第52回 南南東に進路を取れ

さっそく罰が当たりました。

先月、今年の目標として「締切を守る」と宣言したのですが、もう守れていません。やむを得ない事情があったとはいえ、宣言の翌月に守れないとは・・・情けない・・・。
(やむを得ない事情が、何かは書きません。言い訳になりますから。言い訳をする男は最低です。って、締切を守れない人間が偉そうに言うことではありません)

どんな罰が当たったのか?、というと、メインで使っているPCが起動しなくなったのです。

電源を入れると、WindowsXP(古っ!)の起動画面が一瞬表示されて、その次の瞬間には、鮮やかな青い画面に白抜きの英文字が表示されてしまうのです。いわゆるブルーバックです(といっても講談社の科学書籍シリーズじゃないですよ。あちらはブルーバックスです)

何度リセットしてもブルーバック表示から先に進みません。
多少のデータはクラウド上のストレージにバックアップをしているので、致命的ではないのですが・・・。
(クラウド=雲、蔵人=天上人の機密文書の管理を司る。ストレージ=保管・貯蔵、乱暴な保管=アウトレイジ・・・なんのこっちゃ)

最近の調べ物のメモはバックアップせずに、デスクトップに放置したままでした。実は、このコラムのネタ的なものもデスクトップに置いたままなので参照できないのです。

もう一度、調べ直すには時間はなく(正直なところ、何を調べたのか記憶も定かではなく)、締切を守るのもほぼ不可能な状態で・・・。って、これは言い訳か!?

言い訳せずに男らしく(?)やるには、ぼんやりした記憶を頼りにコラムを書き進めるしかないのです。

テレビ番組「ぷっ」すまの企画にある記憶力絵心クイズ※のようなものです。(※記憶だけを頼りに「鉄腕アトム」やドラゴンボールの「ピッコロ」などの絵を書くゲームです)

そういうわけで、これ以降は、ぼんやりした記憶で書き進めていきます。
多少の記憶違いや些細な間違いは大目にみてくださいね。
(記憶を司る海馬は6時間以上睡眠を取らないと、記憶の整理と保存をしてくれません。昨日3時間しか寝ていない私の記憶定着率は50%です)

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2月の行事と言えば節分です。けっしてバレンタインデーではありません(毎年、口にタコが出来るほど言ってますが)。

節分の三大要素といえば、鰯(いわし)・豆まき・恵方巻きです。

1.鰯を焼く時の煙と匂いが邪気(鬼)を払うと言われ、カルシウム豊富な鰯を食することで鬼にも負けない強い身体を手に入れることができます。

2.豆は邪気を摩滅(まめつ)するというダジャレから、鬼を追い払うために撒かれますが、所詮ダジャレなので効果はありません。なんらダメージを受けない鬼は、普通に豆を拾って食べます。豆以外のお菓子を撒く家庭もあるので、鬼にとっても節分は楽しい行事です。

3.恵方巻きは鬼とは関係がありません。
その年の縁起のいい方角を向いて、巻物を無言で一気に食します。一気食いでノドに詰まっても無言で耐えなけれ
ばいけません。苦しくて鬼のような形相になります。豆を撒かれます。

恵方は毎年違うのかと思いきや、4つの方角しかありません。
今年は南南東です。
ちなみに去年は北北西で、来年は東北東で、再来年は西南西です。

アルフレッド・ヒッチコック監督のサスペンス映画「北北西に進路を取れ」は1959年の作品です。
この年の恵方は北北西、ではなくて東北東でした。
なぜ「東北東に進路を取れ」としなかったのか、映画史上の謎の一つとされています。

「北北西に進路を取れ」のあらすじをざっくり書きますと、偶然、ある人物と間違えられた男がスパイ事件に巻き込まれ、飲酒運転で死にそうになったり、隠れ場所のない広大な畑で飛行機に追いかけられたり、美人スパイとよろしくやったりして、ラシュモア山で大団円を迎えるという名作サスペンスです(これじゃ、まったく内容はわからないですね)。

要するに、ちょっとした間違いで事件に巻き込まれる男の映画です。
ちょっとした記憶違いやミス、いわゆるエアロスミスが試験や人生の命取りになるのです。(あれ?ケアレスミス?)

では、ケアレスミスをなくして、記憶を良くするにはどうすればいいのでしょう?

