2018年10月24日 / 最終更新日時 : 2018年10月24日 編集長 今月の一冊 『銀河食堂の夜』 さだまさしが初めての小説『精霊流し』を書いたとき、所詮は音楽活動の傍らの余芸に過ぎないだろう、なんて思いつつ読み、その完成度に驚いたことを思い出す。その後、『解夏』『眉山』『アントキノイノチ』と次々に小説を出版し、いずれ […]
2018年9月18日 / 最終更新日時 : 2018年9月18日 編集長 今月の一冊 『家族のためのユマニチュード』 今回ご紹介するのは、『家族のためのユマニチュード』という本。フランス生まれの介護の技法である「ユマニチュード」に基づいて、介護や認知症ケアを実践するための入門書である。 ユマニチュードは、「”その人らしさ”を取り戻す」た […]
2018年8月22日 / 最終更新日時 : 2018年8月22日 編集長 今月の一冊 『限界を超える子どもたち 脳・身体・障害への新たなアプローチ』 著者のアナット・バニエルは、脳の可塑性を活用し、脳性麻痺などの障害を持つ子どもたちの訓練などを行っている。『限界を超える子どもたち』はそのアプローチや考え方について書かれた本だ。 ハイハイができない赤ちゃんがいたとき、ど […]
2018年7月17日 / 最終更新日時 : 2018年7月17日 編集長 今月の一冊 『FREE BIRD 自由と孤独』 谷口浩さんは、フィジー共和国で語学学校を設立し、大きく成長させた人だ。さらにその手腕を買われてフィジーの国立高校の理事長となり、底辺校だったその高校を立て直した。『FREE BIRD 自由と孤独』は、その軌跡を追った半生 […]
2018年6月18日 / 最終更新日時 : 2018年6月18日 編集長 今月の一冊 『道具箱はささやく』 警察学校を舞台とした『教場』などで知られるミステリー作家の長岡弘樹の新作『道具箱はささやく』は、わずか15ページ弱の作品を18篇も集めた掌編集。いずれも切れ味鋭く、この作家の才気を存分に堪能できる。 全体を通したテーマは […]
2018年5月21日 / 最終更新日時 : 2018年5月21日 編集長 今月の一冊 『物語を忘れた外国語』 言葉について軽妙に、そしてとびきり楽しく語らせたら、黒田龍之助さんの右に出る人はいないだろう。ファンも多く、今年に3月には、代々木にあったミール・ロシア語研究所でロシア語にどっぷりと浸かった青春時代について綴った『ロシア […]
2018年4月16日 / 最終更新日時 : 2018年4月16日 編集長 今月の一冊 『「おいしさ」の錯覚』 おいしさは、舌で感じる「味」で決まると思いがちだが、どうやらそう単純ではないようだ。 『「おいしさ」の錯覚』(チャールズ・スペンス著 長谷川圭訳)によれば、多くの人が、ブルーベリージャムとカシスジャムをこっそり入れ替えて […]
2018年3月16日 / 最終更新日時 : 2018年3月16日 編集長 今月の一冊 『樽とタタン』 『樽とタタン』。フランスの焼き菓子タルト・タタンと同じ響きを持つ題名の、連作小説集である。 19世紀後半、フランスのちいさな町Lamotte-Beuvronに、ステファニーとカロリーヌのタタン姉妹が経営する「タタン」とい […]
2018年2月19日 / 最終更新日時 : 2018年2月19日 編集長 今月の一冊 『マイパブリックとグランドレベル』 両国駅と森下駅の間にある、喫茶ランドリーというお店がある。 3年ほど前に、アメリカのポートランドで、コインランドリーで待っている間にコーヒーなどを飲んでくつろぎ、洗濯に来た人同士がつながれるような「ランドリーカフェ」がオ […]
2018年1月23日 / 最終更新日時 : 2018年1月23日 編集長 今月の一冊 『白村江』 今回は新刊ではない本を紹介する。しかも皆さんがあまり興味を持っていないかもしれない歴史・時代小説だ。 タイトルは『白村江』で発売は2016年の12月、つまり1年以上前。テーマはもちろん「白村江の戦い」。新羅と唐に攻め滅ぼ […]