第146回 「消える」の当然
今月末に利用中のクラウドストレージサービスが終了する。
大手企業が運営しているサービスなので、安心して使っていた。
それが半年前に、寝耳に水の終了告知。
ずっと続くと思い込んでいたので、自分のデジタルデータ(画像、動画、ドキュメントなど)のすべてをそこに保存していた。
それが終了となると、代わりの保存場所を準備しなければいけない。
それに先だって現存データのダウンロードをしなければいけない。
というわけで、ダウンロードツールのスタートボタンをポチッとな(古っ)。
今年の連休はこの作業で消えてしまいそうだ。
*****
消えると言えば、消えるボールペンが許せない時期があった(唐突な展開)。
※「消えるボールペン」・・・厳密に言うと、インクが消えるボールペンのことですね。ボールペン自体が消えるわけじゃないです。
なぜ許せないのか?
本来は消えない文字を書くための筆記用具のはずなのに、ペンの頭のゴムみたいので擦るだけで文字が消えてしまうなんて、これじゃボールペンの意味がないじゃないか!
証書類や宛名などには使用しないでね、って小さな注意書きがあるけど、気づかずに使ってしまいそうだ(実際に使われてるに違いない)。
自分が学生の頃は、提出課題は万年筆で書いていた(ウン十年前ですね。遠い目)。
カッコつけて万年筆を使ってたのではなく、筆記用具を先生に指定されていたのだ。
学生はみんな提出課題に万年筆を使う時代だった(ホントか)。
慣れない万年筆で書く文字はぎこちなく、当然、間違いも多かった。
そして、間違えた所は「インク消し」で消していた。
「インク消し」は消えるボールペンの頭のゴムのような手軽なモノじゃなく、2種類の液体で構成されていた。
それは色つきの液体と透明の液体だった(はずだ)。
使用方法は、間違った文字に色つき液を垂らして、潤ったところに透明液を垂らして待つ。
(「大五郎、三分間待つのだぞ」というCMがあったような気がする)
おとなしく待っていると、あら不思議、万年筆の文字は消えている。
といっても、けしてキレイには消えず、消したかった文字がうっすら残っているのであった。
そのためらい傷のようなインク痕があちらこちらに点在している提出課題を先生はどう思ったことだろう。
自分でも汚い文面と思ったくらいだから、確実に心証を悪くしたに違いない。。。
そのせいなのか、学生時代の成績は「かやまゆうぞう」だった。
※加山雄三じゃなく、可が山のようにあって、優が三つの可山優三です。
そして、カフカ(可不可)な友人は不条理な学生生活を強いられていたのでした・・・という学生時代に流行っていたギャグ
そんな記憶が、消え具合が抜群な「消えるボールペン」を許せなくしていたのだ。
・・・今時の若い者は「インク消し」の苦労も知らずに・・・(イヤな親父ですね)。
にもかかわらず、先日、生まれて初めて「消えるボールペン」を買った。
というのも悲しいことに、近頃は正しい字(主に漢字)が書けなくなってしまったのだ。
手で文字を書く機会が減っているせいなのか、頭脳の経年劣化のせいなのか、メモの文字は汚いだけでなく、誤字ばかりなのだ。
間違ったところをグシャグシャとしちゃうので、メモがなんだかわからないのだ。
だから「消えるボールペン」は反対の賛成なのだ!!(バカボンのパパか!?)
*****
といったことを書いていたら、やっとクラウドストレージからのダウンロードが終わった。
足かけ3日もかかった。
100GB弱のデータをダウンロードするのに、そんなにかかるのか(「消えるボールペン」の話もそんなにかかったのか?)。
うちのPCのスペックやネットワークに問題があるのだろうか。
4GBメモリを積んだPCに貼られた「Intel Pentium inside」のシールは眩しく光っているし、インターネットは、10年前に最先端のフレッツ光1Gを導入済みだ。
と、自慢げに書いてみたが、もしかしてスペック不足かもしれない(というか、間違いなくスペック不足だorz)。
これからこの環境でダウンロードしたデータをどうすればいいのか?
いや、そもそもこれらのデータは必要なモノだったのか?(大切に保管してきたけど・・・)
過去の画像や動画やドキュメントは、誰に需要があるのか?
実際のところ、自分でも今後このデータを利用している姿を想像できない。
もしかすると、このままデータが消えてしまっても困らないかもしれない。
むしろ、この際「デジタル終活」を考えたほうがいいかもしれない・・・
なんか連休の終わりが寂しいものになってしまいました・・・(なんのこっちゃ)


