第29回 Windows10

こんにちは、内です。

同イリイのメールマガジンで「Androidトリビア」の記事を書いている鎌田聡さんの9/22の記事のタイトル「iPhone6」を二度見し、「Android トリビア」じゃないの?・・・と、このコラムで「Windows10」というタイトルの記事を書くようなものだけど、そのぐらいの大胆さを見習わないといけないな。

と思う、今日この頃です。そんなわけで今回のタイトルをつけてみました。

さて、「Windows10」の話題はさて置き、10月1日からイリイさんがシステムリサーチさんになるとのことで、このメルマガも最後と思いきや、続行させて頂くことになりました。

気を引き締めて初心に戻り、打ち切りにならぬよう真面目に頑張って行こうと思う所存でございます。

原点に戻る&総括という意味で、このオープンソースのメルマガを書くにあたって、一応自分なりのルール方針のようなものがいくつかあり、どれかに当てはまっていればOKという考えで書いているので、それを紹介したいと思います。

なるべくオリジナルな記事を書く。
記事を書く人は誰でも心がけることでしょうが、私なりに、以下のようなパターンを考えて、オリジナルな記事を書くよう心がけています。

1.オープンソースプロダクトの紹介をするケース。

オープンソースのプロダクトを紹介するパターンの記事では、まずは事前にその製品で検索し、ネットで調べたら日本語の紹介記事がたくさん出てくるような場合。

このような場合は、改めて私が紹介することもないので、書かないように心がけています。
ただし、英語の記事はOKとしています。

例えば、前回記事にした請求書作成のオープンソースの「simple invoices」然り、無料のSEO対策オープンソースの時に記事にした「OpenSEO」然り。

検索してみて、日本語の記事が皆無であることを確認してから記事にしています。

記事にした後も、その記事自体が検索にひっかかってこない時は悲しいものがあります。

2.実際にコミュニティ活動に参加して、その時に感じたことを記事にする。

オープンソースの場合、プロダクトを実際につくりあげている人は給与をもらって作っているわけではなく、無償のコミュニティ活動によってそのプロダクトは支えられていることが多いのです。

その場合、中の人たちはどういうモチベーションで、どういう組織体系でコミュニティは続けられているのだろう?といった質問を、さまざまな方面から受けることがあります。

私の経験から一言でいうと、コミュニティごとに組織体系は違う。
参加している人の属性もコミュニティによって偏っている。
よって、参加モチベーションも様々なわけです。

これを細分化してその様子を理解し、そして文章にできるよう、いろいろなコミュニティに顔を出し、いろいろな人と触れるようにしています。

すると、そのプロダクトのジャンルとコミュニティの性質、参加者の属性にある一定の相関性が見えてきます。

たとえば、完全ビジネス目的のオープンソース(会計とか在庫管理とか)にはビジネス活用のモチベーションで参加する人が多く、組織も企業然として法人格を持つコミュニティもあります。

一方、ビジネス向けとは限らないオープンソース(ソーシャルとかコミュニティ系)は、趣味ベースで参加する人も多く、フラット組織だったりします。

こういったことは、複数のコミュニティに参加してみないと発見できないこと。

実際に参加してみて、触れてみた時の生の感想を記事に書くことで、月並みでない興味を持ってもらえる記事が書けるのではないかと思っています。

ただし、あまりなまなましい実情や、素直すぎる意見、ひどいことを書くと炎上してしまいます。

そこで、「オープンソースカンファレンスは全然オープンじゃない」ぐらいを炎上のしきい値に、記事に出来る範囲をちょっとずつ攻めながら、良いことだけではないリアルな姿なんかもご紹介できればと考えています。

3.個々のコミュニティ活動者にインタビューさせてもらう。

第4回 変人ファイル1「オープンソースの家」
第7回 自社製品をオープンソース化した事例
第17回 オフィスを引っ越したらオープンソースの開発会社とご近所になった。
第22回 オープンソースカンファレンス2014東京レポート

上記で紹介したとおり、実際にコミュニティを主催している人やオープンソースの活動でリーダーシップを発揮して活躍されている方にインタビューすると面白い話が聞けることが多く、記事を書くモチベーションもあがります。

