第140回 休日をめぐる冒険

5/3の朝、「大型連休も後半です」と某放送局のアナウンサーが伝えてた。
不定休の私は「なにを基準に後半と言っているのか」と絡んでみたくなった。
さらに「なぜ頑なに大型連休と言いつづけるのか」とゴネてみたくもなった。
しかし、こんな戯れ言は誰の支持も得られそうもないので、おとなしく大型連休の後半について考えてみる。
たぶん、一般的に4月29日の「昭和の日」の周辺が前半で、5月3日の「憲法記念日」から5月6日の振替休日までが後半なのだろう。
(だからどうした、ってまた絡んでみた・・・)
カレンダーの休日と関係なく仕事をする人には前半も後半もないんだけど・・・(連休中お仕事されている方、お疲れ様です)

そういえば、私は若い頃、「憲法記念日」に「ポケット六法」を買っていた。
憲法の祝日にふさわしい行為は何かを考えた末に辿り着いた結論が「六法全書」を買うことだったのだ。
しかし、実際に書店で「六法全書」を目にすると、大きくて高価だった。
(枕として使えそうだが、持ち歩くには不便そう)
そこで、小さな「ポケット六法」で妥協することにした。
(小さくても「憲法」は載ってるからね)
何年か買い続けたが、いつの頃からか買わなくなってしまった。
(憲法に興味がなくなったわけではないのです。なんかごめんなさい)

それら数年分の「ポケット六法」はある時期の部屋のインテリアとなっていた。
でも、いつしか消えてしまっていた。
自慢じゃないが、私は書籍を処分できない。
だから、消えた「ポケット六法」たちもどこかに隠れているはずだ。
今、その「ポケット六法」のどれでもいいから見つけたい。
その頃の「国民の祝日に関する法律」を確認したいのだ。

「国民の祝日に関する法律」について、ウィキペディアや辞典にはきっとこんな記述があるはずだ。
「1948年7月20日施行、当初は9つの祝日だったが、徐々に増えて1989年改正時には祝日は13となった」
消えた「ポケット六法」は1989年以前のものなので、その時の国民の祝日が何かを知りたかったのだ。。。

現在の祝日は、元日、成人の日、建国記念日、天皇誕生日、春分の日、昭和の日、憲法記念日、みどりの日、こどもの日、海の日、山の日、敬老の日、秋分の日、スポーツの日、文化の日、勤労感謝の日の16である。
法律ができた1948年から、7つも増えている。

どれが増えたのか?
昭和の日、みどりの日、海の日、山の日の4つは確定だろう。
スポーツの日も確定か。。。こいつは以前は「体育の日」だったはずだ。
1964年10月10日の東京オリンピック開会式を記念して制定されたのが「体育の日」だ。
今は10月の第2月曜日と、日にちがはっきりしていないうえにカタカナになってしまった。

そのほかにも日にちがはっきりしない祝日が3つもある。
成人の日と海の日と敬老の日だ。いずれも月曜日固定だ。
きっと誰かが法律を変えてまで連休を作りたかったのだろう。
(エコノミックアニマル(死語?)の躍進を止めるための陰謀に違いない)
そういえば、1973年から、祝日が日曜日に重なる場合は月曜日が振替休日となっている。
この振替休日効果も連休発生に大きく貢献している。
(これも陰謀に違いない)

さらに「国民の祝日に関する法律」の第三条二項の条文はこうなっている。
「2.「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする」

この条文の効果により、今年の「みどりの日」が日曜日で、その後の「国民の祝日」でない日の5月6日火曜日が「みどりの日」の振替休日となったのだ。
(6日が休みは、「こどもの日」の振替じゃないってこと。ちなみに来年は5月6日水曜日が「憲法記念日」の振替休日となるはず。鬼が笑ってるけど)

そして、この法律の第三条三項の条文はこうなっている。
「3.その前日及び翌日が「国民の祝日」である日(「国民の祝日」でない日に限る。)は、休日とする」

この条文の効果により、5月4日が「みどりの日」でなかった頃(2007年まで)、「国民の休日」というモヤッとした名称で大型連休を形成していたのだ。
例:5月3日憲法記念日、4日国民の休日、5日こどもの日 で三連休成立!みたいな。
(ちなみに来年の9月21日月曜日が「敬老の日」、23日水曜日が「秋分の日」なので、22日が「国民の休日」となるはず。鬼が大笑いしてるけど)

というわけで、面白みのない前置きが長くなってしまいました。
ここからが本題です(えっ?!)。

今年の5月3日は「ポケット六法」を買おう、と思うこともなく、エスコンフィールド北海道に向かったのでした。
そうです、プロ野球の観戦です。

試合は14時開始ですが、こどものようなテンションで11時にはスタジアムにいました。
この時間はまだ座席には入れません。
遠目にきれいな緑の芝で選手たちが準備運動(?)をしています。

興奮のあまり喉が渇いてきました。
脱水症状は危険です。ためらうことなく「そらとしば」へ直行して水分補給です。
「そらとしば」は球場でクラフトビールを醸造しているの素敵なお店です。
試合開始まで時間はたっぷりあります。
6種類あるクラフトビールの飲み比べをしながら時間をつぶせそうです。

お休みは、タイパとかコスパなんてことは忘れて、ゆっくり過ごすものです。
こうして、ゆったりとした時間が過ぎていったのでした(え!野球観戦は?)。

いい大型連休です(なんのこっちゃ)