第52回 「共創型サービスモデルを考える~共創のための”場”を考える~」
お盆も過ぎて台風が通過すると、チロチロと虫たちの鳴き声が聞こえて来る季節になりますね。
例年この時期には、オオクワッチの採卵に加えて、かぶちゃんの採卵も行います。産卵床の床面積に比例してメスは止めどもなく産卵し続けます。
この60Lのコンテナには、一体何匹の幼虫が入っているでしょうか?
産卵床1
ハイ、大体50匹×2で100匹もの幼虫が入っています。
産卵床2
こちらは、倍の120Lのコンテナが2つ。考えただけでも恐ろしいので未だカウントしていません(笑)
さて、「共創型サービスモデル」についてハッカソンを中心にお話してきましたが、今回は、共創のための場について少し考えてみたいと思います。
※クリックするとPDFファイルをご覧いただけます。
”場”と言う言葉は、”ba”と書いて、最近では海外でも通用するらしい。
企業が社会との対話を進め、社内の集合知との連結する様々な”場(ba)”が、共創のために必要となります。
■「創発」場
ブレーンストーミングやアイデアソンは、まさに「創発」場です。よくブレストとアイデアソンは何が違うのかと議論になりますが、様々なアイデア創
出手法はもとより、アイデアソンは時間的な縛りがキツいのが特徴です。
■「対話」場
人々が集まり、対話を繰り返すような場が、「対話」場です。これは、リアルの場合もありますが、ネット上でのコミュニティーのようなバーチャルな
場も考えられます。
■「体系」場
議論した結果、体系立てるような場が、「体系」場です。あるテーマについてコンセプトとして議論し、確立するような場が相当します。
■「実践」場
具体的なテーマやコンセプトに基づいて試してみる場が「実践」場です。
これは、まさにハッカソンやメイカーソンのような身体を動かしながら実際にプロトタイプの製品やサービスを創り上げる場です。
これらの場を境界線の連結活動としてグルグル廻すことで共創が進むと考えています。そして良いアイデアや発想のためには、これらの様々な場の環境も重要だと思います。
フューチャーセンターなど、さまざまなイノベーションスペースが新たに設置される背景はそのようなところにもあります。
(つづく)
がんばれパパクワッチ バックナンバー