11月3日のこと。
文化の日なので、何か文化的なことをしようと思いましたが、日頃から「文化」について考えたこともなく、イメージもできないので、とりあえず、予約していたタイヤ交換に出かけました。

雪国では、冬の準備として、タイヤ交換と庭木の冬囲いと除雪用具の点検は欠かせません。
(人によっては、冬靴の購入やダウンジャケットの買い換え、石油ストーブのメンテナンスやストーブ用の薪割りに石炭の採掘、土鍋の準備、鍋つゆの購入、白菜に豚の三枚肉、豆腐にマロニー、肉まん、あんまん、カレーまん・・・ピザまんもあるよね、って・・・何の話だっけ?)

近所の自動車整備工場にスタッドレスタイヤを持ち込むと、30分程度で夏タイヤと交換してくれます。
(たいていの人は自分でタイヤを交換しますが、私は過去にトルクレンチの存在を知らずにタイヤのボルトをねじ切ったことがあるので、それ以来専門家にお任せしています)

タイヤ交換作業を待つ事務所で、聞き覚えのある曲が耳に入ってきました。
曲名を思い出そうと目を閉じると、僕が乗っている飛行機はゆっくりとハンブルク空港に着陸しようとしていた。
なんてことはなく、このBGMはビートルズの「ノルウェイの森」でした。
(原題の「Norwegian Wood」は「ノルウェイの森」と訳されているけど、本当は「ノルウェイの木製家具」と訳すのが正解らしい。
でも、「ノルウェイの木製家具」では、誰も小説を書かなかったと思う。。たぶん)

この事務所のBGMが素敵なので、その発生源を探すと、意外と素朴なスピーカーが片隅に鎮座していた。
そして、その瞬間、僕はあることを思い出した。

2年前、書店でスピーカーユニットが付録になっているムック本を買ったのだった。
僕はけっしてスピーカーユニットに詳しいわけではない。
ただ、書店で大きな付録がついている本が珍しくて、往年の学研の付録付き雑誌「科学」を買うノリで買ってしまったのだ。
その証拠に、帰宅後、僕は箱から出てきた剥き出しの2個のスピーカーユニットを前に途方に暮れたのだった。。

 

今年の春先、長い在宅生活に飽きてきたので、思いつきでこのスピーカーユニットをスピーカーとして使おうと、外箱(エンクロージャーと呼ぶらしい)をネット通販でポチッとした。
数日後、外箱は到着したが、緊急事態宣言発出によりスピーカー製作を断念した・・・(って、結局やる気がで出なかったんですね)

そして、タイヤ交換の待ち時間の「ノルウェイの森」が、このスピーカーの記憶を呼び覚ました。

今日はスピーカーを製作しよう!
これはまさに「文化の日」にふさわしい文化的な行為に違いない(と僕は勝手に思い込んだ)。

長らく禁忌(?)とされていたスピーカーユニットとエンクロージャー(スピーカーユニットを納める外箱)の封印が解かれた。
僕の目の前に現れた剥き出しのスピーカーユニット2個と複数の小さな板材と組み立て説明書。

さあ、作るぞ!と説明書を読み始めると、「木工ボンドと吸音材(綿でも可)は別途用意してください」とある。
「また、スピーカー製作はお蔵入りか??」
一瞬、そんな思いが頭をよぎったが、「文化の日なんだから頑張れ」というジョン・レノンの声が聞こえた(ような気がした)。
(このジョン・レノンは、もちろんビートルズのメンバーで1980年12月8日ニューヨークで凶弾に倒れた。日本のずうとるびとは無関係)

近所の百円均一のお店に向かう小道のイチョウは、すでに黄葉して、晩秋の気配が漂っている。
もうすぐ冬だ。
そういえば、自分は冬の準備をしていた(ような気がする)。
百均で木工ボンドと吸音材代わりの綿を買ってる場合なのか?
でも文化の日だし、レノンの応援もあるし、まずはスピーカーを製作するのだ。

百均で買い物を済ませて、あらためてスピーカー製作にとりかかる。
外箱の板材のボンド接着が0.1mmくらいズレて段差ができたり、スピーカーユニットを止めるネジの頭が潰れたり、吸音材の綿がはみ出てボンドにくっついたり。。。
なんかいろいろ不満点はあるけど、とりあえずスピーカーは「文化の日」のうちに完成した。

めでたし、めでたし。
と、なれば良かったのに・・・。
完成したスピーカーから音楽を鳴らすためには、まだ足りないものがあった。。。
さらにアンプとケーブルが必要なのでした(ということを僕は初めて知った。真正素人です)。

また、買い物か?
レノンの後押しがあるのに、やってもやってもウマくいかない。
これが「レノンに腕押し」ってヤツか?
(それを言うなら「暖簾(のれん)に腕押し」だ)
※ダジャレの説明は虚しい

そもそも文化の日の「文化」って何だ?

頭の中でBGMが流れていく。ビートルズの「Let it be」だ・・・「Get back」じゃない。
(「Let it be」=あるがままに。なるようになるよ的な。結局「帰ってくる(Get back)」ことなく「解散」)

※オチの説明も虚しいし、弱いなぁ・・・そして、寒いなぁ・・・2021年初冬(なんのこっちゃ)