第97回 調査報告書「2月のイベント」

「1月往ぬる、2月逃げる、3月去る」というように、年が明けてからの3ヶ月間は瞬く間です。

毎度、このコラム(?)では時間が経つのは早い、あっという間に歳を取った的な話題を提供していますので、もはやテーマを「光陰矢のごとし」に固定しようかなと考えている今日この頃です。
(余談ですが、最近の就活学生に銀行員や公務員は人気がないようで、「行員嫌なしごと」とか「公務員嫌なしごと」とか言われているとか、いないとか)

そんなわけで(?)、2月も逃げていきました。
とはいえ、2月の短さの要因は、暦の日にちだけにあるのではなく、公私にわたってイベントが盛り沢山だったということにもありそうです。
ということで、今回は2月に関わりのあったイベントについてご報告いたします。

札幌の2月は、雪まつりで始まります(雪でできた滑り台などの遊具がある「つどーむ会場」は1月31日スタートだったりしますが)。

大雪像でお馴染みの大通公園会場は2月4日スタートです。
同時に北の歓楽街(!)すすきの会場でも氷像が建ち並びます。
もう十数年大通公園の大雪像を肉眼では見ていませんが(心の声: 寒いし、人が多い)、たまたま偶然、すすきのの氷像は見ました。

ライトアップされたそれらの氷像は、とても氷とは思えない素晴らしい作品群で、深く感動致しました。
(心の声: 実際、氷像は氷です。呑み会の約束時間に遅れて、居酒屋へと走る道すがら横目でチラ見。北国の防寒靴はツルツルの氷の道でも走れる優れ物なのです)

中でもひときわ目を引いたのは、某寿司チェーン店プレゼンツの新鮮な魚介類を天然クリスタルに封じ込めたオブジェです。今にも泳ぎ出しそうな魚たちの躍動感!まさに鮮魚の宝石箱や!!(パクリ)
(心の声: 凍り漬けの魚はどこかのスケートリンクを思い出させてくれました)

そんな札幌雪まつりは2月11日まで開催されました。

この開催中の2月9日、お隣の韓国で平昌オリンピックという国際的なイベントが開幕しました。
始まった当初は、競技場や選手村が寒すぎるとか、ノロウイルスで警備員がいなくなったとか、いろいろなネガティブ情報が流れていましたが、メダルを獲得する日本人選手が出てくるたびに、人気が右肩上がりとなり、閉幕に近づくにつれテレビは毎日メダリストの追っかけで大盛り上がりとなっていったのでした。

それはさておき、2月10日。
札幌近郊のビール好きがこの時期に一同に会し、互いに切磋琢磨しあう「小樽ビール醸造体験の集い」がありました。
自慢じゃないですが、すでに数年前、優勝経験のある私(ホントに自慢じゃないです)は再度栄冠を勝ち得るべく参加したのでした。

道具は、どこの家庭にでもある大鍋とコンロとヘラ、材料は麦芽と美味しい水(蛇口をひねると出てきます)とホップ(タブレット)そして少量の焙煎麦芽で、ビールを手作りしていきます。
目指すは焙煎麦芽で濃い色付けをされた芳醇なドンケルビールです。

 

製作時間は11時から18時までの約7時間。
大量の水と麦芽を大鍋で煮込み、時間を計りながら温度管理をして、簀の子で濾過して、麦汁を作ってさらに美味しいビールになるようにお酒の神様に祈りを捧げて・・・。(心の声: 何が悲しくて7時間も作業をするのでしょう)

以前も書きましたが、このビール醸造体験の「罠」は作業をしながらビールを飲めることです。

飲めるといっても20杯までの制限があります。(心の声: ビール醸造所なんだから、ケチらずに飲み放題にすればいいのに。20杯までしか飲めないとは・・・)
まぁ20杯とはいえ、飲むと酔います。酔うと注意力が散漫になります。温度計の温度を見忘れます。タイマーを押し忘れます。
結局、ビール造りに最も大切な時間と温度のコントールが失われ、すべての努力が水の泡になってしまうのです、ビールだけに!(ドヤ顔)。
この日作ったビールは発酵熟成され、約2ヶ月後の4月8日にお披露目&品評会となる予定です。

