第11回 DXを支えるのは「人」

いよいよ本コラムも第11弾となりました。

日本国内では2020東京オリンピックが開催されています。
TV越しではありますが、連日感動の弾丸により胸を撃たれすぎて、平凡な毎日を生き生きとした気持ちで過ごしています。

選手達が世界の頂点を目指すという志をもち、チャンスを掴んでつないできた道のりは、100%努力の賜物であると感心いたします。
「才能」という言葉は嫌いではないですが、なにより、どの選手もコロナ禍で制限される環境下でのトレーニングやメンタルコントロール、そしてメダルを取るという私たちには想像のつかないイメトレをしながら、死ぬほど努力しているのだと思います。

そんなヒーローたちを、SNS等で誹謗中傷を行っている方は本当に残念です。
今すぐにでも心改め、日本国旗を背負っている彼ら、彼女らを応援してほしい。
このブログのテーマとはまったくかけ離れていますが、1人でも共感してもらえる人がいることを願います。

さて、本題に戻ります。
昨今のデジタル戦略に、SNSが欠かせないツールであることは間違いないでしょう。
企業のマーケティングなどでSNSを利用した情報発信、情報収集などは今や当たり前となり、逆にSNS広告が増加しすぎて、動画配信サービスなどへ立ち戻っているような話も耳にします。

日々急速に進化するIT分野において、これだけは、決して忘れてはいけないことがあります。

それは、ITを利用するのも、利用される側も、すべて人だということ。
うまく考え、利用すれば、革新的な効果を発揮します。一方で、使い方を間違えると、効果を発揮しないどころか企業の存続を危うくさせたり、相手(顧客ユーザ)に不快な思いをさせてしまうこともあるかもしれません。

冒頭に述べたオリンピアンの話ではないですが、ITツールはあくまでもツール(=道具)。
それを使い「考え」「トライ&エラー」を繰り返し、より効率よく効果を発揮させるためには、人と企業の努力が必要と言えるでしょう。

RPAというテーマで始まった当コラムですが、RPAツールなんていうものは、ほんの5年前にはまだ国内では流行っていなかったもの。これが5年もたたないうちに、いまや企業内では当たり前のように普及され、業務の自動化を手助けするツールの一つとなっています。

こじつけになりますが、オリンピックと似てますね。4年前にはまだ名前も聞いたことがなかった選手が、実は着々と力をつけて潜んでいる。
試行錯誤の末、オリンピックという舞台に登場し、メダルという結果を残して有名になる。

RPAはあくまでも、PC内での作業自動化、業務自動化の中心人物的な存在ですが、直近年ではAIというワードが当たり前のように広がってきています。

オリンピックでも、DXの技術革新はあらゆるところで利用されています。
開会式のドローンでの地球模型の空間映像や、ピクトグラムが静止画から動画になるところ、競技審査のビデオ判定技術の進化もそうです。
私たちが家で楽しむための映像技術が、ドローン撮影、4K放送により、臨場感・立体感などをリアルに感じられたり、TV放送だけでなく、すべての競技が動画のLIVE配信で見られたりと、裏側の技術を加えると、それは大規模な「デジタル技術の祭典」であると言えるでしょう。

今回はオリンピックに夢中でオリンピックの話題中心となってしましましたが、結局は、企業のDX推進においても、ただ最新のデジタル技術を取り入れるだけではDXは成功しないということ。「人」が考え、工夫して努力することによって成せるものだと思います。

それでも「どうしたらいいかわからない」という方のために、私のようなIT営業マンがいます。オリンピアンは、日々頂点に立つための努力をしておりますが、営業としての最大限の努力は、お客様の業務改善をお手伝いすることだと考えておりますので、ぜひ、お声をおかけいただけたらと思います。

次回、本コラムも最終回となります。最後までご覧いただけたら幸いです。