1.睡眠を6時間以上取って、脳の海馬を十分に働かせる。コンツェルンになるまで海馬を働かせる。

2.頭の良くなる食べ物を食べる。DHAが豊富な青魚、例えば鰯を食べる。ミネラル豊富な海苔を使った巻物を食べる。豆を食べる。

3.頭の良くなるサプリをTVショッピングで見つけて、買う。

4.テレビの健康番組や頭の良くなりそうなクイズ番組を片っ端からすべて見る。健康と記憶のために睡眠時間を削ることを恐れない。

1.と4.が矛盾しているような気がしないでもないですが、テレビの健康情報を積極的に取り入れるのは良策と言えましょう。

私はあるテレビ番組の薦める方法で毎日納豆を食べてます。なんだか記憶力がアップしたような気がしています(でも、そのテレビ番組はもうやっていません。いつ終わったのか記憶にありません)。

つい最近見たテレビでは、ブラックコーヒーが身体にいいと言っていました。

どういったことに効果があるのか聞き逃しましたが(あるいは聞いていたけど記憶にないのかもしれませんが)、とにかく身体にいいようです。

私自身、ブラックコーヒーを飲み続けてウン十年になりますが、ミルクと砂糖を入れてコーヒーを飲んでいた頃と比べて体重は減っていますし、砂糖の消費量も減りました。

毎年の定期健康診断でも指摘を受けた項目以外は、すべて健康というお墨付きをもらっているのもブラックコーヒーの効果と言えましょう。

しかしながら、いくら健康体とはいえ、酒好きの中年である以上、健康のための努力を怠った瞬間に不健康が忍び込んでくる危険と隣あわせているのです。

そこで健康維持のために健康飲料を作ってみました。
それはコーヒー焼酎です。

レシピはネット上に無数に存在しますが(ネットのみなさんも健康志向なのですね)、それぞれ微妙に違います。
少しづつ試験的に作りながら、自分の好みに合わせていくのがいいと思います。

私の場合は、コーヒー豆60gと甲種焼酎600mlで作りました。

1.まず、四合瓶(720ml)の甲種焼酎を用意します。甲種焼酎は蒸留されたアルコールなので不純なものは混じっていません。これだけで十分に健康飲料です。

2.コーヒー豆60gを用意します。ブレンド用の豆で深煎りのものがいいでしょう。豆は邪気(鬼)を摩滅するといいます。健康にいいですが、ダジャレです(デジャヴ?)。

3.焼酎の瓶に直接コーヒー豆を入れるのですが、そのままだと焼酎の量が多いので、豆が入りません。
しかたがないので、120mlほど焼酎をコップに移します。大きめのコップに氷を入れたものに移すのがベストです。

レモンかグレープフルーツを搾って焼酎と合わせ、炭酸水を加えてサワーにします。瓶にスペースを作るという大義のため仕方なく飲みます。ビタミンCと炭酸が心身ともにリフレッシュしてくれます。

レモンや炭酸のかわりに、プリン体ゼロのホッピーを合わせるのも健康志向の最先端と言えましょう。

4.ホッピーのお代わりをしたいところですが、これ以上焼酎だけ飲むとコーヒー焼酎が造れませんので、ここはグッと我慢して、瓶のスペースにコーヒー豆を投入します。

5.焼酎に入れたコーヒー豆は初めは上部に浮いていますが、日が経つにつれ、順に下へ沈んでいきます。同時に透明だった焼酎が薄い茶色になり、5日も経つと全体がコーヒー色に染まります。

6.そろそろ飲み頃です。氷を入れて、アイス・コーヒー焼酎にするもよし、牛乳を加えてコーヒー牛乳酎にするもよし、アイスクリームを浮かべて、コーヒー焼酎フロートにするもよし、寒天を加えてコーヒー焼酎ゼリーにするもよし、アイデア次第でいくらでも美味しく飲めるのです。

コーヒー焼酎を手に入れることは、健康を手に入れたも同然です。
健康を手に入れたなら、世界を手に入れたも同然です。
何かの間違いで、トラブルに巻き込まれても、もう怖いモノはありません。
たとえ、スパイに追われようとも、メインPCがクラッシュしようとも。
ただひたすら、今年の恵方、南南東に突き進むのみです。

※コーヒー焼酎を飲んだ勢いで、今月も意味不明。。。

酎)お酒は20歳になってから。

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