Bob Marley and the Wailers 「Jammin’」 (Marley) 77Tuff Gong
ボブマーリーは優しい。
もちろん私はボブマーリーに会ったことがないので、ボブマーリーの音楽は優しい、というのが正確ですが。
同じように優しいのはマービンゲイであり、ボビーウーマックです。
そう、黒人の作る音楽はピュアで「優しい」と思います。
優しくないのは白人の作る「ロック」です。
白人の音楽は「俺はお前より偉い」という自意識が過剰な気がします。人種間の優劣をはっきりさせたいし、性別や個人間でも競争を好み、絶対負けたくない。
まぁ、この自意識をもてあまして、出来てしまった音楽がロックであり、自意識の表現の仕方が素晴らしいんですけど。
ボブマーリーはそんな自意識を超越しています。
自分に絶対の自信を持っているけども、それは他人より優越しているからではない。だからこそ純粋に他人
を愛することができる。
「Jammin’」ではポコポコしているけれども、迷いの無いリズムの上をアイスリーズのコーラスが優しく漂い、マーリーは愛他主義の神様のように歌います。