第30回 「マジメな日本企業がお客様のハートを掴む方法 ~【法則3】会社やお店の「ナカの人」を出す~」

あんなに暑かった東京地方も秋を通り越して冬のような陽気が続いています。

本業でお世話になっているITmediaさんの主催でオトナ向けのクワッチセミナーを開催しました!

実はこのセミナー、夏に開催して好評だったため、今回二回目の開催となりました。

パパクワッチのように、子供の頃に虫捕りに明け暮れていた企業戦士達が集まってクワ談義に明け暮れました。

タイトルは、「僕のオオクワガタ物語--パパクワッチ誕生秘話!?」(笑)

コクワガタのイチロー(^^51)/も参加しました。(写真のクリアボトル)

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参加者特典として、パパクワッチが精魂込めてブリードした国産オオクワガタのペアを進呈☆彡

産地は兵庫県の上阿古谷、岐阜県の海津市、そして佐賀県の神埼市産の由緒正しき血統です。

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みなさん非常に熱心で、予定時間を30分も超過したにも関わらず、名刺交換や質問が続きました。

これから冬のシーズンを迎えるにあたり、どのようにして越冬したらよいか?
コバエの予防方法や来春のペアリング方法についてなど、具体的な質問が続きました。

機会があれば、来年もまた開催したいですね。

さて、シリーズでご紹介しているソーシャルメディア×サービスサイエンスでインバウンドマーケティングを実践する5つの法則。

(図マジメな日本企業がお客様のハートを掴む5つの法則)

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今回は、会社やお店の「ナカの人」を出すことでお客様の共感を獲得する方法についてご説明したいと思います。

■法則3:会社やお店の「ナカの人」を出す~感動するエピソードをお客様と共有~

最近、テレビやラジオ番組で、モノやサービスのさまざまなエピソードを紹介する形式のものが人気を呼んでいます。

例えば、NHKの人気番組で2000年3月から2005年12月まで放映されていた「プロジェクトX~挑戦者たち~」は、さまざまなヒット商品の開発秘話や開発者の熱い想いを紹介し、人気を博した番組。

中島みゆきさんの「地上の星」をテーマソングに、技術開発(新幹線、YS-11、ロータリーエンジンなど)を中心に取り上げたほか、人命救助や環境保護活動などの分野についても紹介されました。

高度経済成長期の成功物語も、数多く取り上げられました。

身近な自動車や家電をはじめとした当時の日本経済を牽引した産業。
地図に残る建設工事などの事例と、無名の日本人リーダーとそれに従い支えた多くの人々による挑戦と努力、そしてその成果を盛り込んだストーリーです。

パパクワッチが取材に関わった『挑む力―世界一を獲った富士通の流儀』(日経BP社)は、まさに富士通版のプロジェクトX。

世界一を獲ったスーパーコンピュータ「京(けい)」や、世界最高地点に望遠鏡を設置した「すばる望遠鏡」、東日本大震災における「復興支援」、株式売買システム「アローヘッド」といった挑戦し続けるプロジェクトと、それを牽引したリーダー達の物語です。

(図日経BP社「挑む力」)

 

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東京FMのラジオ番組「フロンティアーズ明日への挑戦」のキーワードは、「技術」=「SKILL」と「TECHNOLOGY」。

主人公は、21世紀にそれぞれの「技術」で明日を切り開こうとしている人たちで、アスリート、科学者、職人、ミュージシャン、デザイナーを紹介しています。

日本人は、どうやらこのようなエピソードものに弱いようです。

日頃、何気なく使っていたモノやサービスに、実は血の滲むような開発秘話が隠されていたことを知るだけで、その商品に対して深い愛着を感じてしまうのです。

開発者の想いを知るだけでも、その商品に関する印象は大きく変わります。

企業内部のハナシだからと隠さないで、積極的にソーシャルメディア上に展開して共感を得るのもひとつの作戦かもしれません。

ソーシャルメディアの世界では、 ANAやJALなど航空会社をはじめ、企業のナカの人にスポットライトを当てたプロモーションが盛んに行われており、沢山の”いいね!”がついているのは、皆さんもご存知だと思います。

例えば、「僕らのプロジェクトX」と題して、フェイスブックのファンページであなたの会社の自慢のモノやサービスの開発秘話を熱い想いとともに紹介してみてはいかがでしょうか。

(つづく)

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