第115回 カタカナの秘密

今年もアッと言う間に3月になりました。
毎年、年明けから3月までが速いと思っていましたが、今年は格別な気がします。
たぶんコロナのせいですね。
誰もが被害者にも加害者にもなり得るという見えないコロナウイルスに翻弄され、手も足も出ないまま、マスクで自粛している間に時間だけが過ぎてしまった感じです。
でも、ようやくワクチン接種が始まりましたので、年内には落ち着くことを願っています。

ファイザー、アストラゼネカ、モデルナ。
これが日本で接種が予定されているワクチンの製造会社らしいです。
他にもロシアや中国製のものもあるようですが、どの会社のワクチンも効果はあるのでしょうか。
ちょっと気になります。

キリン、アサヒ、サッポロ、サントリー。
これが日本の主なビール会社です。
コクやキレは違うけど、大瓶を1本接種すると程良く酔いの効果が出ますね。
他にクラフトビールもありますが、効果は同じです(って、ビールとワクチンを並べるのは不謹慎ですね。反省)。
ちなみにビールの大瓶は「オトナの義務教育」と言っていたのは浅草キッドの玉ちゃんです(633mlなので)。

「玉ちゃん」はN〇Kに出るときの芸名で、民放では「玉袋筋太郎」ですね(何故、N〇Kでは玉ちゃんなのか不明ですが)。
その玉ちゃんが主に東京都内の町中華のお店で中華料理をつまみにお酒を飲むというテレビ番組があります。
1時間2本立で、1本目は玉ちゃん、2本目は若い女性が町中華を訪ねます。
玉ちゃんは町歩きをしながら、商店の店員さんやご主人に近所の町中華のお店をリサーチするのですが、若い女性は、いきなりスマホのGoogleマップを開いて、町中華のお店を検索します。
めぼしいお店を見つけると食べログのような評価サイトを開いて、メニューもチェックしますが、評点や口コミも見て、訪問先を決めてます。
テレビとインターネットが混じっちゃってます。
以前は「放送」と「通信」なんて言ってましたが、もうそんなこと気にする人はいないですね。特に若い人は。

テレビ出演者にはYoutube(ユーチューブ)出身の人が増えてます。俗に言うユーチューバーですね。
テレビタレントや芸能人もインターネットでユーチューバーになっていますから、この辺もボーダーレスですね。
なんか面白そうなことをしてお金も稼げるみたいで、いたいけな小学生が職業として憧れるのも当然なのでしょう(?)。

ユーチューバーのほかにも小学生の憧れの職業には、ゲームクリエイター、プログラマー、アニメーターやパティシエなんてのもあります。カタカナ職業が多いですね。
私が小学生の頃の憧れのカタカナ職業は、パイロットやエンジニア、プロ野球選手(漢字だ)そしてサラリーマン(!)がありましたね。

どうやら若い人はテレビを観ないらしいですね。というか一人暮らしの若者はスマホだけで、テレビを所有してません。
スマホにテレビ受信機能があったって観るわけではなく、Youtube(ユーチューブ)動画を見ているのです。
これが進んでいくと将来はテレビのビジネスモデルも変容していくことでしょう。
(もう変わってる!?N〇Kがインターネット配信をするから、スマホ持ってるだけで受信料を取るぜって噂はホントかもしれないって思っちゃいます)

「Clubhouse(クラブハウス)って知ってる?」と最近知人から聞かれました。
「ターキーやトマトやレタスを挟んだサンドイッチだよね」と答えて笑われました。
アメリカンクラブハウスサンドのことではなく、音声ベースのSNSだそうです。
招待制で会員になれるらしく、どんなものかは皆目見当はつきません。
Podcast(ポッドキャスト)やAudible(オーディブル)のような感じでしょうか、と書いてはみたもののポッドキャストは昔iPodで「iPod寄席(?)」を聞いたくらいで説明できる自信はありません。

オーディブルはAmazonが運営している耳から聴く書籍のサブスクサイトですから、クラブハウスやポッドキャストとちょっと違いますね。
オーディブルは当初のサービス対象が欧米でしたので、日本版はありませんでした。(日本版=ジャパニーズエディション。欧米か!?)
私はイングリッシュはインポッシブルなのに、3ヶ月フリー(無料)に惹かれて、アメリカのAmazonでアカウントを取ってオーディブルを使ったことがあります。
アメリカのビジネス書「Zero to One」を聞いてみました。
ITの著名人の名前を聞き取れましたが、内容は全く理解できませんでした。
アガサ・クリスティのミステリー「Murder on the Orient Express」(オリエント急行殺人事件)を聞いてみました。
翻訳版は読んだことがあるのでストーリーは知っているのですが、全く理解できず、犯人を取り逃がしました。アンビリーバブルです。(実際ポワロは犯人を捕まえていなかったような・・・イリュージョン)。
このように使えていないアメリカ版オーディブルですが、サブスク継続中です(キャンセルの仕方がわからないという説もあります)。

「サブスク」と何気なく書いてますが、いわゆるサブスクリプションのことです。
毎月あるいは毎年、定額の費用で一定のサービスを利用できるサービスをサブスクリプションと呼んでます(たぶん)。
気がつけば、これもヘンなカタカナといっしょに私の生活の中(インマイライフ・・・コンニャクとは関係ないです)に知らないうちに蔓延(ハビコ)っていました。

・Audible(オーディブル)・・・アボーブメンションの耳で聞く書籍サービス
・Amazon Prime(アマゾンプライム)・・・アマゾンビデオやミュージックetcのサービスやフリーシッピングの特典など
・Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)・・・電子書籍(デジタルブックす)読み放題サービス
・dマガジン・・・国内の雑誌(ドメスティックマガジン)読み放題サービス(最近洋モノもあります)
・Spotify(スポティファイ)・・・ストリーミングミュージック?(音楽配信)聴き放題サービス

他にも有料サテライト放送やインターネット接続やスマホの格安データSimなんかもサブスクリプションと呼べるかも。

何かコンビニエントでリーズナブルなので、得しているような気になって、これらのカタカナサービスを利用してますが、実際にはペイしてるマネーほど利用していないことと、日本語がムチャクチャなことに気がついて愕然としたりしてます。
(サブスクと同じように得をするつもりでクラウドファンディングを利用したりしてますが、この話はまたアナザーデイに)

というわけで、なんとなくカタカナに騙されている今のニッポンを憂いてみました(ウソ)。

おまけクイズ:
「松井秀喜とイチローが野球で勝負をしました。どちらが勝ったかな?」
漫談家・堺すすむさんのネタです(と引用元を明記しておきます)。

答え:イチロー (その理由は説明不要ですよねー)