や郵便局、名所旧跡、他人の敷地内などです。
そこでは、モンスターボールやキズぐすり、ポケモンの卵などをゲットすることができます。でも欲しいものが手に入るわけではありません。ポケストップを巡ることで何かを手に入れることができますが、失うモノも多いのは事実です。何を失うかは人によって異なりますが、青い鳥はたいてい家にいるものです。

7.卵を孵す
ポケストップで手に入るものとしてポケモンの卵があります。2km、5km、10kmの三種類の卵があります。それぞれのキロ数を歩くことによって、卵は孵化します。キロ数が多い卵ほどレアで、孵化するポケモンもレアだと言われています。
でも、10km卵から普通にイーブイが出てきますし、5km卵からコイキングが出てきます。そんなときは泣いても無駄です。泣くのは止めて、さあ歩け!です。

8.ポケモンGO攻略法
以上、長々と説明してきましたが、本当はもっと色々なレギュレーションがあります。でも、基本は今までの説明の中にあります。
これを踏まえて素人なりのポケモンGO攻略法を公開いたします。
まずはポッポとビードルをひたすら捕獲します。
ポッポは鳩のようなポケモンです、西部警察の鳩村刑事ではありません。ビードルは芋虫です。
これらのポケモンはアメ12個で進化します。ほかのポケモンより進化のためのアメの数が少なくてすみます。しかも、進化の際にもらえる経験値はほかのポケモンと同じ500なのです。
ストイックに鳩と芋虫を集めて、黙々と進化させます。
進化の際には、しあわせタマゴを使いましょう。30分間、得られる経験値が倍になります。進化の経験値が倍の1000になります。これでレベルアップも倍速となり、しあわせになれます。

卵を孵化すると、2km卵は200、5km卵は500、10km卵は1000の経験値がもらえます。一生懸命歩きましょう。レアなポケモンを手に入れるチャンスですし、レベルアップも図れます。しあわせになれます。

歩いているといろいろなポケストップに巡り会えます。ポケストップを訪れると50の経験値がもらえます。健康にもいいです。徘徊しているのにボケることはありません。ボケ(呆け)ストップが待ってます。

これらの方法は既知の事柄かもしれませんが、素人の私が身をもって会得したノウハウです。
今後はこのノウハウにさらに自分で見つけた攻略法を加えて、立派なポケモントレーナーを目指してください。
さあ、スマホを持って街に出ましょう。きっとしあわせになれます。

※※けっして歩きスマホを推奨するものではありません。
※※ポケモン、ポケモンGO、その他固有名詞は実在する人物や団体、商品とは一切関係はありません。もし似たものがあったとしても、それはあなたの錯覚でしょう。

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