Prefab Sprout 「Talkin’ scarlet」 (McAloon) 89Kitcenware
どうしようもなく英国的。どうして英国にはこんなに繊細なソングライターが輩出されるんでしょう。
プリファブスプラウトのパディマクアルーンは技巧的で刹那的でいながら、純粋でもある、珠玉の楽曲を80年代に残しています。
AメロとBメロ。普通Bメロは、Aメロが与える感覚を少し裏切ったぐらいのサプライズを与え、また懐かしいAメロに戻ったときに非常に居心地の良さを感じさせるものです。
ところがパディは裏切りすぎ。凡人には全く想像もつかない繊細で美しい旋律が次々と紡がれます。一聴意外な展開なのですが、この天才にとって絶対に必然
性があることが、聴けば聴くほど痛いほどわかってきます。
「Talkin’ scarlet」はそんな反則のソングライティングの極北。紅一点のウェンディスミスの声も神々しい。