2025年4月15日 / 最終更新日時 : 2025年4月15日 編集長 今月の一冊 『僕には鳥の言葉がわかる』 喜ばしいことに『僕には鳥の言葉がわかる』が売れている。 著者の鈴木俊貴さんは鳥類学者。大学院時代から鳥たちの声に徹底的に耳を傾け、「シジュウカラは一定の文法を持つ言葉を話しているのではないか」という仮説を立て、その証明に […]
2025年3月18日 / 最終更新日時 : 2025年3月18日 編集長 今月の一冊 『有と無』 2014年刊行の『具体と抽象』がロングセラーとなり、以来、第2弾『無理の構造』(2016年)第3弾『自己矛盾劇場』(2018年)と刊行されてきた、dZEROの細谷功著作シリーズの第4弾が久しぶりに登場した。 『有と無』と […]
2025年2月18日 / 最終更新日時 : 2025年2月18日 編集長 今月の一冊 「ベルを鳴らして」『箱庭クロニクル』 ある大手書店では、坂崎かおるの作品はSF小説の棚にささっていた。その近くにある別の書店では現代小説のコーナーにあった。おそらく他の書店ではファンタジーの棚に置かれ、また別の書店では純文学のコーナーに並んでいることだろう。 […]
2025年1月21日 / 最終更新日時 : 2025年1月21日 編集長 今月の一冊 『俺の文章修行』 文章をうまく書きたい、と思う人は多いだろう。そんな需要に対して、谷崎潤一郎はじめ、作家による文章読本が多く出版され、様々な書き手が綴る「私の文章修業」なる雑誌連載もあったと記憶している。今月発売された町田康の『俺の文章修 […]
2024年12月24日 / 最終更新日時 : 2024年12月24日 編集長 今月の一冊 『遠くから見たら島だった』 やはりたまには書店をぶらぶらと歩くものだ、としみじみ思った。今回ご紹介する『遠くから見たら島だった』は、東京・立川のオリオン書房に面陳列されていた、なんとも地味な写真集で、どうやってもネット書店で出会える気がしない。 表 […]
2024年11月26日 / 最終更新日時 : 2024年11月26日 編集長 今月の一冊 『水道水の味を説明する』 まずは、この動画を見てほしい。 お笑い芸人の鈴木ジェロニモ(昨年のR1グランプリで準決勝まで進出した)の「説明する動画」のひとつだ。 上記の動画には「お笑い」の範疇を超えて、なんだか胸に響くものがあるーーと、私だけでなく […]
2024年10月22日 / 最終更新日時 : 2024年10月22日 編集長 今月の一冊 『生命活動として極めて正常』 前々回紹介した、『バリ山行』は日本文学の伝統の系譜に連なる現代の純文学と呼べる作品だったが、今回取り上げる『生命活動として極めて正常』は、その対極とも言える一冊だ。小説サイト「カクヨム」への投稿やはてなブログの年間ランキ […]
2024年9月18日 / 最終更新日時 : 2024年9月18日 編集長 今月の一冊 『引き算思考:「減らす」「削る」「やめる」がブレイクスルーを起こす』 『引き算思考』という日本版のタイトルとその装丁は少し誤解を招くかもしれない。本書は「『引き算思考』なる思考法がビジネスや人生に役に立つ」といったハウツー本ではない。原著タイトルにあるように、減らすことをめぐる人間、そして […]
2024年8月20日 / 最終更新日時 : 2024年8月20日 編集長 今月の一冊 『バリ山行』 最近、大型書店に入るとなんだか息苦しくなる。知識や情報が得られる本、スキルやテクニックを身につけるための本、教養を得られる本、そんな「役に立つ(らしい)本」のタイトルや装丁に圧倒されてしまうのだ。もちろんエンターテイメン […]
2024年6月18日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 編集長 今月の一冊 『成長を支援するということ』 「私はこうなりたい!」と思うことは誰にでもあるだろう。目標に向かって自分自身を変化させ、成長させていくことは、もちろん悪いことではない。しかし本書『成長を支援すること』を読むと、「私はこうなりたい!」より「私はこうありた […]