秋も深まり、赤ちょうちんの恋しい季節になりました。
夕暮れ時の赤ちょうちんは、誘蛾灯のように飲んべえを吸い寄せます。
私もご多分に漏れず、居酒屋や立ち呑み店に誘われ放題です。

誘われ放題と言っても居酒屋に入るときのチェックポイントは忘れません。
チェックポイントは次の二点です。
1.ハッピーアワーが設定されているのか?
2.晩酌セットはあるのか?

今回は、この二つの重大なテーマを深く掘り下げていきたいと考えております。
(ただのケチな酒呑みオヤジの戯言になりそうですが・・・)

1.ハッピーアワーが設定されているのか?
ハッピーアワーとは、飲み物の値段が安い開店直後の一定時間のことです。

お店によってその時間は様々です。
15時から18時までとか、16時から19時までとか。
(11時からハッピーアワーというお店もあって、私は時々そこでハッピーになってます)

ハッピーアワーが設定されているお店にはついつい足繁く通ってしまいます。
というのも通常500円の生ビール(中ジョッキ)が、ハッピーアワーには半額の250円で呑めるとなると、そのお店に行かない理由が思いつかないからです。
(あくまでも個人の感想です)

ハッピーアワーの割引方法もお店によって様々です。
先の例のように、その時間中は半額であったり、どの飲み物も定額だったり(例えば生ビール、ハイボール、日本酒が1杯190円)。
中には18時までに入店すると、1時間500円飲み放題という設定のお店もあります。
(生ビール、ハイボール、各種サワー類、乙類焼酎、日本酒地酒すべてが1時間500円で呑めるため、行くたびにケガをします。酒に意地汚いただの酔っ払いです。翌朝反省することになります)

ホッピーが半額の「ホッピーアワー」を設定しているお店やビール半額「ハッピー泡」のお店もあります。(ただのオヤジギャグです)

※結論・・・世の中の酔っぱらいは、酔うと時間にルーズなくせに、ハッピーアワーには遅れない。

2.晩酌セットはあるのか?
まず「晩酌セット」とは何か?ということですが、ザックリと酒呑みにとってお得なメニューのことです。(かなりザックリですが)
お店によっては「ほろ酔いセット」という名称のこともあります。

具体的には「生ビール2杯に肴が3品で1000円(税込)」みたいな感じのメニュー設定が「晩酌セット」と称されています。
生ビールの部分が日本酒やハイボールに置き換わっていたり、肴が2品だったり、枝豆と冷や奴限定だったり、いろいろな揺らぎはありますが、およそお酒を定価で呑む料金で、おつまみがついてくるので「お得」という構造になっています。

ランチでよくある「日替わり定食」の感覚なので、お店の入り口横に「晩酌セットあります」「ほろ酔いセット始めました」「冷やし中華はじめました」などと表示されています。
セットの内訳も書いてありますので、どのくらい得なのか、頭の中でソロバンをはじきながら検討を重ねることになります。
検討しているうちに面倒になってきて、「晩酌セットで一杯やりながら、ゆっくり腰を落ち着けて考えてみよう」となることも毎度のことです。

晩酌セットは居酒屋の専売ではありません。そば屋さんやラーメン屋さんなど、酒類を扱う飲食店ならば、どこでもやっています。
そば屋さんの場合なら、地酒日本酒1合とそばがきと盛りそば一枚で1080円(税込)なんていうのが一般的です。
ラーメン屋さんの場合は、生ビール2杯と中華メニューから一品で1200円(税抜)。中華メニューはハーフサイズなら二品選べたりしますので、ここでまた迷うことになります。
迷ってもしょうがないので、晩酌セットで一杯やりながら、ゆっくり腰を落ち着けて両方を頼むことになるのも毎度のことです。

と、ここまで晩酌セットを概観してきましたが、そもそも「晩酌セット」って何でしょう?
「晩酌」というからには、晩にお酒を飲むってことでしょうか?
折角なので、辞典で調べてみました。

広辞苑(第五版)・・・家庭で晩の食事の時に酒を飲むこと。また、その酒。
(なるほど、家庭で夕飯の時にお酒を飲むことなのですね)

ついでに別な辞典でも調べてみました。
新明解国語辞典(第五版)・・・[家庭で]晩飯の時に習慣的に酒を飲むこと。また、その酒。
(おっと、こちらは「習慣的に」という言葉があります)

2冊の辞典しか見てませんが、どうやら家で夕飯時に酒を飲むのが「晩酌」のようです。
新解さんによると、それが「習慣」になっているのも要件のようです。
アルコール常習者、アルコール依存症ということでしょうか。(ダメ人間の香りがします)

この勢いで「セット」も調べてみました。いくつも意味が掲載されていました。
・幾つかで一組となる道具など。(ステレオ装置や化粧道具、全集本など)
・(テニスなどで)幾つか取ればその試合の最終勝利が決まる、試合の一区切り。
・舞台装置。
・その時が来れば作動するように、すべての条件を整えておくこと。
・髪の形を整えること。
などなど。

※結論・・・「晩酌セット」とは家庭でアルコールを常習している人の状態を、居酒屋で再現するための舞台装置のことです。
あるいは家庭にいるような錯覚をおこしながらお酒とおつまみが一組になっているところで、相手に最終勝利を決めるための条件をすべて整えて、髪の毛までも整っている状態と言えるかもしれません(なんのこっちゃ)。

平成最後の秋をハッピーアワーの晩酌セットで過ごす。
こんな贅沢はないかもしれません。(実際はセコい呑みなのですが・・・)

平成30年間を振り返り、新しい元号を予想しながら呑むのも一興なのではないでしょうか。
と書いたところで、来年の4月までは平成だと気づきました。。。ちょっと酔ってきました。

酔って予想した新元号はまた次回!平成31年1月号で!!
良いお年を!!!(ただの酔っ払いだ・・・)