第66回 「シリコンバレー訪問記 その1~デジタル・ランチ・エクスペリエンス~」

米国のシリコンバレーに行ってきました。

まさにオープン・サービス・イノベーションのメッカということもあり、ハードスケジュールでしたが興味深い体験ができました。

折角なので、少々連載したいと思います。

UBERやAirbnbなど破壊的なイノベーションを起こす企業が産まれる街が、サンフランシスコやサニーベールといった通称”BayArea”と呼ばれる地域です。

その中心地にあるオフィス街の一角にオープンした、新しいレストランをご紹介します。

■デジタル・ランチ・エクスペリエンス

Eatsa(イーツア)は、今サンフランシスコで最も有名なデジタルレストランです。

近くにはセールスフォースのオフィスもあります。

《Eatsaのエントランス》

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Eatsaでは、専用端末や店頭の端末から好きなメニューをオーダーします。
支払いは、基本クレジットカード。今回の訪問で驚いたのはこの店に限らず、チップ以外のあらゆる支払いがクレジットカードで済んでしまうということでした。

《Eatsaのオーダー端末》

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メニュー表示はこんな感じです。私は、野菜がたくさん入ったヘルシーなAlohaボールを注文しました。お代は、$6.95です。

《Eatsaのメニュー画面》

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店内は、まるでAppleストアのような雰囲気。
手前のオーダー端末でエントリーして、奥の明るいボックス(取り出しスペース)から受け取ります。お客様以外の人は、一切いません。

《Eatsaの店内の様子》

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料理の取りだしスペースには、コインロッカーぐらいのスペースに透明な扉がついています。

注目すべきはこの扉で自動的にイメージ画像を表示していたかと思うと、料理がセットアップされると、ご覧のようにパパクワッチの名前が表示されたこと。

扉を開けるには、右上のエリアを2回タップすると自動的にオープンします。

《取り出しスペース》

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Alohaボールのラッピングにも私の名前が印字されています。何となく嬉しい気分(笑)

《出来上がった料理》

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■なかなかのデジタル・エクスペリエンス

お昼時ということもあり、店頭には沢山の人が注文と受け取りの列を作っていました。

しかし、取り出しスペース壁面のサイネージの演出や心地よい音楽も相まって、不思議なことに全く待たされた感がありませんでした。

ちなみにこちらのレストランでは、テイクアウトも店頭のテーブルが置かれたスペースで食べることも両方可能です。

お店の情報によると、調理にはロボットが活躍しているとのことでしたが、料理の取り出しスペースをよく見ているとセットする人の手が見えていました。完全自動ではないのですね(笑)

非常にユニークな店舗で、料理もそこそこ美味しかったので、東京の大手町あたりのオフィス街にも、間もなく上陸するのではないでしょうか?

(つづく)