第30回 オープンソースを秒速で構築&利用開始!

こんにちは、内です。

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今回は、このようなどこかで聞いたことのあるようなキャッチフレーズで、情報商材として売れそうな、オープンソースプロジェクトをご紹介したいと思います。

オープンソースを試してみる、もしくは利用する時に、ハードルが高い点として、以下のような話をよく耳にします。

・linuxのものが多く、構築/インストールをどうやっていいかわからない。
もしくは時間がかかる。

・英語のドキュメントしかないものが多い。

・インストールしても、マニュアルがないから使い方がわからない。もしくはマニュアルも英語しかない。

さらに、初めて発見した、日本であまりメジャーではないオープンソースの場合、構築してもちゃんと動かないなんてことも、私自身よく経験します。

今回は、オープンソースを試してみたいときに、簡単に構築できて、ちゃんと動くものだけが紹介されているプロジェクトサイトをご紹介したいと思います。

 

■ターンキーリナックス
http://www.turnkeylinux.org/

ターンキーとは、鍵を回せばすぐに使えるようになるものを意味し、ターンキーソリューションといった用語で使われます。

このプロジェクトは、その意味の通り、オープンソース製品をすぐに使えるようにするものです。

■良い点1・・・インストールしてみて、動かない製品だったということがない。

サイトでは、100種類以上の選ばれたオープンソースが紹介されています。
まず安心なのは、動作確認がとれているオープンソースだけが公開されている点です。

つまり、このプロジェクトに登録されているものを使えば、入れたけども作りかけの製品で動かなかった、といった無駄な時間が減らせます。

ただし、全言語で動作確認されているわけではないので、日本語まわりで困ることはあるかもしれません。あくまで、「インストールしたけども作りかけの製品じゃん!」、とか、「全く動かないもの公開しないでよ!」といった事態は避けられます。

■良い点2・・・構築の時間削減

sourceforgeやgithub,やgooglecodeなどで公開されているような、ソースファイルの形でダウンロードできるだけでなく、vmwareの仮想イメージ、またはisoイメージファイルの形でダウンロードできるようになってます。

試しに、全世界で100万ユーザー以上に使用されているという、企業の人材管理システム「OrangeHRM」というオープンソースを、vmwareの仮想イメージをダウンロードしてインストールしてみましょう。

1.VMWarePlayerのインストール
Windowsに無料のVMWarePlayerをインストールします。
100Mほどあるので、ダウンロードに時間がかかりますが、基本的に「次へ」をおしていけば、インストールが完了します。

 

2. 仮想イメージのダウンロード
次に、仮想イメージをダウンロードします。
turnekeylinuxのOrangeHRMのページから、「232M VM」というのをクリックすると、turnkey-orangehrm-13.0-wheezy-amd64-vmdk.zipというzipファイルのダウンロードが始まります。

 

zipファイルを展開すると、以下の2つのファイルが解凍されます。

turnkey-orangehrm-13.0-wheezy-amd64.vmx
turnkey-orangehrm-13.0-wheezy-amd64.vmdk

容量の小さなvmxファイルのほうをクリックすると、vmwareが立ちあがり、自動的にOrangeHRMのインストール画面になります。

3.パスワードの入力
インストール画面では、rootのパスワード、dbのパスワード、OrangeHRMのパスワードを聞かれます。

20141101

それぞれ入力すると、OrangeHRMに自分のPCからアクセスするためのIPアドレス
が表示されます。

20141102

表示されているIPアドレスをブラウザに入力すると、OrangeHRMのログイン画面にたどりつけました。

20141103

ファイルのダウンロード合わせて、ものの10分程度です。

もう一つのisoは、OrangeHRM が既に含まれたOSイメージなので、DVDに焼いて、空いているサーバーにインストールすれば、そのまま使用可能になります。

この2つの他に、このプロジェクトではturnkey hubという有償のサービスもやっていて、こちらは選択したオープンソースがAmazonのEC2上にインストールされてすぐに使えるというものです。

個々のオープンソース製品の機能が充実することよりも、オープンソースの利用を簡単にする、こういったプロジェクトが広まることのほうが、オープンソース自体の利用者が増える要因になるのでは、と私は考えます。

今後も、こういった取り組みをどんどん紹介していきたいと思いますので、これまで、自分で構築するのはちょっとハードル高いなと思っていた方も是非お試しください。

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