2024年9月3日 / 最終更新日時 : 2024年9月3日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第83回 先輩記者のネットワークを奪い取るために知恵を絞った、「信託銀行」キーパーソン絨毯爆撃の思い出 人脈づくりで苦労した記憶はないが、ただの1度だけ知恵を絞ったことがある。 1997年のことだ。銀行担当になるやいなや、三洋証券が潰れ北海道拓殖銀行が倒れ山一証券が力尽きた。不良債権の重みに耐えかねて、大手銀行は一斉に再編 […]
2024年8月7日 / 最終更新日時 : 2024年8月7日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第82回 元八千代銀行頭取の訃報で思い出した、「きらぼし銀行」誕生を10年遅らせた(かもしれない)「頂上会食」 「酒井勲氏が死去 元八千代銀行(現きらぼし銀行)頭取」(7月24日の日本経済新聞朝刊)という訃報を目にしたので、今回も一寸した裏話を披露しよう。 酒井さんとは、実のところ3~4回くらいしかお目にかかったことがない。それで […]
2024年7月3日 / 最終更新日時 : 2024年7月3日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第81回 「個品割賦」と「コーヒーカップ」の勘違い、銀行に牛耳られる「ノンバンク」の歴史に思うこと ビジネス週刊誌の記者になって初めてひとりで担当したのは、証券会社・損害保険・ノンバンクだった。 「ノンバンク」というのは、当時(1990年代初頭)で言えば信販会社、リース会社、クレジットカード会社、消費者金融、それに不良 […]
2024年6月4日 / 最終更新日時 : 2024年6月4日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第80回 並外れた度胸で金融危機を乗り切った名経営者、三井住友信託・田辺和夫さんの思い出あれやこれや 2年ほど前に、このメルマガで『マージャンを通じて深まった人間関係。銀行・証券の「雀豪列伝」』というお話を書いた。 銀行界における雀豪を3人紹介したのだが、その中で最も親しくお付き合いいただいた田辺和夫・元三井住友トラスト […]
2024年5月8日 / 最終更新日時 : 2024年5月8日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第79回 『堕ちたバンカー~國重惇史の告白~』で思い出した「秘書取材」のあれこれ 最初にお断わりしておかなければならないのは、「週刊誌の記者時代に取材先の役員秘書と”深い仲”になったことは神かけてない」という歴史的事実であるーー。 唐突な書き出しで恐縮だが、最近『堕ちたバンカー~國重惇史の告白~』(児 […]
2024年4月3日 / 最終更新日時 : 2024年4月3日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第78回 電通の株式上場をスクープ、犬も歩けば棒に当たる記者稼業 前回は「記者の夜回り」について紹介したのだが、肝腎な裏話をポカっと忘れていた。 電通の株式上場についてスクープ記事を書いたときのことである。今調べてみたら2001年に上場しているから、記事を出したのは、その2~3年前だろ […]
2024年3月5日 / 最終更新日時 : 2024年3月5日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第77回 夜の夜中に政財界人の自宅を襲う、「夜回り」取材の悪弊について考える 取材記者の仕事のひとつに、「夜回り」がある。夜も遅い時間に政財界のおえらいさんの自宅に押しかけ、コメントやネタを取るのだ。 週刊誌の場合は必要がなければ夜回りなどやらないが、新聞記者にとっては「御用聞き」みたいなもので、 […]
2024年2月6日 / 最終更新日時 : 2024年2月6日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第76回 週刊誌の「おわびと訂正」あれこれ、信じがたい「写真入れ替え事故」の思い出 日本経済新聞では「仕掛け」というらしいが、筆者が所属していた週刊誌編集部では「付き物」と呼んでいた。誌面に使われている写真、グラフ、図表、イラスト等々である。 写真は位置・大きさをレイアウトするだけなので、まぁ誰にでもで […]
2024年1月10日 / 最終更新日時 : 2024年1月10日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第75回 年の瀬恒例のビジネス週刊誌「総予測特集」、「当たるも八卦当たらぬも八卦」のお寒い実情 読者の皆々様にあっては、本年も実り多い年でありますよう。筆者もノンシャランと馬齢を重ね、うっかりしているうちに「本卦還り」である。嫌になっちまいますねェ。 嫌になっちまうで思い出したのだが、ビジネス週刊誌も月刊誌もネット […]
2023年12月5日 / 最終更新日時 : 2023年12月5日 編集長 経済誌記者のここだけ話 第74回 がっぷり四つで付き合った全電通・全逓、労働組合取材で思い出す「あれやこれや」 先月に続いて、「労働組合」に関する話題である。 労働組合と言えば、(個人的に)真っ先に思い浮かぶのが、旧国鉄からJRに至るまでの組織運動を牛耳った松崎明、日産自動車で「天皇」と呼ばれた塩路一郎の両氏だ。 ふたりともに面識 […]