2025年10月21日 / 最終更新日時 : 2025年10月21日 編集長 今月の一冊 『「科学的に正しい」の罠』 「科学の言葉」が、いつのまにか誰かの“物語”を正当化するための道具と化す――本書『「科学的に正しい」の罠』は、その怖さと向き合うための本とも言える。著者は進化生物学者の千葉聡。『歌うカタツムリ』で毎日出版文化賞を受け、『 […]
2025年10月7日 / 最終更新日時 : 2025年10月7日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第97回 ヒラの記者が副編集長の2倍も稼ぐ、知られちゃいけない出版社の「給料事情」 今回は、読者の皆さまお待ちかね、出版社の「給料事情」を暴露しようと思う。「お待ちかね」じゃないって?(笑)。でも、新入社員の時分には、大学の同級生によく「初任給」のことを聞かれたことを思い出す。 同級生は都市銀行、メーカ […]
2025年9月17日 / 最終更新日時 : 2025年9月17日 編集長 今月の一冊 『僕たちは言葉についてなにも知らない』 言葉は「魔術」であるーー小野純一の『僕たちは言葉についてなにも知らない』の冒頭にある文章だ。言葉は記号として情報の伝達に使われるだけのものではなく、人やモノにふれることなく、人の感情や行動、ひいては現実そのものを動かす、 […]
2025年9月2日 / 最終更新日時 : 2025年9月2日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第96回 あってはならない「原稿を落とす」、知られざる週刊誌の緊迫締切事情 先月は、いろいろ理由(ワケ)があって、原稿を締切に間に合わせることができなかった。マスコミ業界では、これを「原稿を落とす」とか「原稿が落ちる」とか呼んでいる。 Googleで「原稿を落とす」を検索すると、AIによる概要に […]
2025年9月1日 / 最終更新日時 : 2025年9月1日 編集長 中年探偵団 第142回 記憶をめぐる冒険 長い間、「中年」を自認してきたが、気がつくともう「初老」である。 それできょうから「初老探偵団」とコラム名を変更します。 という話ではなく、年齢相応に気力体力が衰えてきたという寂しいお話です。 特に記憶力の衰えは凄まじく […]
2025年8月19日 / 最終更新日時 : 2025年8月19日 編集長 今月の一冊 『人間には12の感覚がある』 渡り鳥たちが量子もつれで磁場を見るー15年ほど前にその説を知ったとき、衝撃を受けるとともに、とても「美しい」と感じた。鳥の網膜にあるクリプトクロム(光受容タンパク質)が光に反応し、遊離基のペアがスピン相関を持つ状態になり […]
2025年7月16日 / 最終更新日時 : 2025年7月16日 編集長 今月の一冊 直木賞2025選考直前 候補作ご紹介 7月16日の直木賞選考会直前ということで、今回はその候補作について取り上げようと思う。 もっとも受賞の可能性が高いのは、やはり『逃亡者は北へ向かう』(柚月裕子著)だろう。柚月さんは3回目の候補で今回の候補者の中では最多。 […]
2025年7月2日 / 最終更新日時 : 2025年7月2日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第95回 常識が非常識、非常識が常識にすり替わる、日本経済・日本企業の「パラダイム・シフト」 週刊誌の記者生活も長くなると、いわゆる「パラダイム・シフト」に出くわすことも珍しくはなくなってくる。今、パッと思い浮かぶのは「リストラ」と「大手銀行の赤字決算」だ。 1999年に日産自動車がリバイバルプランを打ち出すまで […]
2025年7月1日 / 最終更新日時 : 2025年7月1日 編集長 中年探偵団 第141回 電子書籍をめぐる冒険 電子書籍は便利です。 自宅に居ながらにして欲しいと思った本を、瞬時にインターネット経由で購入できるのですから。 そして購入した本は専用端末だけじゃなく、スマホやタブレットでも読むことができます。 読書灯なしの暗闇で本を読 […]
2025年6月17日 / 最終更新日時 : 2025年6月17日 編集長 今月の一冊 『see you again』 すごい本が出た。924ページで辞書のような分厚さ、しかも2段組(3段組の部分もある)。すさまじい文字量のノンフィクションである。(プライバシーを配慮して小説の体裁を取っているが、実質的には紛うことなきノンフィクションだ) […]