Perfume 「ナチュラルに恋して」(中田ヤスタカ) 10徳間

中田ヤスタカ氏の楽曲は、もちろん独創性の高いオリジナリティをハイレベルで獲得しており、その才能には羨むばかりなのですが、様々な先人のリスペクトが鏤められ、その解釈の卓抜ぶりにも、脱帽させられます。

「ナチュラルに恋して」は、ズバリ、スクリッティポリッティ。

打ち込みの無機質さを、最大限に逆手にとり、有機的な人間系の「ズレ」をラジカルに排除した、超ドライなサウンドプロダクション。

音を埋めるべきスペースに、確信犯的な隙間を作る。伸ばすべきところをザックリと切り取る。エセ潔癖の歪さが産むポリリズム。

しかし、更に唸らされるのは、グリーンガートサイドの英国貴公子然とした声質を、Perfumeの機械ヴォイスに絶妙にアダプトし、メロディーの手癖までなぞらえた、絶妙な咀嚼ぶりです。

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https://www.youtube.com/watch?v=PXAlCazm3J0