第26回 「マジメな日本企業がお客様のハートを掴む方法 ~ソーシャルメディア×サービスサイエンスでインバウンドマーケティング~」

このメルマガが配信される頃は、学校も夏休みに入っているでしょうか♪
子供の頃の夏休みは、1にクワッチ、2に高校野球、3、4がなくて、5が宿題。
そして、宿題はいつも誕生日の8月20日以降にスタートするのが当たり前だったような(笑)

ちょっと夏休み気分を先取りしたくて、梅雨明けと同時に業界の先輩達と山梨県の韮崎市まで行ってきました!

里山とブドウ畑が織りなす、東日本のオオクワガタのメッカ☆彡

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下の写真は、台場クヌギに群がる、ちょうど発生時期を迎えたオオムラサキのオス。オオムラサキは日本の国蝶で、綺麗なのはオスのほう。韮崎では、6月中旬から7月が発生時期で、メスはこれから羽化してくるのだ
そうです。(Photo by H.Yanase)。

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自然界では、こんな風景にはなかなか出会えません。
ということで、我が家からモデルとして同伴したオオクワッチを、台場クヌギにて記念撮影しました。(Photo by H.Yanase)。

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■新シリーズスタート!
さて、今回より新しいシリーズをはじめたいと思います。
題して「マジメな日本企業がお客様のハートを掴む方法」。

パパクワッチ、一体何を...

と言われそうですが、最近話題のマーケティング理論であるインバウンドマーケティング理論によれば、それも不可能ではないのでは?と感じています。

多くの企業は、モノづくりニッポンの伝統の下でマジメにモノづくりに励んできたのではないでしょうか。

人間の処理する量をはるかに超えるネット情報の洪水の中で、企業の宣伝・マーケティング担当者は、お客様のハートを掴むためにどのような戦略を取るべきでしょうか。

新シリーズでは、「ソーシャルメディア×サービスサイエンス」の視点から「お客様にわざわざ見つけてもらう」インバウンドマーケティング実践の方法を考察していきたいと思います。

■プロダクトアウト志向は、実は最高のマーケティング巧者になれる!

モノ作りで世界を席巻してきた日本企業が、市場の成熟やコモディティ化の進展よって「プロダクトアウト」から「マーケットイン」ヘ発想を転換することがトレンドとなりました。

しかし、「プロダクトアウト」は、古い誤った考え方で、すべてが「マーケットイン」であることが正しいと言えるのでしょうか?

米GoogleやAppleのように「自分達が良いと思ったものを作れば売れる」という成功事例も出てきており、「プロダクトアウト」志向のマジメな製造業の価値を見直す機運も高まってきています。

もともと日本は、HONDAやSONYなど独創的なモノづくりをするDNAが受け継がれてきた国。

「ウチは、技術はいいんだけどね。マーケティングが下手で...」という声をよく耳にしてきましたが、ソーシャルメディアの登場により、従来マス・マーケティングでは不可能であった顧客へのアプローチが可能になってきました。

つまり、「良いものはいい!」といったシンプルなメッセージを顧客視点のコンテンツに乗せて、ソーシャルメディアの特性を活かしたプロモーションを実施することで、今まで十分できなかったお客様のハートを掴む活動が可能になるのです。

プロダクトアウト志向のマジメな製造業が、実は最高のマーケティング巧者になれる可能性が出て来たということです。

そして、「お客様にわざわざ来てもらう」というインバウンドマーケティングの発想を、より現実的なものにするためにソーシャルメディアの活用に「お客様の事前期待に応える」というサービスサイエンスの考え方を組み合わせることが重要だと考えています。

次回から、私の考えるインバウンドマーケティングとサービスサイエンスの組み合わせについてご紹介したいと思います。

(つづく)

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