第9回 オトナだって・・・

プールが完成して良かったなと思うのは、我が家に遊びに来たオトナ達が大はしゃぎで泳いでいるのを見る時です。

日本では、海やプールで泳ぐのはほとんど子ども連れか若者ですよね。
いいオトナが水着になるのは恥ずかしいと言います。

フランスでは、シワシワのおじいちゃんもふくよかなご婦人も、堂々とビーチで水着になって楽しみます。

シニア世代でトップレスやTバックだってあり!
自分が心地良ければ、他人の目を全く気にしない。それがフランス人気質なのです。

我が家に来るゲスト達も最初は恥ずかしがりますが、外部からは全く見えない庭にあるので、最後は大いに盛り上がります。

日本に来たばかりの頃、日本人が羽目を外すのはお酒に酔っ払った時だけで遊びは子どもと若者だけのものだと感じました。

オトナも遊んだりはしゃいだりするのを、フランス人は恥ずかしいと思いません。ですから、70歳オーバーの義父母やその仲間たちが私が作ったプールで盛り上がるのを見ると、とても幸せな気持ちになるのです。

さて、プール完成後はキッチンのリフォームに着手するつもりでしたが、プールを主役にした庭づくりを先に行うことにしました。

キッチンを後回しにしてちょっと奥さんの視線が痛いですが、庭にプールだけポンと作っても意味が無いんです。

プール周りにウッドデッキを作ることでリビングからプールまで動線がつながり、好きな時にザブンとプールに飛び込むことができます。

ウッドデッキは専門店の通販を利用しました。
大体のデザインとサイズをFAXすると必要な材木を見積もってくれるとても便利なシステムです。

木材は、サンプルを取り寄せて悩んだ結果、ブラジル産のイペという硬い木を選びました。

水に強く、ささくれしにくいので裸足で歩けるのが気に入りました。
イペは本当に硬い木で、ドライバーの替刃を2本もダメにしてしまいました。

まず、ウッドデッキの土台を作ります。びっくりするほど沢山の材木を使いました。

 

ウッドデッキの土台をつくります。

びっくりするほどたくさんの木材を使います。

びっくりするほどたくさんの木材を使います。

 

 

 

 

 

 

 

 

何枚あるのやら・・・

何枚あるのやら・・・

 

水にぬれてセクシーなイペ!

水にぬれてセクシーなイペ!

硬くて重たいイペの作業性は難ありですが、水に濡れるとすっごくキレイなんです!

横浜の大桟橋のデッキにも使われているらしいので、長持ちしてくれることを願います。

 

 

 

 

テーブルは皆が集う場所なので、大きくて存在感あるものが理想です。
囲炉裏スタイルに憧れていましたが、私は床に直接座って食事をするのが苦手です。

多くの欧米人がそうだと思いますが、慣れていないからすぐ腰が痛くなっちゃいます。あぐらをかいても痛くて全くくつろげません。

そこで登場したのが「掘りごたつ式」。
和食のファミレスで実際に食事したことがあり、その心地良さに魅了されました。いつか家に掘りごたつを作ろうと考えていたので、それをテーブルに応用したという訳です。

p05

公園などによくある木製のテーブルってどんどん朽ち果ててきて、メンテナンスが面倒ですよね。

ペンキを塗り直したりしなくていいように、脚の部分はレンガ、板部分は木枠にセメントを流し込んで表面にはスペインタイルを貼って仕上げました。
どんな台風にも耐えられる頑丈なテーブルです!

スペインタイルが思いのほか高額だったので、テーブルの真ん中部分は予算オーバーで未完成になってしまいました(笑)

つい最近、大相撲夏場所をリビングのテレビで見ていたら暑かったので、そのままプールに飛び込んでビールを飲んで

「これがやりたかったんだよね。」

と自己満足に浸ります。と同時に、

「ここに大きい屋根があったら最高だな」と

欲が出てきます。

我が家の”庭プロジェクト”は、まだまだ終わりそうにありません。