2018年5月21日 / 最終更新日時 : 2018年5月21日 編集長 今月の一冊 『物語を忘れた外国語』 言葉について軽妙に、そしてとびきり楽しく語らせたら、黒田龍之助さんの右に出る人はいないだろう。ファンも多く、今年に3月には、代々木にあったミール・ロシア語研究所でロシア語にどっぷりと浸かった青春時代について綴った『ロシア […]
2018年4月16日 / 最終更新日時 : 2018年4月16日 編集長 今月の一冊 『「おいしさ」の錯覚』 おいしさは、舌で感じる「味」で決まると思いがちだが、どうやらそう単純ではないようだ。 『「おいしさ」の錯覚』(チャールズ・スペンス著 長谷川圭訳)によれば、多くの人が、ブルーベリージャムとカシスジャムをこっそり入れ替えて […]
2018年3月16日 / 最終更新日時 : 2018年3月16日 編集長 今月の一冊 『樽とタタン』 『樽とタタン』。フランスの焼き菓子タルト・タタンと同じ響きを持つ題名の、連作小説集である。 19世紀後半、フランスのちいさな町Lamotte-Beuvronに、ステファニーとカロリーヌのタタン姉妹が経営する「タタン」とい […]
2018年2月19日 / 最終更新日時 : 2018年2月19日 編集長 今月の一冊 『マイパブリックとグランドレベル』 両国駅と森下駅の間にある、喫茶ランドリーというお店がある。 3年ほど前に、アメリカのポートランドで、コインランドリーで待っている間にコーヒーなどを飲んでくつろぎ、洗濯に来た人同士がつながれるような「ランドリーカフェ」がオ […]
2018年1月23日 / 最終更新日時 : 2018年1月23日 編集長 今月の一冊 『白村江』 今回は新刊ではない本を紹介する。しかも皆さんがあまり興味を持っていないかもしれない歴史・時代小説だ。 タイトルは『白村江』で発売は2016年の12月、つまり1年以上前。テーマはもちろん「白村江の戦い」。新羅と唐に攻め滅ぼ […]
2017年12月20日 / 最終更新日時 : 2019年11月18日 編集長 今月の一冊 『2011年の棚橋弘至と中邑真輔』 最初に断っておくが、私は現在進行形のプロレスファンではない。アントニオ猪木の全盛期、タイガーマスクが大人気だった時期に育ったので、当時のプロレスについてはよく覚えているが、最後に後楽園ホールに行ったのは20年前だ。だから […]
2017年11月17日 / 最終更新日時 : 2017年11月17日 編集長 今月の一冊 『ミステリークロック』 久しぶりに純粋にトリックを楽しめるミステリを読んだ。貴志祐介の『ミステリークロック』だ。 主人公は防犯コンサルトと名乗る榎本径。防犯カメラや鍵などあらゆる防犯関連機器に精通しているが裏の顔は泥棒らしい。とはいえ本書での役 […]
2017年10月19日 / 最終更新日時 : 2017年10月19日 編集長 今月の一冊 『笑うお葬式』 ’17年3月、文藝春秋と吉本興業が組んで「文藝芸人」というムック本を出した。いわゆる「又吉ブーム」に乗って出版された一冊といえそうだが、意外に中身は濃く、徳井健太の自伝的小説「団地花」や、今『革命のファンファーレ』が話題 […]
2017年9月19日 / 最終更新日時 : 2017年9月19日 編集長 今月の一冊 『ヒストリア』 いよいよ読書の秋到来。そこで今回は「読む楽しみ」を堪能できる小説をご紹介したい。タイトルは『ヒストリア』。ベストセラーになり、仲間由紀恵主演で舞台化、テレビドラマ化、そして映画化もされた『テンペスト』など、沖縄の文化や霊 […]
2017年8月17日 / 最終更新日時 : 2017年8月17日 編集長 今月の一冊 『捕まえて、食べる』 『捕まえて、食べる』は、その題名通り、生き物を採集して食べた記録を記した本だ。こう書くと別に面白くもなさそうだが、本の帯には、作家・椎名誠さんの「読んだらすぐに自分でもやりたくなった」、ノンフィクション作家・高野秀行さん […]