2023年9月20日 / 最終更新日時 : 2023年9月20日 編集長 今月の一冊 『なぜ世界はそう見えるのか 主観と知覚の科学』 最近私は人と人を仲裁することが続いていて、帯に書かれた「全員が同意する『客観的な世界』は存在しない」という文章に思わず惹かれて、本書『世界はなぜそう見えるか』を購入してしまった。仲裁の際、同じ経験をしているのにお互いの認 […]
2023年8月22日 / 最終更新日時 : 2023年8月22日 編集長 今月の一冊 『アナロジア AIの次に来るもの』 前回ご紹介した『BRAIN WORKOUT』とはまた違うが、『アナロジア AIの次に来るもの』もコンピュータと人間の未来を示唆する作品だ。『BRAIN WORKOUT』が具体的にこの先の未来への対処法を展望した本だとする […]
2023年7月19日 / 最終更新日時 : 2023年8月4日 編集長 今月の一冊 『BRAIN WORKOUT ブレイン・ワークアウト 人工知能(AI)と共存するための人間知性(HI)の鍛え方』 ChatGPT など生成AIの登場で、仕事や学びのあり方がドラスティックに変わろうとしている。そんな中、AIをどう使いこなすべきかといった内容のAI関連本が多数出版されているが、逆にAI時代にこそ、人はどうあるべきか、人 […]
2023年6月20日 / 最終更新日時 : 2023年6月20日 編集長 今月の一冊 『WILD QUEST ネイティブアメリカンのフルサバイバル術』 20年ほど前、『トラッカー』という本が日本で発売された。著者はトム・ブラウン・ジュニア。幼い頃からアメリカ先住民のサバイバル技術を体得し、現在はアメリカで野外技術やサバイバル術を教えるトラッカースクールを主催している人物 […]
2023年5月23日 / 最終更新日時 : 2023年5月23日 編集長 今月の一冊 『ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと』 『ムラブリ』は横浜私立大学で客員研究員を務める今年37歳になる、世界でたった一人のムラブリ語研究者の手による本。ムラブリとは、タイやラオスの山岳地帯を「遊動」しながら住む狩猟採集民で、彼らと15年以上にわたって交流してき […]
2023年4月19日 / 最終更新日時 : 2023年4月19日 編集長 今月の一冊 『牧野富太郎と、山』 4月から始まったNHKの朝ドラ「らんまん」の主人公槙野万太郎のモデルが、植物学者の牧野富太郎。ドラマで話題になるのを見越して、牧野富太郎に関する本が続々と出版されつつあるが、本書『牧野富太郎と、山』もそんなたぐいの一冊だ […]
2023年3月22日 / 最終更新日時 : 2023年3月22日 編集長 今月の一冊 『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』 『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』。まさにこの長いタイトルそのままの内容のノンフィクションだ。なかなか信じがたいその経緯を読むのも十分に興味深いのだ […]
2023年2月21日 / 最終更新日時 : 2023年2月21日 編集長 今月の一冊 『物価とは何か』 昨年の1月に出版された地味なタイトルの選書がじわじわと評判を呼び、売れ続けている。『物価とは何か』という本だ。私の周囲でも、昨年半ばぐらいからポツポツと「面白い!」という声が聞こえ始めてきた。併せて世界的なインフレが進行 […]
2023年1月24日 / 最終更新日時 : 2023年1月24日 編集長 今月の一冊 『これが見納め 絶滅危惧の生き物たちに会いに行く』 本好きの性で、一度読んで売った本を何年も経ってもう一度読みたくなるときがある。しかし、買おうと思うとすでに絶版で、中古品も高額、というのはよくあることだ。まさにそんな一冊であったダグラス・アダムスの『これが見納め』が、昨 […]
2022年12月20日 / 最終更新日時 : 2022年12月20日 編集長 今月の一冊 『言語はこうして生まれる 「即興する脳」とジェスチャーゲーム』 言語には正しい言葉、正しい文法というものがある、とわれわれはつい考える。そして、一定の世代や地域において、乱雑な会話やスラングなどが使われると、それを「言葉の乱れ」と憂慮する。 しかし、本書『言語はこうして生まれる』は、 […]