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今月の一冊

-土屋 敦
書評家・編集者の土屋 敦氏が厳選した珠玉の一冊をご紹介します。

『脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論』

本書『脳は世界をどう見ているのか』における脳の機能に関する仮説は極めて魅力的だ。 脳は単純な細胞の寄せ集めで、それが頭蓋骨に覆われ、外部からの情報は、神経系を通じて電気信号として入力されるのみである。そのような状況で、い …

『センス・オブ・何だあ?ー感じて育つー』

『センス・オブ・何だあ?』ーーレイチェル・カーソンの名著『センス・オブ・ワンダー』をもじった、ちょっとふざけたような書名。著者自身も、書名について「はい、駄洒落です」と明言しているほどだ。ただ、著者は「が、ただの駄洒落で …

『さよなら野口健』

発売前からノンフィクションファンの間で大いに話題となっていた一冊が『さよなら野口健』だ。登山家として、あるいはエベレストや富士山の清掃活動をはじめとする社会活動家として、さまざまなメディアに登場する野口健の人物像に迫った …

『死の医学』

金縛りや幽体離脱、憑依、臨死体験などの体験談を聞くことはよくある。これらは長い間、科学の世界では単なるオカルトとして否定され、研究対象となることもほぼなかった。しかし現在は、科学の俎上にのせられ、また科学的に解明されつつ …

『時間の終わりまで 物質、生命、心と進化する宇宙』

ポピュラーサイエンス、いわゆる科学読み物を愛するものなら、ブライアン・グリーンと同時代に生まれたことを感謝せずにはいられないだろう。コロンビア大学で物理学部教授を務めるガチの理論物理学者でありながら、一般向けの書籍を多数 …

『美しいナゾトキ』

昨今のクイズ、そして謎ときブームを陰で支えているクイズ作家の矢野了平さんが関わった本が出た。矢野さんは、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」などでも取り上げられ、テレビやラジオへの出演も多いのでご存じの方もいるかも …

『Invent & Wander』

『Invent & Wander』は、国内外で話題の書である。副題に「ジェフ・ベゾス Collected Writings」とあるように、ベゾス自身がこれまで書いてきた言葉や講演、インタビューの内容などをピックア …

『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』

中日ドラゴンズ監督時代の落合博満をめぐるノンフィクション、『嫌われた監督』が売れに売れている。本が売れない時代のなか、喜ばしいことだ。 本書が扱っているのは、落合が監督を務めた2004年から2011年までの8年間。プロ野 …

『LISTEN』~後編~

さて、前回に引き続き、『LISTEN』を紹介する。前回、この本は、「自分は人の話を聴けている」と思っている人の自信も打ち砕く、と書いたが、そのなかでももっとも破壊力のあるものは、第6章の指摘だろう。 ”誰かと話していると …

『LISTEN』

書店でも平積みになっていることが多いので、『LISTEN』という金色の文字が輝くこの本を見たことがある人も多いかもしれない。「聴く」という地味なテーマにもかかわらず、よく売れていて増刷もかかっているそうだ。そして内容も素 …

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