よしだたくろう 「春だったね」(田口叔子/吉田拓郎) 72 CBS SONY
「よしだたくろう」、って昔はひらがな表記の名前だったんですね。間抜けです。
漢字のほうが、バンカラな本人のイメージにぴったりなのに。特に「拓」の字がいいですね。男らしいビジュアルな字で、もてそうです。
最近だと「木村拓哉」か。
当時20台半ばで、実際もてたんでしょうね。一見ぶっきらぼうでがさつなんだけど、実は繊細で誠実。すごく優しくてピュアな人のような感じがします。ロックではなく、フォーク。エレキギターではなく、フォークギター。
「春だったね」はソニー移籍第一弾アルバム『元気です』1曲目。
このアルバム、まさに、「グレート」フォークギターアルバムです。全15曲、とにかくフォークギターの感触が生々しく、素晴らしい。あるときはザクザクとストローク。あるときは、バンジョーも交えて、複数のアルペジオが絶妙にからむ。
拓郎氏のぶっきらぼうなボーカルを優しく縁取っています。