金正恩の指示により、平壌にて結成された大所帯の楽団が、モランボン楽団です。公演の映像を見ると15人ぐらいの妙齢の女性がステージで躍動していますが、作詞、作曲のスタッフも含めると、流動的なメンバーが20人から30人程いるユニットのようです。

『これ見よがしに』もそうなのですが、主要曲の曲調は、とにかくポジティブ。微妙なアレンジの襞を考慮せず、明快に明るくと力強い演奏が大ホールによく映えます。

このシンプルな力強さは、恐らくは相当練りこまれた意匠であり、明るいメロディーや演奏は、耳にこびりついて離れません。

フロントに立つのは、喜び組を彷彿させるような、制服美女軍団。70年代テイストとも言えるゆったりとした踊りですが、ポイントでは、切れ味鋭く、キめたりもします。

『アリラン』や『釜山港へ帰れ』のような金正日時代の哀感とは決別し、シンプルな力強さを目指す金正恩の強い意思が感じられます。