第40回 「クルマの新しい売り方 ~街かどサービス探検隊♪~」

この一ヶ月で夏があっという間に秋になってしまった感じですね。
今年の夏休みは、大きくなった子供達の予定とパパクワッチの予定があわず、満足な家族サービスができませんでした。何もしないのも何なので(笑)、8月の最終週に都内のドライブとホテルで食事会を催しました。

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http://www.capitolhoteltokyu.com/ja/

ザ・キャピトルホテル東急は、日本の中心とも言うべき国会議事堂前の首相官邸に隣接する歴史のあるホテルです。近隣には日枝神社もあり、これまでも七五三など家族のイベントで利用させていただいてきました。

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首相官邸。この中に安倍さんが!?

我が家にとって縁のあるこのホテル。建て直す前から、都心にありながら趣のある佇まいに家族の記念日ごとに利用することが多かった想い出の場所です。

実は、30年程前に、ラウンジであのジャイアント馬場さんにお会いしたことがあります。彼は、このホテルの常連さんだと後で知りました。

小さなミニチュアのカップを片手にコーヒーを飲まれていたのですが、そばに寄ってよく見ると実は普通のコーヒーカップで飲まれていました(笑)

さて、シリーズでお送りしている”街かどサービス探検隊♪”ですが、今回は、メルセデス・ベンツの取り組みを紹介してみたいと思います。

■スタートは、実験店舗
メルセデス・ベンツ コネクション(Mercedes-Benz Connection)はメルセデス・ベンツ日本が東京の六本木と大阪の北区に展開するメルセデス・ベンツおよびスマートの全く新しいコンセプトの情報発信拠点です。

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一見すると新しい商業施設に見える

これまで車そのものに興味が無かった人たちに対しても、メルセデス・ベンツを知ってもらいたいという目的で、日本独自の企画で2011年7月にまず東京の六本木の東京ミッドタウン向かいに期間限定でオープンしました。

その後様々なメディアでも取り上げられ、好評であったことから、場所を移した上で規模と内容を拡充させ、現在の場所に2013年1月再オープンしました。

■これがクルマのショールーム!?
メルセデス・ベンツ コネクションの店内には、一階にカフェとグッズコーナー、二階にフレンチレストランがあり、カーディーラーの中にカフェやダイニングがあるというより、むしろカフェやダイニング、ブティックに近い趣です。

勿論、クルマ好きには堪らない限定車、レース仕様などメルセデス・ベンツの車種が1Fギャラリーに並べられているというとてもオシャレな空間です。

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レストランの中に巨大なSクラスが鎮座(笑)

メルセデス・ベンツ コネクションの会員、「メルセデス・コネクティッド(Mercedes. Connected)」であれば誰でも加入することができます。

メンバー限定のイベントに招待される、店頭で登録をした日から館内でのWi-Fi使用が無料になる、といった嬉しいサービスがあったり、併設されるカフェの利用やグッズの購入、試乗やアンケートの記入などでポイントがたまり、その累積ポイントでグッズと交換できるなど様々な特典を受けられるとのことです。

■ライフスタイルの中に入り込む
メルセデス・ベンツ コネクションは、カフェやレストラン、ショッピングを楽しみながら”メルセデスブランドの洗練された世界を疑似体験する”という”場”になっています。

単なるカーディーラーのような試乗ではなく、「国産車しか乗ったことないけど、試しに乗ってみたい」という、今まで実現しなかった日常を満足させる「トライアルクルーズ」というサービスも実施されています。

このような取り組みは”ユーザーエクスペリエンス”にフォーカスした戦略が奏功した好事例と言えるのではないでしょうか。

■販売も好調
日本自動車輸入組合が発表した、2014年1月から4月の登録台数のデータによると、メルセデス・ベンツは大きな伸びを示しているようです。

前年同期に対して+38.4%の伸張を記録し、同じドイツ御三家のBMW26.5%、アウディが16.9%で、輸入車トップのフォルクスワーゲンが18.8%でその好調さが窺い知れます。

好調の理由が「メルセデス・ベンツコネクション」の成功によるものだけではなく、AクラスやCクラスなど魅力ある新車種の投入によるものと分析することもできますが、これら新車種の情報発信基地として役目を十分に果たしている結果と考えることもできるのではないでしょうか。

異業種からの問い合わせも増えているようで、今後このようにライフスタイルに絡めた販売戦略が加速することになるかもしれません。

(つづく)

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