第64回 聖地巡礼

ここ数年、仕事にかまけて”鍬道”がおざなりになりがちだったので、自分に喝を入れるつもりでクワッチやカブちゃんの世界で老舗の聖地とも言えるお店に行って来ました。

《謎めいたRTNの入り口》
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八王子市にあるテクニカルアートRTN事業部さんが運営するショップは、専門誌の「BE-KUWA」の裏に大きな広告を出しているのでその筋の人には有名なお店。

ちなみに、RTNの意味は、Return To Natureの略。

ここの責任者のKさんは、テレビの大道具やイベント運営などの本業の傍らこのショップを運営してきた、業界の重鎮とも言うべき人です。

《店内の大型クワリューム》
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■サロンのような内容の濃いクワ談義が!?

実は、このショップの凄さは営業時間前。

早朝から、クワ談義をするためにこだわりをもった人々が集い、おせんべいやお茶を飲みながら様々なことが議論されています。

言ってみれば、鍬道のサロンのような会が自然発生的に開催されているのです。

何度か私も末席に座らさせていただいているのですが、話の内容が濃くて、これがなんとも面白い!

”改めてノコギリにチャレンジしたいけどマット作りをゼロから見直したい”

”大型のカブトムシを作出するには腐葉土をどのようにブレンドすべきか?”

”オオクワッチの理想のフォルムは、指でVサインをした時のような逆三角形をイメージすべし”

などなど。。。

どれもこれも聞き漏らしたくない内容なのですが、ちょっと距離があるのでそう頻繁に行ける場所ではないのが残念です。

■バーチャルだけでなくリアルの対話が大切

最近、クワッチの専門誌を読み返しても、雑誌やネットで得られる情報だけではダメという声が多い気がします。

やはり、直接合って対話を繰り広げることで暗黙的な気づきや発見があるということ。

その為に、リアルに対話をする場所が重要になります。
これは、このメルマガのテーマでもある”コトづくり”にも共通しています。

何気ない気分転換のつもりだった久々の”鍬道”を通じて、これまでこのコラムで提唱し続けた、場(ba)づくりの重要性を再認識させられたパパクワッチなのでした。

 

《お店の裏にはどんぐりから育てた台場クヌギが!》

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(つづく)