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今月の一冊

-土屋 敦
書評家・編集者の土屋 敦氏が厳選した珠玉の一冊をご紹介します。

『聞く技術 聞いてもらう技術』

「聞く」ことと「聴く」ことの違いは何か。臨床心理士の東畑開人氏は、「聞く」は語られていることを言葉通りに受け止めること、「聴く」は語られていることの裏にある気持ちに触れること、と定義する。多くの人が、聞くことはみな当たり …

『プリズンサークル』

映画『プリズンサークル』が公開されたのは2020年1月のこと。それから約2年を経て、今年の3月に監督の坂上香自身の手による同名のノンフィクション本が出版された。 坂上監督は前作『ライファーズ』(2004年公開)で、アメリ …

『直立二足歩行の人類史』

われわれホモ・サピエンスの大きな特徴はなんといっても直立二足歩行である。その二足歩行にフォーカスし、最新の科学的発見を織り交ぜつつ書かれた科学ノンフィクションが、『直立二足歩行の人類史』だ。 4本の足で大地を移動していた …

『江戸の学びと思想家たち』

岩波新書で、かつタイトルが『江戸の学びと思想家たち』となると、なんだか退屈そうな本だなぁ、と思うかもしれない。しかし、視点は新しく、内容はとてもエキサイティングだ。山崎闇斎や伊藤仁斎、荻生徂徠、貝原益軒、石田梅岩ら、江戸 …

『脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論』

本書『脳は世界をどう見ているのか』における脳の機能に関する仮説は極めて魅力的だ。 脳は単純な細胞の寄せ集めで、それが頭蓋骨に覆われ、外部からの情報は、神経系を通じて電気信号として入力されるのみである。そのような状況で、い …

『センス・オブ・何だあ?ー感じて育つー』

『センス・オブ・何だあ?』ーーレイチェル・カーソンの名著『センス・オブ・ワンダー』をもじった、ちょっとふざけたような書名。著者自身も、書名について「はい、駄洒落です」と明言しているほどだ。ただ、著者は「が、ただの駄洒落で …

『さよなら野口健』

発売前からノンフィクションファンの間で大いに話題となっていた一冊が『さよなら野口健』だ。登山家として、あるいはエベレストや富士山の清掃活動をはじめとする社会活動家として、さまざまなメディアに登場する野口健の人物像に迫った …

『死の医学』

金縛りや幽体離脱、憑依、臨死体験などの体験談を聞くことはよくある。これらは長い間、科学の世界では単なるオカルトとして否定され、研究対象となることもほぼなかった。しかし現在は、科学の俎上にのせられ、また科学的に解明されつつ …

『時間の終わりまで 物質、生命、心と進化する宇宙』

ポピュラーサイエンス、いわゆる科学読み物を愛するものなら、ブライアン・グリーンと同時代に生まれたことを感謝せずにはいられないだろう。コロンビア大学で物理学部教授を務めるガチの理論物理学者でありながら、一般向けの書籍を多数 …

『美しいナゾトキ』

昨今のクイズ、そして謎ときブームを陰で支えているクイズ作家の矢野了平さんが関わった本が出た。矢野さんは、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」などでも取り上げられ、テレビやラジオへの出演も多いのでご存じの方もいるかも …

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