第15回 旅の後半戦スタート!~美食の国、タイ編
今回は旅の後半戦。前半の旅から帰国して、日本で約1か月のんびり過ごした。家族や友達に再会したり、後半戦のフライトやホテルの予約、下調べをしたり。平日にのんびりする贅沢も楽しんだ。後半戦は南半球の冬を避けつつ夏休みのハイシーズンも避けられるタイミングを狙った。
後半戦最初に訪れたのはタイ。
今後の旅の予定的に黄熱病の予防接種も必要そうということで、日本よりも安価に接種できるバンコクに立ち寄ることにした。
タイはバンコクとチェンマイに合わせて2週間ぐらい滞在した。バンコクは約20年ぶり2回目だが、街がそのころに比べて格段にきれいになっていて近代的なことに驚いた。ただ蒸し暑さは昔のままだった。バンコクは東京と変わらないくらいの便利さがある都会である。チェンマイはバンコクよりのんびりしていながらおしゃれなカフェがあちこちにあって親しみやすい街だった。
タイは何よりご飯が美味しい。夫婦共々パクチーやココナッツ系は苦手だが、それでも楽しめるご飯がたくさんある。ガパオライス、パッタイ、カオマンガイ、ムーガタ(タイ風しゃぶしゃぶ焼肉)、オムレツなどフードコートや屋台を日々楽しんだ。特にガパオライスにはまって、毎日のように食べ比べた。値段を気にすることもなく、食事を楽しめたのはありがたかった。
また、観光もあちこちに寺院があるので楽しめた。二人ともアユタヤは訪れたことがあったので、今回はワットパクナムや少し郊外にあるピンクのガネーシャを訪れた。チェンマイでは旧市街に点在している寺院を巡ったり、少し離れた標高1,000メートルほどのところにある寺院にも訪れた。ローカルバスに乗ったり、国鉄に乗ったり、ソンテウという乗り合いバスに乗ったり、何でもGoogle Mapで検索すれば乗りこなせるので便利だった。
ちなみにタイに訪れた元々の目的である予防接種は、思った以上にすんなり終えることができた。多くの旅人が最初に立ち寄ることが多いので情報がたくさんあったのと、スタッフの人もみんな対応に慣れていて、あっという間に終わった。そしてありがたいことに副反応も特になく、バンコクの滞在を満喫できた。
一番困ったのは、暑さだ。日中の暑さが厳しく、湿度もあるため日本の梅雨のような体感で汗が止まらなかった。特にスコール後の暑さは辛かったが、ちょこちょこショッピングモールで涼んだりフレッシュジュースを飲んだりして切り抜けた。どうやら7月は雨季で一番蒸し暑い時期だったようだ。今度タイを訪れるときはいい季節を狙いたい。
さて、バンコクでは20年ぶりにヨメの高校の同級生と再会した。中1の時にクラスが一緒で、出席番号が前後だった子で、一緒に帰ったり、遊んだりしていた。その後部活が違ったり、クラスも離れてしまい、たまに話すことはあっても一緒に遊ぶ機会はなくなってしまっていた。そんな彼女になぜ会えたのか。きっかけはバンコク滞在中に突然来たFacebookの友達申請だった。Facebookは珍しいなと思ったが確実に本人だったので承認した。どうやら毎日インスタにあげていたストーリーでバンコクにいると知った同じ高校の別の同級生がタイに駐在している彼女に知らせてくれたらしい。
バンコク最終日の夜、彼女と食事に行った。高校卒業以来ということでやや緊張したが、会ったらあっという間に昔に戻って楽しい時間は過ぎた。彼女は日本企業に勤めていて、1年半くらい前からバンコクに駐在しているらしい。駐在生活についても話を聞かせてくれた。部屋は毎日清掃が入り、食事はほぼデリバリーか外食、移動は専属の運転手さんが対応してくれタイの国鉄やローカルバスには乗ったことがないと言っていた。そこだけ聞くと華やかな駐在生活にも思えて羨ましいと感じる部分もあったが、高校時代の友人と毎日LINEしたり、たまに電話していると言っていたので、気軽に友達や家族に会えない寂しさもあるのかなと思った。駐在生活にはずっと憧れている私だが、現実はそう甘くないのかもと感じた。SNSのおかげで20年ぶりの再会が叶い、思ってもみないサプライズな出来事だった。
旅のサプライズで言えば、バンコクからチェンマイに移動後、数日間夫が体調を崩すハプニングがあった。熱が38℃くらいまであがり、関節の痛みもあり、歩くことが困難なレベルだった。ナイトマーケットにも行ってみたが、途中で断念して帰るほどで、このまま痛みがとれなかったら、帰国も考えなくてはいけないと思った。結果、日本から持ってきたバファリンで何とか痛みを抑え、騙し騙し足を引きずりながら、タイ出国のための空港に向かった。今でもあれは何だったのか、謎である。
のんびりスロースタートしたタイを後にして、次なる国オーストラリアはまた次回。