「Candyman」 Siouxsie And The Banshees 86Geffen

スージー&バンシーズも含めて、70年代後半に登場した英国パンク~ニューウェーブ組が各々の音楽性を深化したのが1980年代中期でした。

XTC、スタイルカウンシル、PIL、エルビスコステロ、デヴィッドシルヴィアンといったところが、自身のキャリア
でも最高レベルの作品を残しているのがこの時期です。

スージー・スーのヴォーカルもこのころ円熟期を迎え、妖気と官能性を適確にコントロールした歌唱を残しています。

「キャンディーマン」はそんな時期を代表する佳曲。
特筆すべきは英国ゴシックの滋味あふれるバンドサウンドです。
聴くたびに味わいが出る渋みというと、アメリカンロックのようですが、パンク以降の非ブルース、非ソウルの英国ロックの一つの到達点ともいえます。