第13回「社会」と「人」との関わり方

今の会社に入社して3年目、最近「Z世代」という言葉を聞くようになりました。
主に上の世代から聞くことが多く、上司と「Z世代」間での接し方に悩んでいる方もいるようです。

「Z世代」とは、1996-2012年に生まれた世代を指すそうで、2021年の「流行語」だったそうです。知りませんでした。
特徴としては、デジタルネイティブであったり、景気の良い時代を過ごしていないため、安定志向の人が多いそう。かく言う私もZ世代で、コロナ禍に大学を卒業し、安定せざるを得ないような状況で生活しているので、この特徴に当てはまると思います。

しかし、以前からこの「○○世代」という「人を世代でカテゴライズした呼び方」はありますが、どうも時代に合っていないのではと感じています。

昨今は「多様性」が注目され、1人1人を尊重するような時代に変わってきつつあるのに、「世代」という大きなカテゴリーで人を判断するという「逆行した行動」を取っています。
この「世代のカテゴライズ」こそが時代遅れな考え方ではないでしょうか。

「多様性」に関しては、同性婚制度をめぐって、最近の岸田首相の「社会が変わってしまう」発言が話題になりました。
法律が変わらずとも、新型ウイルスが流行して、働き方が変わることにより、自ずと人々の暮らしは変わってきました。その「人々」が作っている「社会」なのだから、誰がせき止めようとしても世の中は変わっていく。これは自然だと思うのですが、そんな変化にどうしても取り残されている人がいるようです。

職場でも、相手の話や価値観に自分は共感出来ないとしても、「まずは話を聞く」そして「同じ立場に立って考えてみる姿勢を持つ」ことは、社会に生きる全員に必要な能力なのではないでしょうか。