第60回 「共創型サービスモデルを考える ~ワールドビジネスサテライトに出演しました~」

このメルマガもお陰様で60回の節目を迎えました!ということは早いもので5年。

来月からは6年生に突入です。みなさん本当に長い間ありがとうございます。

毎年5月に東京の有楽町の国際フォーラムで大きなイベントがあり、多くのお客様やメデイアの方々をお呼びしてメッセージ発信を行います。

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(有楽町国際フォーラム)

本年は今話題のオープンイノベーションをテーマにしたコーナーが設けられ、パパクワッチは責任者の大役。パネルデイスカッションや様々な展示が行われました。

デジタルビジネスの到来とともに、IoTなどのセンサーは、脚光を浴びていますが、靴のインナーにセンサーを埋め込んだユニークなプロジェクトである”次世代センサーシューズ(interactive shoes hub)”がテレビ東京のワールドビジネスサテライトの人気のコーナである”トレたま(トレンドたまご)”の目にとまりました。

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(テレビ東京ワールドビジネスサテライト)

■靴の未来を共創するプラットフォーム

この「interactive shoes hub」は、靴のインソールにセンサーを仕込んで、人間の行動をAPI化するなどのプロジェクト。

内蔵したセンサーモジュールから、足の動き、圧力、曲がり、速度、ジャイロ、気圧、温度、湿度などの多くの情報を収集し、無線でネットワークに送り活用します。

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(interactive shoes hub)

■拡がる共創のパートナー

プロジェクトでは、既に様々な企業や大学とのコラボレーションが始まっています。

いくつかユニークな取り組みを紹介したいと思います。
http://www.interactive-shoes-hub.com/index_ja.html

・YAMAHA(Interactive Shoes Experience)
自分の体の動きが可視化され感覚が拡張される様子を、グラフィックと音の共鳴によってインタラクティブに体験できるアプリ。

・神戸大学(Kobe Quest)
ハッカソンから産まれたKobe Questは、街歩きのナビゲーションを楽しく再デザインするもの。

複雑な地図はあえて表示せず、方角を示す矢印と距離だけでナビゲーションするアプリ。

・SnowRobin(Pa-League Walk)
野球応援への参加意識を高めるアプリ。

試合中はその歩数を自身が応援するチームのファン同士で共有合算した数で試合を応援。その様子はアプリやWebサイト上のインジケーターでリアルタイムに表示され、試合の盛り上がりを可視化。

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(共創のパートナー)

■何の為にデータを集めるのか

BIGデータ活用の時代、単に個人の活用だけではもったいない。
このインソールセンサーから集めた様々な情報を、生活者や企業のビジネスのために役立てるために、様々なステークホルダーと共有して分析したら一体どんなことができるでしょうか?

■オープン・サービス・イノベーションのモデルで考えてみる

ヘンリーチェスブロウ教授が提唱するオープン・サービス・イノベーションの4つの要件で分析してみると、その可能性が見えてきます。

共創のテーマは”靴の未来”。

狙いは、単にモノとしての靴ではなく、靴を利用する生活者や企業にとって価値あるサービスを産み出す可能性を秘めたBIGデータ時代のビジネスプラットフォームなのだ。このプラットフォーム上での様々な共創の成果が発表される日も、そう遠くはないだろう。

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(BIGデータを活用したビジネスプラットフォーム)

(つづく)