第39回 「カウンター越しのエクスペリエンス ~街かどサービス探検隊♪~」
真夏の甲子園では、熱戦が繰り広げられていますが、みなさんの郷里の代表はいかがでしょうか?
今年の甲子園は、北信越や東北の代表がとても活躍していますね。
富山や新潟の学校が、関西や九州の学校に勝つようなことは昔はあまりなかったように思います。
パパクワッチが小学生の頃の夏休みは、毎朝クワッチを雑木林に採りに行って、日中は身を正して正座しながら汗を吹き拭き高校野球を観戦するという、今思えばとても規則正しい夏休みを過ごしていました。
今回のお盆休みには、冷房の聞いたクワ部屋でクワッチのお世話をしながら高校野球を観戦していましたよ(笑)。
さて、シリーズでお送りしている”街かどサービス探検隊♪”ですが、今回は、カウンター越しのサービス体験について考察してみたいと思います。
■カウンター越しのイタリアン
先日、友人の紹介で東京・東麻布のイタリアン「リストランテペリーニアダージオ」に行って来ました。
http://www.pellini.jp/ristorante.html
このお店では、大きな一枚板のカウンター越しに、シェフの作る本格的なトスカーナ地方のイタリアンが調理される様子を見ることができます。
イタリア料理の多くは、お皿に綺麗に盛りつけされた(完成された)一皿を、調理場とは異なる空間でかしこまってテーブルについていただくことが多かったかと思います。
「ペリーニ・アダージョ」では、料理に合わせたシェフおすすめのワインを飲みながら、自分だけの一皿が出来上がる瞬間を目の当たりにすることができます。
これは、通常のお店では味わえない”体験”ではないでしょうか?
■シェフの解説を聞きながら事前期待を高める
今朝築地で仕入れた食材をについてウンチク話を聞きながら、なぜそのように調理するのか?といったことや、シェフの食材への想い、調理の工夫なんかを聞きながら、目でも味うことができるのです。
このパスタは「ピチ」といってトスカーナ地方独特な手打ちパスタです。
トスカーナ地方の小麦粉と塩、水だけで一本一本ねじり作り上げるため、ソースがしっかり絡みますよ♪”と解説しながら、目の前でパスタをチーズと絡めてくれました。
まさに、食事前にシェフの解説を聞きながら事前期待を高めることができるというわけです。
その郷土料理の味は、モチモチ感がたまらない独特な風味のパスタで新鮮でした!
また、”パンにつけるオリーブオイルは、トスカーナ地方よりも南の地方のオリーブオイルがおすすめですよ”と言って、両地方のオリーブオイルを試させてもらいました。
たかがオリーブオイルといえども、全然風味が異なることを”体験”することができました。
同じ料金だったら絶対”シェフの解説つき”の方が、楽しく、お得感が出ると実感したお店でした。
■もっと楽しく食事をするには!
飲食店では、カウンター越しに調理した料理を提供するお店も少なくありません。
例えば、身近な例では立ち食い蕎麦屋さんやサンドイッチ屋さんなどです。
しかし、これらの店舗では、必要以上にお客様とのコミュニケーションをとることはありません。なんとももったいない話ですね。
お客様のために調理をする料理について適切な解説をしながら提供すればもっとお店のファンを増やすことも可能になるかもしれません。
また、逆にお客様から店員さんに積極的に話かけることで、新たな発見が得られることもありますね。
そのような会話が、サービスの共創につながるかもしれません。
(つづく)
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