ただ、残念なことに、メルマガのタイトルであるオープンソースギーク(変人)列伝の通りのリアルギーク(変人)の方から話を聞くと、国民全員がコードを書けて、そのギークが関わっているOSSについても当然みんな知ってるよね、という前提の、とてもマニアックな話が多いのが実情なのです。

注釈だらけで共有しにくい記事になってしまうことがほとんどで、お蔵入り率が高いというのが反省点です。

この問題に対しても対策を考えましたので、今後インタビュー記事を公開する際に披露したいと思います。

オリジナルを心がけているとは書きましたが、検索すれば出てくるテーマを書くこともあります。

例えば、「CentOS7.0レポート」。

これは、読者の方の属性がIT業界の営業層の方が多いとのことを想定して、影響度の大きそうなものは、あえて他にも紹介記事があっても記事にしました。

自分で構築してみると他の記事とは感じるものが異なったり、単純にその記事違うじゃん、といった発見もあり、自分なりのレポートにしてみました。

自分で構築しない場合もまれにあり、そのときも複数の情報ソースを参考にまとめたり、比較したりしています。今風に言うと、「キュレーションしてます、キリッ」って感じですね。「キュレーション」って言葉便利!

学生時代も論文等の宿題ではよくキュレーションしたなぁ。

こんな風に書くと、毎回計画的に記事を作成しているように聞こえますが、実際は締切まで何を書くか考えていないこともあります。
書きあがるのも当日の深夜や、翌日ということもざらです。

実は今回も然り。

このような行き当たりばったりは改め、これからは計画的に配信するネタを考えておこうと思います。
今回は、今後記事にしていこうと思うネタを宣言して、締めさせて頂きたいと思います。

■オープンデータを使ってサイト/システム/アプリを作ってみました。
2014/06/06 第25回 オープンデータがいま熱いという記事を書きましたが、最近本当に熱くなっているようです。

東京メトロがオープンデータコンテストを開催
http://tokyometro10th.jp/future/opendata/

オープンデータ推進コンテスト「LODチャレンジ」開幕–1月まで作品を募集
http://lod.sfc.keio.ac.jp/challenge2014/

日立、政府保有のオープンデータを公開するWebポータルサイトを構築
http://news.mynavi.jp/news/2014/10/01/251/

と、立て続けにオープンデータの活用を促進するイベントが発生しています。

これらに参加して、アプリやサイトを構築して記事にしたいと思います。熱いうちに。

■一風変わったオープンソース
役に立つ・立たないは別として、こんなマニアなターゲット向けに作られてるオープンソースプロダクトもあるんだ、というような、変わったオープンソースを発掘して紹介したいと思
います。

■秒速で利用する!オープンソース
Apacheをインストールして、phpを入れて、extensionを入れて、ソースをDocumentRootに置いて、VirtualHostを切って・・・といった、構築作業は手間ですね。

こちらの手間を省き、オープンソースを秒速で利用する方法を紹介します。

■LXC/Linuxコンテナについて
注目を集めている軽量な仮想化技術のDockerやLinuxコンテナを恥ずかしながらまだ実際に触れたことがないので、実際に稼働させて、メリット、デメリットを紹介できればと思います。

■プログラム以外のオープンソース
第4回 変人ファイル1「オープンソースの家」や、
第15回 オープンソースクッキング ~夏休みの自由研究にコーラを作ってみよう!~

のように、プログラムじゃない記事のほうが反応が多いという悲しい現実がありましたので、この傾向の記事も増やしていこうと思います。
ただ、この手の情報ソースを探すのが困難なので、IT業界以外でオープンソース化したよ。という情報あれば是非教えてください。

■オープンソース以外の選択肢
オープンソースではない、クラウドサービスでもない、パッケージ製品とも言えない、でもオープンソースでもあり、クラウド化もでき、パッケージとして売られている謎の製品群の選択肢を紹介したいと思います。

ほかにも、
「こんなテーマでオープンソースについて教えてよ」
といったご意見や、
「俺を差し置いてギークを名乗る奴は許せねぇ、インタビュー受けてやるよ」

というご意見をお持ちの方は遠慮なくご連絡ください。
前向きに取り入れ&インタビューさせて頂きたいと思います。

あれ?Windows10の話はどこへ・・・。
この続きはまた別の機会に。

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