第57回 SNSな私

参議院選挙が公示されました。今月21日が投票日です。
納税の義務を果たすだけでなく、投票という権利も行使しましょう!
(あれ?納税も権利だっけ?買物権を行使して消費税権を発動するんだっけ?)

そういえば3年前も7月に参議院選挙があったような気がします。
もしかしたら6年前も7月にあったかも・・・と、書きながら、参議院は、衆議院と違って解散がなく任期満了に伴う選挙なので、毎回同じ時期なのだと気づいたのでした。(マヌケです)

参議院選挙は、正式(?)には「参議院議員通常選挙」と呼ばれるようです。

ちなみに衆議院選挙は、「衆議院議員総選挙」で、普通は「総選挙」と言いますね。

衆議院は解散あるいは任期満了で全議員が選挙の対象となるので「総選挙」、参議院は3年毎に定数の半分(6年間の任期満了者)が改選されるので「通常選挙」と言うらしいです。(すべてwikipediaの受け売りです(^^;)

今回の選挙の論点は・・・って言うよりは、もっとも話題となっているのは、いわゆる「ネット選挙解禁」ですね。

わかっているようで、よくわからない「ネット選挙」を簡単に説明してみましょう。

◇スタジオで、熱い湯を張ったバスタブに肩まで浸かって、我慢できた時間だけ選挙演説ができるというのは、ネット選挙じゃなくて、熱湯(ネットウ)選挙です。

(懐かしのテレビ番組「スーパージョッキー」ですね。変なパフォーマンスを見せて白いギターとジーンズがもらえるのは「TVジョッキー」でした)

◇選挙演説の際、運動員が赤と青の丸い小さな円盤状の木片をゴム糸で繋いだものをカチャカチャ叩いて応援をするというのは、カスタネット選挙です。併せてクラリネットを吹いていたりするとクラリネット選挙と呼ばれることもあります。(ボケがいまいちです)

◇芸能人が立候補します。知名度はありますが、政策、政見は周りのブレインの言うがままで、単に操られています。マリオネット選挙です。(やっぱりいまいちです)

つまらないボケはここまでにして、「ネット選挙解禁」とは、公職選挙法が改正されて選挙運動にインターネット
を利用することができるようになったことです。

今までは、選挙公報とポスターに街頭演説、宣伝カー、テレビ政見放送が選挙運動のメインでしたが、改正公職選挙法に従ってインターネットも利用できるのです。

具体的には、政党や候補者がウェブサイトや電子メールやブログ、SNS(TwitterやFacebookなど)、動画サイトなどを利用して選挙運動ができます。

もっと詳しく説明します。
と、ここで総務省のネット選挙運動のガイドラインを見たところPDFで21ページもありました。キッパリと説明を諦めます。

ま、多少つまみ食いのように、説明すると、

・有権者は、候補者のTwitterのコメントをリツイート(転送)できますが、候補者から受け取ったメールの転送は選挙違反になるので、できません。

・候補者のウェブサイトの閲覧はできますが、そのサイトを印刷して知人に渡してはいけません。

・選挙権のない未成年者は候補者のTwitterをリツイートをすると選挙違反になります。

ほかにもいろいろありますが、中途半端な説明になっちゃいますので、やっぱりPDFを見てくださいね。

http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/naruhodo/img02/pdf/000224709.pdf

それにしても、ここだけの話ですが、私はSNSが苦手です。

ネット選挙の説明で、SNSを既知のものとして扱いましたが、SNSは、Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の頭文字です。

具体的には、mixiやFacebook、Twitter、Lineなどインターネット空間でコミュニケーションをする手段のことでしょうか。

スマホのゲームサイトやブログなどもSNSと言っていいのかもしれませんね。Second Lifeというのもありました。(あれ?まだあるのかな?)とにかくインターネットの不特定多数の人と繋がるヤツの総称です。

SNSの中でも、最近すっかり定着したのは、TwitterとFacebookとLineですね。
(私自身は過去にTwitterを少々かじり、Facebookは映画「ソーシャル・ネットワーク」を見て登録しただけ、Lineは知らないうちに謎のスタンプが押されただけ、というSNS部外者です)

