第68回 横文字は難しい

イリジンも回を重ねて301回目という誠に御目出度い節目の回数なので、301にまつわるお話をさせていただきます。

昔、横飯・縦飯という言葉がありました。
横飯は横になって気楽に食事をすることで、縦飯は忙しいサラリーマンが立ち食いをすること、というのは真っ赤な嘘で、横飯は洋食、縦飯は和食(メニューの文字の縦横?)ってことらしいです。

という流れで行くと、横文字は洋文字で、縦文字は和文字、黒文字は爪楊枝で、湯文字は腰巻ということになります。(後半はスルーで)和文字も横書きすれば、横文字じゃないのか?という意見は今回はご遠慮いただいて、アルファベットとカタカナが横文字という前提で話を進めます。

5月の初めにApple社が「iTunes Match」というクラウドサービスを開始しました。

「iTunes Match」はApple社が提供するパソコン用メディアアプリ「iTunes」に登録している楽曲をiCloudに保存して、ネットワークの繋がるところならどこでも、しかも別なデバイスからでも、その楽曲を楽しめるというサービスです。

と、ここまで横文字交じりで説明しましたが、iTunesを知らなければ、全く話の意味が通じないと思われます。

書いている私もよくわかっていませんが、iTunesに9000曲ほど楽曲を登録している身としては、年間3,980円というコストはかかりますが、なんとなく便利そうなので「iTunes Match」を利用してみることにしました。

iTunesのミュージックのメニューに新たに登場した「Match」ボタンをクリックすると、「年間3,980円かかるよ~ん♪」というポップなメッセージは出ませんが、それっぽいことが書いてあるので、OKして先に進みますと、何やら同期作業が始まりました。

作業の進捗状況がバーで示されます。
最初はいい感じでバーが伸びていたのですが、そのうちだんだん動きが鈍くなって、しばらくすると肉眼ではバーの動きを捉えられなくなって、その動かないバーを見ていると眠くなって、結局もう嫌になって、そのままパソコンを放置して、その日は横になりました。

とある事情で、LasVegasからSanDiegoへ行く飛行機の便を予約することになりました。日本語で予約できるサイトにはアメリカ大手の航空会社の便はありますが、直行便はなく、乗り継ぎで時間がかかる上に料金もそれなりです。

横文字サイトならば、Southwest Airlinesに直行便があります。元祖LCCだけに、料金もまあまあリーズナブルです。
横文字は苦手ですが、覚悟を決めてSouthwestにチャレンジすることにしました。

サイトを開くと、当然ですが横文字が並んでいて、Round TripなのかOne-Wayなのか選択するところから始まって、FromとToを選んで、カレンダーからフライト日を選んで、「1Adult Age2+」(一人でアダルト映画を見るときは2歳以上サバ読むように)という指示に従って先に進むと、フライト時間がいくつもあって料金が3パターン表示されています。

料金の高い順から、「Business Select」「Anytime」「Wanna Get Away」という表記になっています。

「Business Select」は出張用で会社経費で落とせるので高くて、「Anytime」は一般人がいつでも使えるように普通の価格というのはわかりましたが、「Wanna Get Away」がなぜ安いのかわかりません。

「Wanna Get Away」=スティーブ・マックイーンのようにゲッタウェイしたい、ということでしょうか?

きっと、着の身着のままで逃げる人は財布の中身も寂しいので安くしてあげる、という気遣いなのでしょう。

当然、これを選びました。

そして、搭乗人の名前等を入力すると、最後に決済です。Credit CardかPaypalを選択できます。
(Paypalもある種の決済方法です。簡単に説明すると、林家ペー・パル子夫妻が代わりに決済してくれる便利な仕組みと覚えておくと全く役に立ちません)

普段使わないサイトでクレジットカード情報を入力するのは、なんとなく気が引けますので、ここはPaypalで決済します。

Paypalの決済ページは安心の日本語表記です。「表記の言語で問題ありませんか?」的な注意書きも見えますが、気にせず日本語で手続きを進めます。無事Paypal決済完了!

