Lou Reed 『Metal Machine Music』(Reed) 75RCA
高校生の頃、「White Light/White Heat」に圧倒的な衝撃を受けて以来、はや30年以上、ルーリードに心酔し続けて、全てのアルバムを聴きました。
しかし、問題作と言われている「Metal Machine Music」は、「ノイズギターの羅列なんて、音楽とは言えないだろう」などと考えていて、今に至るまで未聴でした。
きっかけはフリップ&イーノでした。歌やメロディーがなくても、ロバートフリップの独特なトーンのギターは、疲れているときに、結構癒されたのです。
そういえば、ジャズを聴くときも疲れているときです。疲弊していると、人間の声が疎ましくなり、ある意味無機質な楽器の音を欲しているのでしょうか。
そして、「Metal Machine Music」。変な言い方ですが、思ったより慎ましい。「White Light/White Heat」の暴力的なノイズ攻撃に比べると。密やかにとも言いたくなるくらい小さめのノイズギターが延々となり続けます。
まさに、これも疲れた時のBGMにぴったり。静かなピアノジャズよりも、エレキギターの金属音のほうが、意外に癒されるものです。
https://www.youtube.com/watch?v=XIMSbKU2oZM
http://www.loureed.com/