2月18日、この日はプライベートな呑み会でした。
奇しくもオリンピック開会日の2月9日にオープンした焼肉屋さんで安くて美味しい焼肉を食べながら、お酒を飲むという何の変哲もない呑み会のはずでした。
ビールを2杯飲んでから、メガハイボール(ハイボールのグラスが大ジョッキ)に切り替えて3杯ほど飲んだあたりで「事件」は起きました。
というのは正しくないですね。「事件」が起きたかどうかはわかりません、というのが真実です。
メガハイボール3杯のあとの記憶がプッツリと切れて、何もありません。
気がつくと、居間のソファーで寝てました。呑み会の翌日の朝となってました。
なんと!時空を超えていたのです(なわけはないですね)。

少しだけ頭痛がして、足腰が痛い、特に右の背筋あたりが、特に痛い。
何気なく鏡を見ると、鼻の下から顎にかけて、斜めに赤い線が見えるような気がします。
でもよく見えません。なぜならメガネを掛けていないから。
メガネを探してみましたが、見つかりません。
結論からいうと、メガネはついに見つかりませんでした。時空を飛び越えたときに、どこかに置いてきたようです。
マフラーもありませんでした。いっしょに置いてきたのでしょう。
でも、不思議とお財布やスマホ(2台)はなくなっていませんでした。
どこかから転落したのでしょうか、走行する自動車に接触したのでしょうか、まったくわかりません。
わからないことを考えてもしょうがないので、この件はすぐに忘れることにしました。(顔の傷と背筋の痛みは忘れさせてくれませんが)
余談ですが、ウォークレコーダー(仮称)あるいはドランクレコーダーといった酔っ払いの行動を自動的に記録するドライブレコーダーのような機器が欲しいです。ドローンでもいいかも。「マイドローン」。
たぶん泥酔している映像を見たら、禁酒を誓って、2日くらいはお酒を遠ざけそうな気がします。
(それにしても「マイドローン」って、消費者金融の商品名みたいだな「まいどローン」)

2月21日、この日は毎年恒例「真冬のビアガーデン」です。

ホテルの大ホールの舞台で演じられるフラのショーを見ながらビールを呑むイベントで、今年でなんと36回目(そのうち10回くらいは来てるかも。継続は力なり)。
ビール1杯につきビンゴカード1枚の特典があり、この日は5人で35枚のビンゴカードをゲット!!
一人7枚づつカードを持ってビンゴ大会に突入です。

・・・・・・ビンゴゲームって上手く出来てますね。リーチはたくさん出来るのに、ビンゴにはなかなかならないのですよ。
今回も豪華景品は「真冬の夜の夢」に終わったのでした。

2月も終わり近く、気がつくと平昌オリンピックも終っていました。
日本は冬季オリンピック史上過去最多のメダルを獲得したようですね。
北海道の選手が多いので、北海道では盛り上がっていましたが、全国的にはどうだったのでしょうか。

たぶんカーリング女子の「そだね~」という同意の相づちが話題になっていますので、きっと全国的にも盛り上がったことでしょう。
個人的にカーリング女子の言葉では「そだね~」より「押ささる(おささる)」という北海道弁に注目してほしいです。

「ストーンが押ささったね♪」

これは能動的に「押す」わけではなく、受動的に「押される」わけでもなく、なんらかの見えざる力が働いて能動的に押された状態を表す言葉です(ホントか)。
使いこなすと意外に便利な言葉なのです。

使用例:1.ポケットの中のスマホが勝手に誰かに発信してしまったとき、「ゴメン、ポケットの中でスマホのボタンが押ささってたわ」

使用例:2.ミスタイプしたとき、「隣のキーが押ささった」

「押ささる」は便利な言葉なので標準語に入らさってほしいです(あれ?)。

そんなこんなで平和に、でも速やかに2月も終わったのでした。

いにしえの哲人は「つまらない行動を取ってばかりいる人間の時間はあっという間だけど、よく考えて大切なことを見極め計画的に行動する人間にとっては十分に時間がある」みたいなことを言ってるようです(セネカだったかな・・・かなりあやふや)。

というわけで唐突に結論です。
今回の調査の結論:時が経つのが早いとぼやいてる人は、つまらん人間チームに入らさってるかもよ。(なんのこっちゃ)