SNSの何が苦手なのかというと(ほとんど利用していないので印象だけですと言い訳しつつ)インターネット空間のフワフワしたところで(クラウドでヴァーチャルだからなのか?)、地に足が着いていない感じのコミュニケーションは(ほんとに相手は人間なのか?ボットじゃないの?)、もしかして壮大な欺瞞なのではと感じてしまうからなのです。(あくまでも個人の感想です)

確かにFacebookは実名での参加が原則となっているようですし、Lineは原則として電話番号がわかっている人としか繋がらないようですから、地に足が着いているのかもしれませんが。。。(Twitterは匿名で利用できそうです。有名人はほぼ実名でやっているようですが、一般人は、友人知人以外は誰かは特定が困難です)

実名利用のFacebookでは、サービスを利用している友人を見つけて、友達申請をして(すでに友達なんだけど)、晴れて(改めて)友達として「承認」してもらって(よかった「承認」されたということは、「友達」なんだ)、それから友達の近況(コメントや写真)を見て、その近況に共感できれば「いいね」ボタンを押して、コメントもできたりします(自分が知らない「友達」の「友達」も見ている中で)。

例えば、
◇「○×駅前にケーキ屋さんができたので、早速行ってみました。美味しかったよ!(^^)!(写真あり)」
—「いいね!」ボタンを押しながら、心の中では「ま、どうでもいいんだけど」

◇「ロト7で1等4億円が当たりました!!(宝くじの写真あり)」
—「いいね!」、でも、ここに書いちゃっていいの・・・?。

◇「昨日酔っぱらって転んで、手首を骨折しました・・・痛い・・・」
—「いいね!」って、ボタンを押したけど、本当はよくないだろう?しかも「いいね」が100件超えてるし。。本当は、こいつの友達いないんじゃないの?

◇「たこざんぎさん!<滝に打たれて煩悩を洗い流す会>に参加しませんか?」
—「いいね!」。でも参加しません。って、勧誘してきた貴方は誰?

◇「たこざんぎさん、○田△男さんから友達リクエストがきています」
—「じぇじぇ!苦手な上司だ・・・。オレとほんとに友達になりたいのか?単に男が好きなのか?・・・気持ち悪いので「保留」」

◇「たこざんぎさん、△山○子と知り合いかも?」
—「じぇじぇ、元妻だ・・・orz」

ほかにもいろいろありそうですが。。。こんな状況を想像(妄想)するほど、私はSNSが苦手なのです。(SNSというよりも「友達」が苦手なのかもしれません。最近では浦沢直樹のマンガ「二十世紀少年」の「ともだち」、古くは安部公房の戯曲「友達」がトラウマになっているのかもしれません)

と、ここまで書いたところで、急用で外出することになって、電車でGO!

結構混んでる電車の中で、若い男女(大学生?)が大声で会話をしています。

その話を聴くつもりはないのに聞こえてしまいます。
「まじで」、「チョー」、「めっちゃ」というワードがやたらと出てきます。

特に「まじで」が多いので、気になりだした時点から数えてみました。
私が電車を降りるまでの約10分の間に「まじで」を134回カウントしました(1時間換算で804回です)。
しかもその9割は女性が口にしたものです。
相手の男性がただの嘘つきなのか、その女性の普段の相槌が「まじで」だったのか、真相は永遠に謎です。
でも、なんとなく、その女性はSNSでも常に「まじで」と書いているに違いないと確信したのです。

ごく普通の女性が、大きな声で自然体で「まじで」を連呼する。

この普遍的な状態は「すべて、ナチュラルに、さらけ出す」=SNS
インターネット上では「すべて、ネットに、さらけ出す」=SNS

誰が見ているかわからないところで自分のすべてをさらけ出す。
羞恥心と開き直りがない交ぜとなって、心のどこかで「友達」に「まじで」とつぶやきながら。

結論:SNSの本質はここにあったのです!!

この唐突な結論、ある意味恒例のサドンデス。

う~ん、やっぱり「七月も、なんのこっちゃ、しょうもない」=SNS

P.S. 今月は、すでに終わったAKB総選挙よりも、「あまちゃん」の国民投票の結果のほうが気になる。もちろん参議院選挙が一番気になりますが。。。

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