第58回 「共創型サービスモデルを考える ~FABLABからTechShopまで~」

卒業式のシーズンですね。

パパクワッチのひとり娘も無事高校を卒業(^O^)/
つい先日まで菌糸ビンの交換を手伝ってくれていた子供がと思うと感無量です(≧∇≦)

先日、東京・赤坂に4/18に新たに開設するTechShopの内覧会に行って来ました。

20160301

TechShopは、有料の会員制工房。同様のメイカースペースにFABLABがあります。

一体何が違うのでしょう?

TechShopは、言ってみれば、会員制のスポーツジムなのに対して、FABLABは街の図書館のようなイメージ。

巨大なファブスペースでお金を払って最新のものづくり機器を活用するTechShopに比べて、こじんまりとしたアットホームな環境で自主的に活動するファブラボ。どちらか優れていると言うものではなく、多様なニーズに応えるものだと考えます。

20160302k

出典:FABLAB

このようなメイカースペースでは、今や市民権を得た3Dプリンターやレーザーカッターなど様々な工作機械が設置されています。

利用者は、やる気があれば最新のメイカームーブメントを実際に体感することができるのだ。

■共創の場(ba)から新たなサービスを

しかし、その本質はもっと違うところにあるのではないでしょうか。
米国TechShopから産まれたSquareをご存知ですか?

20160303k

出典:Square

このサービスは、タブレットやスマホにモジュラージャック状のリーダーを差込み、カードをスラッシュすることでカード決済ができてしまうサービス。
山奥の露天商でもカード決済が出来てしまうというスグレモノなのだ。

実は、このサービスを考え出したのは、ガラス吹き職人とツイッターの創業者のJack Dorsey。まさに2人の出会いの”場”がなければ産まれなかったサービスといえるでしょう。

■モノからコトへ

日本は、モノづくりの国としての輝かしい実績と歴史を誇る国でしたが、今やそのポジションは、アジアや新興国に奪われつつあるように見えます。

しかし、オープンサービスイノベーションの考え方を元に発想を拡張し、サービスの中にモノを位置づけてコトづくりを考える事ができれば、かつてのお家芸をバージョンアップすることができるのではないでしょうか。

その為に多様な人と人とのコラボレーションを産み出す場(ba)の重要性は、ますます重要になってくるでしょう。

最近では、モノづくりを主体としたメイカースペースだけではなく、デザインやクラウドサービスなどをテーマにした共創空間も産まれつつあり、楽しみ
な共創の世界が、みなさんの前に拡がって来ているのです。