第12回 旅行は「オンライン」でする時代?新しい生活スタイルが始まります

みなさんの生活には、どれくらいインターネットが関わっているでしょうか。
ゲーム、動画視聴、電子書籍での読書など、「オンラインで始めて、オンラインで終わる」ような趣味が増えているかと思います。

最近はリモートワークの推進により、仕事もオンラインが珍しくなくなりました。
しかしこれにより、人間関係の構築の難しさが度々問題視されています。
コロナ禍で対話に制限がある今、不登校の子どもが過去最多となったり、「コミュニケーション」がいかに大事か、再認識しています。

そんな中、私たちの生活に新たな「世界」が広がり始めています。それは、「メタバース」です。

メタバース。以前も取り上げた話題ではありますが、再度取り上げたのには理由があります。
なんと「メタバース」に「大学」が現れたのです。

メタバースの大学とは、HMD(Head Mounted Display)を利用したメタバース上でのみ授業を行う学校で、2023年4月に日本で初めて開校するそうです。

昨今のリモート授業と違う点は、メタバース内に教室や会議室が設けられているため、オフラインの教室で授業を受けているのと近い体験が出来るということ。
リモート授業だと、「対教授」で一方通行な授業も多く、友達を作る機会が限られますが、メタバース上であれば、「コロナ禍前」と同じように、授業前後に他の学生とコミュニケーションが取れるかもしれません。
また、オフラインでの授業が無いことから、世界のどこからでも授業を受けることができるため、「進学するために、地元から出て一人暮らしを始める」という必要が無くなります。

このように、オンラインの環境で、オフラインでの生活に近い活動をすることが出来るようになってきています。
また持病などの事情で外出が出来ない方でも、メタバース上の「外の世界」で人と交流が出来たり、旅行の疑似体験が可能です。

その他にも、婚活、バーチャル店舗でのショッピングなど、あらゆる活動が、オンラインで可能になってきています。
メタバース上であれば、マウス操作のみで世界を巡ることが出来るため、アクセスしてしまえば、何かに挑戦することへのハードルが下がるかもしれません。

ひょっとすると、「朝起きたらまずメタバースにログインする」なんて生活も、遠くない未来にくるかもしれませんね。

今年は「もう一つの世界」で「もう一人の自分」として過ごしてみるのはいかがでしょうか?