第67回 ヒーロー
ゴールデンウィークが終わって5月も本格的にスタートです。
と言いつつ、なんだか体がだるくて、気分が乗りません。当然、仕事に熱が入りません。
いわゆる五月病というヤツでしょうか?
「五月病」をWikipediaで調べてみると、『五月病とは、新人社員や大学の新入生などに見られる、新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称である。』とあります。
新入社員でも新入生でもなく、いつもと変わらぬ環境にいる私にはまったく関係ないようです。
中年の私の場合は、「男の更年期」というヤツなのでしょうか?
こちらも症状として、倦怠感や無気力があるようです。
どんな人が「男の更年期」になるのか、インターネットで調べてみると、「責任感が人一倍強い」「几帳面」「競争心が強い」という性格の人がなりやすいようです。
これは私とは真逆の性格です。。。orz
たぶん私は連休明けで何もしたくないだけのようです。と言っても、連休中も特に何かをしたわけでもないですし、ただのダメ人間ですね。。。
連休中の唯一の外出は近くのショッピングモールでした。
ショッピングモール内の書店で面白そうな本がないかと探してましたが、書店近くのイベント広場がにぎやかなので、ついそちらのほうへ足を伸ばしてみました。
そこには幼い女の子たち(幼稚園児や小学校低学年くらい)とその保護者と思われる大人たちがひしめき合ってステージ前で場所取りをしているのでした。
なにかのショーが始まるようです。
しばらく待っていると、ステージ上に若いお姉さんが出てきて、「こんにちはー」と元気よく挨拶をします。
女の子たちも「こんにちはーー」と元気よく答えます。
私も無意識のうちに「こんにちはー」と叫んで、目の前の若いお母さんに怪訝な目で見られてしまいました。
とても幼い子のいる父親には見えない中年(やや初老)の私は、あぶない大人と見られたのかもしれません。普段ならそそくさとその場から立ち去るのですが、何が始まるのかわからないまま、究明もせずに逃げ出したのでは、中年探偵団の名に恥じます。
その若いお母さんの死角になるような場所に移動をしつつ、ステージ上のお姉さんを観察します。
お姉さんは、ショーが始まる前の注意事項を説明しています。
「ショーが始まる前、始まってからの飲み食べはやめましょうね」(スナック菓子やチュッパチャップスを手にして、ペットボトルを口にする子ども達は何も聞いてません)
「ショーが始まったら、立ち上がったり、走ったりしないでね」(ギュウギュウ詰めで体育座りの子ども達には、もはや動けるスペースはありません)
「ステージ上には上がらないでね」(はい、ギュウギュウ詰めで動けませんから)
「みんな元気に応援してね!」(はい、子ども達は元気いっぱいで、お姉さんの注意事項は聞いてません)
お姉さんがステージからいなくなると、いよいよショーの始まりです。
突然ステージに現れた黒ずくめのサングラスをしたヒゲ男。
「いよいよ世界征服の時は来た」
こんな唐突なセリフを子ども達は理解できるのでしょうか?と思うまもなく、「待ちなさい!!」と二人の女の子登場。
ピンクとグリーンのサテン地(?)の制服のような衣装を着た女の子。
その顔はアニメ顔の少女の被り物(?)で妙な違和感が。
ここは観客の子ども達の盛り上がりポイントのはずなのに、なんだかざわついていて、戸惑いの波が広がった感じ。
ミッ○ーマウスやドアラのような、顔が被り物で体が普通の人間なので、アニメとイメージが違うと感じたようです(あ、ミッ○ーマウスは中に人なんか入ってません。事例を挙げるのを間違えました)。
アニメ顔の女の子二人は、プリキュアなのでした。
事前の知識なく見始めた「ドキドキ!プリキュアショー」。
中の人は女性なのか男性なのか、とどうでもいいことを考えているうちに、ショーは進み、最初は戸惑っていた子ども達も次第に慣れて(大人の事情を察したのか)、「プリキュア、頑張れー!」って大声で応援しているうちに無事終了したのでした。
ショーのあとは、プリキュアとの写真撮影会とサイン会があるようです。(どんなサインなのか気になりましたが、自分も小学生の頃にウルトラマンにサインをもらったことを思い出しましたので、自己解決しました。「ウルトラマン」とマジックで書かれた色紙は今も実家にあるのか、すでに処分されたのか、ちょっとだけ気になりましたが、仮にあったとしても「開運!なんでも鑑定団」では評価されないような気がします)
正直なところ、プリキュアとセーラームーンの違いもわからないので、家に帰ってから、ネットで調べてみると、プリキュアも二人ではなく、何人もいるようで、シリーズもたくさんあって、最新の番組は「ハピネスチャージプリキュア!」というらしく、何人のプリキュアで出てくるか未定らしいです。
セーラームーンも最初は一人だったのに、太陽系の惑星の数だけ、セーラー戦士が増殖して(セーラープルート(冥王星)は準惑星になっちゃいましたが)、その後もいろいろ増えました(正直なところ、よくわかりませんので、以下省略)。
考えてみるとヒーローは増殖するものらしいです。
われらがウルトラマンも、知らないうちに仲間が増えています。
初代ウルトラマンの最終回にウルトラマンと同郷のM78星雲からの助っ人ゾフィーが登場しました。そしてウルトラセブンがいて、「帰ってきたウルトラマン」がやってきました。
この段階で、初代ウルトラマンとゾフィーとウルトラセブンはM78星雲出身の同郷人(?)で、「帰ってきたウルトラマン」は初代ウルトラマンと同じと誰もが考えていたはずです(「帰ってきたウルトラマン」は初代と体の模様が違ってましたが、その当時はちょっとオシャレをしたんだという認識でしたね)。
ところがいつのまにかゾフィーが長兄、ウルトラマンが次兄、ウルトラセブンが三番目、「帰ってきたウルトラマン」はウルトラマンジャックという名で4人目の兄弟という設定ができあがり、その後のウルトラマンA、ウルトラマンタロウ、その他もろもろ数え切れないほどの兄弟が登場。
まだまだ増え続けるウルトラ兄弟には、もちろんウルトラの父とウルトラの母がいます。ウルトラの父こそ真のビッグダディと言えましょう。
仮面ライダーも1号、2号、V3、アマゾンに・・・。最近ではシリーズごとに複数の仮面ライダーが登場し、イケメンなので、子ども達よりお母さんのほうが夢中になる状態で、もうワケがわかりません。
戦隊シリーズも秘密戦隊ゴレンジャーからスタートして、獣電戦隊キョウリュウジャーや一番最近の烈車戦隊トッキュウジャーまで38組もあるようです。
ヒーローが増殖するのは、ヒーローの敵も増えて、力が強大になっているからなのでしょうか、それとも単にヒーロー関連グッズを売りたいという大人の事情なのでしょうか?
こんなことを考えていると、なんだか体がだるくて、気分が乗りません。当然、仕事に熱が入りません。
いわゆる疲労(ヒーロー)というヤツでしょうか?(以下略)
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※やっぱりヒーローはギターを持って馬に跨ってないとシックリこないですね。
というわけで、次回はギターを持って登場です。(というわけで今月はおしまい)
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