2025年11月17日 / 最終更新日時 : 2025年11月17日 編集長 今月の一冊 『HIDDEN POTENTIAL 可能性の科学――あなたの限界は、まだ先にある』 『HIDDEN POTENTIAL 可能性の科学』は「見えない伸びしろ」をどう見つけ、どう育てるかを、最新の知見と具体的なエピソードとで立体的に示してくれる一冊だ。著者はペンシルベニア大学ウォートン校教授で組織心理学者の […]
2025年10月21日 / 最終更新日時 : 2025年10月21日 編集長 今月の一冊 『「科学的に正しい」の罠』 「科学の言葉」が、いつのまにか誰かの“物語”を正当化するための道具と化す――本書『「科学的に正しい」の罠』は、その怖さと向き合うための本とも言える。著者は進化生物学者の千葉聡。『歌うカタツムリ』で毎日出版文化賞を受け、『 […]
2025年9月17日 / 最終更新日時 : 2025年9月17日 編集長 今月の一冊 『僕たちは言葉についてなにも知らない』 言葉は「魔術」であるーー小野純一の『僕たちは言葉についてなにも知らない』の冒頭にある文章だ。言葉は記号として情報の伝達に使われるだけのものではなく、人やモノにふれることなく、人の感情や行動、ひいては現実そのものを動かす、 […]
2025年8月19日 / 最終更新日時 : 2025年8月19日 編集長 今月の一冊 『人間には12の感覚がある』 渡り鳥たちが量子もつれで磁場を見るー15年ほど前にその説を知ったとき、衝撃を受けるとともに、とても「美しい」と感じた。鳥の網膜にあるクリプトクロム(光受容タンパク質)が光に反応し、遊離基のペアがスピン相関を持つ状態になり […]
2025年7月16日 / 最終更新日時 : 2025年7月16日 編集長 今月の一冊 直木賞2025選考直前 候補作ご紹介 7月16日の直木賞選考会直前ということで、今回はその候補作について取り上げようと思う。 もっとも受賞の可能性が高いのは、やはり『逃亡者は北へ向かう』(柚月裕子著)だろう。柚月さんは3回目の候補で今回の候補者の中では最多。 […]
2025年6月17日 / 最終更新日時 : 2025年6月17日 編集長 今月の一冊 『see you again』 すごい本が出た。924ページで辞書のような分厚さ、しかも2段組(3段組の部分もある)。すさまじい文字量のノンフィクションである。(プライバシーを配慮して小説の体裁を取っているが、実質的には紛うことなきノンフィクションだ) […]
2025年5月20日 / 最終更新日時 : 2025年5月20日 編集長 今月の一冊 『学力喪失』 「計算はできるのに文章題ができない」「漢字は書けるが読解問題が苦手」こうした悩みを持つ親や教師は多い。これは単なる勉強不足ではなく、より根本的な問題だと本書『学力喪失』は指摘する。著者の今井むつみさんは子どもの言語・概念 […]
2025年4月15日 / 最終更新日時 : 2025年4月15日 編集長 今月の一冊 『僕には鳥の言葉がわかる』 喜ばしいことに『僕には鳥の言葉がわかる』が売れている。 著者の鈴木俊貴さんは鳥類学者。大学院時代から鳥たちの声に徹底的に耳を傾け、「シジュウカラは一定の文法を持つ言葉を話しているのではないか」という仮説を立て、その証明に […]
2025年3月18日 / 最終更新日時 : 2025年3月18日 編集長 今月の一冊 『有と無』 2014年刊行の『具体と抽象』がロングセラーとなり、以来、第2弾『無理の構造』(2016年)第3弾『自己矛盾劇場』(2018年)と刊行されてきた、dZEROの細谷功著作シリーズの第4弾が久しぶりに登場した。 『有と無』と […]
2025年2月18日 / 最終更新日時 : 2025年2月18日 編集長 今月の一冊 「ベルを鳴らして」『箱庭クロニクル』 ある大手書店では、坂崎かおるの作品はSF小説の棚にささっていた。その近くにある別の書店では現代小説のコーナーにあった。おそらく他の書店ではファンタジーの棚に置かれ、また別の書店では純文学のコーナーに並んでいることだろう。 […]