Paypalから「Southwest様にUS$○○の注文が送信されました」というメールが届きました。

同時にSouthwestのサイトでは「Error!!」表示。
えーーーっ!!頑張って赤い細かい横文字を読んでみると「残念ながらこの取引は成立していない。もう一度はじめからやってちょ」的なことが書いてある。

俺のUS$○○はどこへ・・・。お金がどこに行ったかわからないのにまた最初からやるの?

結局もう嫌になって、そのままパソコンを放置して、その日は横になりました。

つい先日、Google社が日本でもChromecast(チョロメキャッツと空目しますが、クロームキャストと読みます)の販売を開始しました。

ChromecastとはAppleTVのようなある種のセットトップボックスです。(この一行に自分でもわからないことを3つ書いてしまいました。わからない事柄をわからない言葉で説明すると時々理解される(ふりをされる)ことがあります。

たぶんマイナス×マイナスでプラスになったと思われますが、3つわからないことを書くとマイナス×マイナス×マイナスで結果マイナスになるという、非公認のふなっしーを真似することによって偽ふなっしーと公認されるような事
態に陥ります)

要するに(と書いた瞬間、説明責任を放棄していますが)、Chromecastはパソコンやスマートフォンで見ることのできる画像や動画をネットワーク経由でテレビで観られるようにする機器です。

Chromecastは、USBメモリを二回りくらい大きくした前方後円墳のような形状で、USBの代わりにHDMIコネクタがついていて、テレビのHDMIに直接挿すことができます。でも残念ながら、給電はHDMIからできないため、ACアダプタかUSBから給電する必要があります。

テレビに接続したあとは、パソコンかスマートフォン(Android端末かiPhone。Google社製だけにAndroidのほうが親和性は高い)に予めダウンロードしておいたアプリChromecast(機器と同じ名前で紛らわしいですが)を起動すると無線LAN経由でChromecastを探し出してセットアップをしてくれます。

で、このChromecastで何ができるのか?というと、よくわかりません。。。
とりあえず、スマフォで見ていたYouTube(ようつべ、またはユーチューブと読みます)をテレビの大画面で観ることができます。

今現在YouTubeで観たいコンテンツは特にないのですが、話題のディズニーの「アナと雪の女王」の「Let It Go(25か国語Ver.)」を観てみました。

25か国の歌姫がリレー形式で唄う「Let It Go」は聞き応えがありますが、違和感もあったりします。英語版の歌詞で「Let It Go♪」(レリゴーと聞こえる)のサビの部分が3回あるのですが、25か国語Ver.では、1回目は日本語(たぶん松たか子さんが「ありのままの姿見せるのよ♪」と歌ってる)で逆に違和感はないのですが、2回目のサビがセルビア語、3回目がノルウェー語って、まったく意味不明です。

やっぱり横文字は難しいのです。

結局嫌になって、スマフォ経由のYouTube鑑賞を中断して、パソコンでiTunesを開いてみると、いつの間にかiTunes Matchの同期作業は終わっていました。3日くらいかかったようです(放置してたので、はっきりわかりませんが)。

なんとなく胸騒ぎがして、メールを開いてみると、Southwest AirlinesからFlight reservation – Ready for takeoff!的なメールが届いていました。

この流れでテレビに挿したChromecastを触ってみると、燃えるように熱くなっています。触るものすべてを氷にする「アナと雪の女王」を観ていたにも拘わらず。。。

と、3つの話が○く1つに収まったところで、3○1。(なんのこっちゃ)

※と、ここまで頑張って、文章内に横文字(アルファベットとカタカナ)を191個織り込んでみました。

301にまつわる話にはちょっと足りないので、最後に「ライオンキング」と書いてみる。

110の王だけに、191と足して301ということで。

あっ、百獣の王の名前を書いた瞬間に192個になったので、302か・・・orz

201406f

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