第4回 【4630万円誤振込問題】役場でも未だ「フロッピー」で個人情報管理・・・”時代遅れ”が招くリスクとは

最近話題となった「4630万円誤振込問題」。
連日ニュースやワイドショーで取り上げられていますので皆さんももちろんご存知のことと思いますが、山口県の阿武町が、国の給付金合わせて4630万円を町民の一人の男の口座に全て振り込んでしまい、お金が返還されていないあの事件です。

ネットでの反応を見ていると、賛否両論ありますが、「勝手に振り込まれた金だから使え!」VS「ちゃんと返せ!」という声ではっきり分かれていました。
私はネットを見ながら「どっちの意見も分かるわ~」と思っていました。

いや、勝手に使っちゃうのが良くないことってことは私を含め皆さん分かっていると思うんですよ。
でも、「宝くじで1億円当たらないかな~」とか「不労所得で生活したいな~」と誰しも一度は思ったことがありませんか?今回の事件はまさに「急にお金が降ってきた!」という「ビックなイベント」だと男は思ってしまったのかもしれません。

では何故このようなことが起こったのでしょうか?
阿武町では、振込先の個人情報をなんと「フロッピー」で管理していたそうです。
「令和にフロッピー」とは驚きました。存在自体は知っていますが、平成生まれの私は触ったことはなく、勿論使い方も分かりません。

フロッピーは2011年3月に生産が終了しているはず。そもそもそれ以前からフロッピードライブ付きのPCも少なくなってきているので、ずっと同じPCを使っているのか、わざわざ外付けのドライブを使っているのか・・・。

そしてフロッピーの情報を扱うとなれば、使える人(PC)は極々限られ、それをチェックするのも明らかに「面倒くさそう」な気がします。
だとすれば「時代の流れに乗れていない管理方法」も、誤振込の原因の1つだったのではないか。と思うのは私だけでしょうか?

今年の1月に電子帳簿保存法が改正され、情報管理の適切化が法的にも益々厳しくなっていますので、このニュースを他人事と思わず、一度職場のデータや資料など、管理運用について見直した方がいいかもしれません。
状況によっては、新たにサービスを導入したり、業務管理の規則を改める必要があるかもしれませんね。次回は、この「電帳法」についても触れていく予定ですので、引き続きよろしくお願いします!

それにしても、誰にも迷惑がかからない方法でお金が降ってくるイベントって無いものでしょうか・・・。