The Beatles 「You Can’t Do That」(Lennon-McCartney) 64Parlophone

ラブ&ピースではないジョンレノン。ロックンロールの初期衝動が凶暴に溢れ出る。獰猛なシャウト。荒々しく掻き鳴らされるギター。ドラムはバシャバシャやかましいし、まあ、とにかく荒っぽい演奏がつんのめっているバンドです。

しかし、さすが英国ポップ最大の大御所。一筋縄ではいかない「ヘン」なところが散見しています。
まずは中近東風?インチキフレーズのイントロのギター。が終わったらちょっとずっこけたようなタルイのりで演奏スタート。レノンのヴォーカルが荒っぽく切り込んでくるあたりから、ラフでパンキッシュにロールしだすファブフォー。途中少しメロウなハーモニーがありつつ、ガクッとラフ演奏に戻る落差。

中盤ちょっと後のギターソロは凄絶なことになっています。歌メロをなぞって弾き始めたと思ったら、がさつなチョーキングをはさみ、わけわかんないタイミングのストロークがガキゴキ。最後はオフ気味のノリ一発手クセフレーズで締め!

変人になってしまう前、若さと才能が切れまくり、バンドのリーダーとしてビートルズを率いていたころのジョンレノンです。

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