玉置浩二 「闇をロマンスにして」 (玉置浩二) 97SONY

80年代安全地帯は3rd『抱きしめたい』で鋭角的なサウンドと官能的なソン グライティングでクールなピークを迎えましたが、その後玉置氏がソロとしてのキャリアを重ね、90年代に全く違うスタイルで第二のピークに達したのが本曲収録の『JUNKLAND』といえます。

ほぼひとりで手がけているメロディー、アレンジ、楽器演奏。どれをとっても恐ろしい程の水準です。

「珠玉の音楽が身体の中にたまってしまって仕方ないので、思い切り吐き出してみたよ」といわんばかりの圧倒的な余裕の名曲群。

ソングライティングの奔放さと緻密さはポール&リンダマッカートニーの『ラム』を思わせ、かつ匹敵します。
 
音楽的な経験を積み、世間的にも成功した才能が、更に狂気の世界へ踏み込んで行く。

その「闇」がイントロからジワジワと伝わってくるのが「闇をロマンスにして」。
ライブDVDでの自宅演奏バージョンも沁みます。

http://www.tamakikoji.jp/