第147回 「神頼み」の当然

サッカーワールドカップで8大会連続出場の日本代表は素晴らしかったですね。
ウインブルドンでも日本選手がベスト16に勝ち上がってます(7月5日現在)。
メジャーリーグでは毎日当たり前のように日本選手が活躍しています。
(メジャーリーグを「大リーグ」と報道するNHKは、星飛雄馬をリスペクトしているのでしょう)
ほかにもいろいろなスポーツにおいて日本選手は世界で輝いています。

以前は世界の舞台に参加するだけ(あ、失礼)、死力を尽くしているのは十分伝わってきたのですが、結果は神頼み的なところがありました。
それが、今では世界のトップクラスと肩を並べる、いや凌駕しているところまで辿りつきました。
「イヤー、とにかくスゴいよ」と神田の居酒屋で酎ハイ片手のオジサンがするような話はさておき、先日、久しぶりに映画館に行きました(唐突な展開)。

昔はよく映画館に行って映画を観てました。
それもアカデミー賞受賞作やキネ旬ベスト作品など、意味もよくわからないのに名画座や二番館で朝から晩まで観てました(深夜興行もありました)。
今思うと、意識高い系の(フリをした)ちょっと痛いヤツでしたね。
その反動なのか(?)近年はSF系の映画を1年に1本観るか、観ないかになってしまいました。
そのSF系もほぼ「スターウォーズ」シリーズか「ゴジラ」シリーズに限られます。

というわけで今回も事前情報もないまま、ただ「スターウォーズ」というだけで劇場に脚を運びました。
「スターウォーズ マンダロリアン アンド グローグー」です。

その内容は・・・思ってた「スターウォーズ」と違って、ちょっとビックリしました。
雰囲気や世界観はそれっぽくて(?)それなりに楽しめたのですが、やはりどこか違うのです(直近のスターウォーズ三部作もちょっとだけどこか違ってたその感じでしょうか)。
きっとどこかネズミっぽい感じがあるのでしょうね(ミッキーをネズミって言うな!って怒られそう)。
ちょっとモヤっとしましたが、今後も「スターウォーズ」というタイトルがついていれば、きっと欺されて(!)、劇場に向かうことでしょう。
銀河をワープするには大きなスクリーンじゃなきゃダメですから。

この秋、「ゴジラ」シリーズの新作があるみたいですが、「スターウォーズ」と「ゴジラ」以外で気になっているのが、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」です。
すでに公開は終わっています。
原作を読んで面白いなと思っていたのは事実で、知り合いやネットでの評判がいいのは「そりゃ原作が面白いからサ。あの世界観を映画にできるのかしら」なんて
ワケのわからない立ち位置で映画をやり過ごしてしまいました。
公開終了してから、観れば良かったかなと後悔していたのでした。

ところが、なんと!
この映画が7月4日からAmazonプライムで見放題になっているのです。
「これで観れるじゃん!!」
でも、観たかったと思っていたものが、あっけなく観ることができるとなると、人は不思議と観ようとしないものです(って、オレはへそ曲がりか)。
はたして映画は評判どおり面白いのでしょうか。そして、その面白さはテレビ画面のサイズで伝わるのでしょうか。
たぶん、それは「神のみぞ知る」ということでしょう。

そもそも「ヘイル・メアリー」ってのは「神頼み」ってことですから、この地球の危機を救うプロジェクト自体が「一か八かの神頼み」と開き直ってるのです。
原作では(以下、ネタバレ)、主人公はこのプロジェクトに関わりたくないのに巻き込まれて、地球のために何かをやらざるを得ない状況に追い込まれるのです。
そして、成り行き任せの主人公が、ありえないような偶然の出会いによって、偶然を積み重ねて、解決の糸口を見つけて「一か八か」で地球の危機を救う。
原作では実際に救われたかどうかは明示されてない(って、ホントかな。実は原作の内容はうろ覚えなので、ネタバレになってたかどうかは神頼み)。

現実世界を顧みると「一か八かの神頼み」というのは日常茶飯事ですね。
例えば、朝、通勤のために駅に行きますが、必ずいつもの電車がくるとは限りません。
なんらかの事故で電車が来ないとなると、バスに乗るのか、タクシーを捕まえるのか、はたまた出勤はあきらめて家に帰るのか。
どうすればいいのか、迷ったとき、人はサイコロを振るのです。
オトナはみんなポケットにサイコロを忍ばせています(ホントか?)。
サイコロの目が、1か4ならバス、2か5ならタクシー、3か6なら帰宅。
もちろん、3か6の出目を神様に祈って、賽(サイコロ)は投げられるのです。

このように我々は常にサイコロを振って神頼みをしています。
サイコロを振らないのは神様だけなのです(神様もサイコロを振ってる説もありますが)。
日々の暮らしは丁半博打の連続と言えましょう。
昼ご飯は、立ち食い蕎麦か、牛丼か。
曇り空で、傘を持つのか、持たないのか。
おやつは、きのこの山か、たけのこの里か。
ランドルト環は、右か、左か。
騎手は、武豊か、ルメールか。
ブラジルか、モロッコか。
ロト7か、MEGA BIGか。
to be, or not to be などなど。
繰り返しになりますが、人生すべて一か八か、のるかそるか、そんな神頼みの日々なのです。。。

ということを、東京神田の居酒屋で偶然隣り合わせた異星人風のオジサンと呑みながら話したのでした。
そのオジサン曰く「迷ったときは神田で呑む。これぞ神田呑み(かみだのみ)だ。フォッフォッフォッフォ」(なんのこっちゃ)

※なお、このコラムが掲載されるかどうかは「神頼み」。